外伝:エルフの特産品
帝国の侵略戦での防衛戦、魔大陸での邪神の撃破、帝国に居た主犯を倒し非人道的施設の破壊。
彼が成し遂げた功績は英雄と呼ぶにふさわしい。
それだけではなく後には私達の村の戦力の増強、彼を中心に魔大陸に住んでいて衰弱していた魔族達の食料問題と人間との仲の解消、帝国の食料問題に防衛力の強化と政にも長けていた。
私、アリシアは思う。
この人が王座に座れば良い国が出来ると。
彼に私達の王となってくださいとお願いしました。
だけど彼は言う。
「俺はそんな退屈で忙しいのに耐えれないな。それに王ってな人のトップ。民の為に考え、民の為に行動し、民の為に生きるのが最低限の王でこれが出来ない王はただの無能。だが俺は知らない他人の為に行動は起こさないし、知らない他人の為に考えない、自分の手にある幸せしか考えないんだよ。だから俺は王に向いていない。そもそも王政は俺が好きじゃない。王が考えた事に従って事を起こす。こうはどうでしょうかっと意見は出るだろうが最終的に王個人の考えしか反映されないからな。そして一人で出来る事なんてたかが知れている。人は一人では何もできないんだよ結局。」
私はその言葉を聞いた時、心が震えました。
彼が言ったのは王は正しく理想の王ですがそれが出来て最低限である。
それができなければ無能の王。
これは上に立つ者誰にでも言える事でついて来てくれる者達を考え行動しなければ皆離れていく。
私は出来ているのだろうか?。
大丈夫だよね?。
そして彼が王政を嫌っている理由も私には理解ができました。
自分の指示一つで民全てを巻き込むからだ。
理想の王ならばついて行く民が多いだろう。
だが無能の王ならば民達に反逆され倒される。
そして彼は誰か一人に任せるのは嫌う。
これは私も同意です。
そして人は一人で出来るの事がたかがしれているのも王は民がいなければ何も出来ずに倒れる。
一人で騒いだところで何も出来ずに。
彼はこう思っているはず。
自分中心に世界は回っていない、自分と他人が関わって始めて回るっと。
良い事も悪い事も他人と関わらなければ大きくなって現れない。
私は彼に戦いの事や政事の事も全て学んだ気でいました。
ですが人としての基本中の基本が全く学べていませんでした。
これでは無能と言われてもおかしくありません。
そして彼が先頭に立って事を起こし3ヶ月が経過した後はエルフの村は様変わりし防壁や迷いの森の強化に村の経済も動き今では帝国以上の資金を手に入れています。
彼が言ったエルフの装飾品を売った結果です。
ですが彼は言います。
「装飾品だけずっと売っていけば良い訳じゃないぞ。これは今だけだ。何か新しい物を作らないと価値が下がって収入が下がって赤字になるからな。」
先の事を考え新しい商品を作れ。
私はすぐに理解しました。
一時的に爆発のように売れているのは今で今後は落ち着く。
商品の物価はどれだけ市に流れ欲しがっている客が居るかで高くなるか安くなる。
今は量に対して客が多い状態なので高く売れているだけ。
なので次は食べ物か飲み物で考えています。
特産品として出せば売れるはずです。
それに特産品でしたら美味しければ固定客も出てくるはず。
そして固定客が多ければ安定した値段で売れるので赤字にはならないはず。
彼もその特産品案は賛成してくれました。
そして楽しみにしてるとも言われました。
あ~!!。
そんな期待されると私のやる気が溢れ出てしまいますよ。
っと現在の私は特産品作りをしている状況。
「アリシア様。これ美味しいと思いませんか?。」
サリアは錬金術でこの一帯で取れるポクツと言う甘くが後味が酸っぱいが良い香りでクセになる果実で錬金術を使い果実酒を作って持ってきてくれました。
正直想像以上です。
ポクツの独特の良い香りに甘いけど後味が甘酸っぱくスッキリしているお酒でたまりません。
「うん。美味しいな。サリアこれをつまみにするといい。」
チベルネが出してくれたのは自家製のクリームチーズとドライソーセージ。
これは彼が作りチベルネの大のお気に入りのおつまみ。
作れると聞いてクリームチーズ用にミルバッファローを5頭を買った。
今では彼女が率先して飼育と乳搾りに掃除をするようになった。
ドライソーセージはブルボアっという魔物を狩ってその肉で作っている。
そして美味しが故に同士が10人集まり今では仲良く狩りや作業をしているのを見るとほっこりする。
皆笑顔で楽しそうなんです。
「ぴゃぁ!!。これはえぐいです!!。美味しすぎます!!。」
「ああ。酒ともよく合う。」
ああ・・・。
美味しいです・・・。
生きてて良かったと本当に思います。
甘酸っぱいお酒にチーズのこくとドライソーセージの塩辛いのと肉の旨味が口に広がった後にに飲むこのお酒で甘酸っぱいのでリセットしてくれる。
「これゼラ様喜んでくれるよね?。」
「大丈夫だ。ですよね?。アリシア様?。」
「ええ。果実酒が好きで店でボトルを10本開けるぐらい呑ん兵衛 らしいです。」
これはナルベアからの手紙による情報です。
事細かく彼がどう動き何をしていて何を好んでいるかを送ってきてもらっていますが正直言いましょう。
超羨ましい!!。
だって寝顔が可愛いとかぐーたらしてて可愛いとかシルヴィアとの昼寝の寝顔が可愛すぎとかなんでそんなそそるような事ばっかり送ってくるんですか・・・。
長という立場でなければ私が行ってました。ええ。
「しかしあれだけの事をしておいて家でゆっくりするとは。流石としか言えませんね。」
「普通はあの流れだとここの王か魔族都市の王になる流れなんだけど全部蹴ったね。」
「仕方ありませんよ。ゼラ様は王が嫌いなんですから。」
「そうだな。ゼラ様らしいか。」
「だね。んくんく・・・。くはぁ・・・。おいひい・・・。」
「サリア飲みすぎですよ。」
「美味しいのがいけない!!。」
「そうだな。これだったら満足してもらえるだろう。」
「自信を持って出せますね。こっちに来るように手紙を出しておきましょう。」
「とりあえずお酒が飲める人達にこのおつまみとお酒を配って感想聞いてくるよ。」
「私も手伝おう。」
喜んでくれますよね?。
待ってますねゼラ様。




