双魔姫メディア
その後シスによって研究所の内部調べ尽くされ、ハイエルフの遺体が七人程保管されていたのを回収した後は研究員はレリア以外一人残らず見つけ出し殺害、実験生物も全てレリアに案内させ全て殺害、道具や薬などの物も危険物などが大半だったがシスはアイテムボックスに全て回収、資料はレリアが知っている物は破棄し知らない物は回収、そして最深部に到着後レリアと三人に外出るように言った後は天井を破壊していき施設全体を埋めながらシスも脱出。
そして外にでてあった場所の山ですら最後は跡形も無く消し飛ばされ平地と化した。
「・・・。終わった。帰る。」
「いやいやいやいや。なんでこんな事しちゃったんですか!!。」
ローミナがシスのやり過ぎた行為に反論する。
「なんで?。マスターがそう言った。情報以外は徹底的に破壊って。」
「私達はその方が有難いです。」
「そうです。忌々しい施設が破壊されて清々しています。」
「これで私達以外のハイエルフ達やエルフ達も少しは報われると思います。」
ハイエルフの三人はシスに感謝をしている。
「いやー。怖いね~。シスの攻撃は。もはや神様だね。山一つ吹き飛ばすなんて。」
レリアはシスの攻撃を分析しようとずっと見ていてこの世では一生見れないと確信した。
「貴方が言う神がどの程度の強さかは知らない。けどマスターが基準としている神相手には火力として機能してる。」
「興味深い事をいうね。ますます気に入ったよ。」
「あ・・・あの・・・。」
セフィリアはシスに恐る恐る話しかける。
「ん?。」
「私はセフィリアと言います。助けていただきありがとうございます。」
「私は命令を実行しただけ。感謝するならマスターにお願いした貴方の兄に。」
「そんなことはありません。兄を助けていただいたお礼も私を救出していただいたのも貴方のおかげです。本当にありがとうございます。」
「・・・。そう。」
シスの表情は変わらない。
普通の人が見たらただただ無表情である。
しかしアウラは、
「喜んでますよ。シス様は。」
「え?。」
「元々表情が変わらないのです。私達も微妙な変化でしか分かりませんが喜んではいます。だからあまり落ち込まないでくださいね。」
「アウラ。ごめん。」
「いえ。」
ふふっと笑いながらスィーナの方へ近付き、
「ところでスィーナ。」
「うん。狼ちゃん。結構大きな子だけど器用で小さくもなれるみたいだよ。」
「アウラ様。よろしくお願いします。」
「はい。よろしくお願いしますね。」
「あのー・・・。」
ローミナが首をかしげ、
「その子が喋ってることが分かるのですか?。」
そうシスとアウラとスィーナ以外には狼の声はワンワン、クーンなどとしか聞こえていない。
「ええ。私達は特殊なので。」
「へー。私の事はなんて言ってるの?。」
レリアはワクワクしながら聞いてくる。
「どうなの?。」
スィーナが聞くと、
「そのエルフには世話になってました。鎖に繋がれた私に食事を与え、逃がそうとも考えてくれていました。良い人です。」
「ふーん。よかったね。良い人だって。」
「そっか・・・。」
レリアは安心したような顔をする。
「私は許しはしません。」
「同じく。」
「とっとりあえずこれからどこへ?。」
オーロレとアーティアの二人が険悪になりそれを流すために話題を変えるルーンメル。
「付いてきて。マスターから集合場所は届いてる。狼さんは元の大きさになれる?。」
「問題ありません。シス様。」
そう言って元の大きさに戻る。
「ホワイトファング・・・。」
「こんな子まで捕獲していたの・・・。」
「酷いです・・・。」
「この三人を乗せて走るのは?。」
「大丈夫です。」
そう言って伏せる。
「三人はこの子に乗って。」
「え・・・。」
「いいのですか?。」
「大丈夫ですか?。」
「許可は取ってある。早く。」
そう言われいそいそと三人は狼の背中に乗りしがみつく。
「速度は私が調節するから付いてきて。」
「分かりました。シス様。」
「アウラはレリアを担いで。」
「はい。」
「え?。ちょっと?。」
そう言って荷物の様に担がれる。
「スィーナは襲ってくる相手を。」
「わかったよ。」
「じゃ行く。」
そう言って走り始め後を全員が追う。
道中はスィーナが殆ど一人で敵を倒す。
その光景を見たローミナはいつか横に並んで戦えるようになりたいと願うようになる。
セフィリアもまた守られるだけではいけないと思い強くなる事を願い、オーロレとアーティアも自身の力が今回でどれだけちっぽけかを実感し力を求めるようになり、ルーンメルはシスの静かな優しい生き様に憧れるようになる。
そしてシスはと言うとメモ用紙みたいなのに情報をまとめゼラの方へ送りそして返事が帰って来たら直ぐに読み、その内容に無表情ではあるが心では喜びで溢れかえっている。
シスが抱きしめている用紙には、
(帰ったら褒美を与えよう。何が良いか考えておくように。アウラとスィーナにも伝えておいてくれ。)
と書かれている。
(何が良いかな?。マスターの作る料理を好きなだけ食べるのも、一日中抱きしめてもらうのも、添い寝してもらうのも。う~ん・・・。そういえば子種っていう手もいいのかな?。でもアリシアがいくら欲しがっても与えない代物だし・・・。)
そんな事を走りながら考えていた。
浮かれすぎてアウラとスィーナには伝えずに。
そして言われたとおり帝国に着いた。
南門から入るように伝わっている為その門をローミナに案内してもらい到着すると、
「お待ちしておりました。」
「待ってた・・・。」
「皆様お帰りなさいませ。」
サリアとルビニアとメディアが門前で出迎えてくれる。
「ただいま。マスターは?。」
「城でルーガリとお話中・・・。帰ってきたら案内を頼まれた・・・。」
「そう。とりあえず。この子達はサリアとルビニアとメディア。サリアとルビニアはマスターの教え子で優秀なメイドの二人。特にサリアの優秀さがわかる。貴方達が飲んだポーションの製作者だよ。そしてルビニアはマスターが作った人形武器メディアを使った少し特殊な戦闘方法をする。ルビニアはメディアを使った戦闘力は私より少し弱い程度。」
「「「「はい?。教え子でメイド?。このメイドが武器?。」」」」
4人と一匹は首を傾げシスが言っている事を受け止められずにいた。
「あのポーションの製作者・・・。エルフだったのですね・・・。」
「あ~あれ飲んだんですね。あれ別に凄い物じゃないんですよ。」
「っへ?。」
オーロレはサリアから凄い物じゃないと言われ戸惑う。
「ですがあのポーションは私達の傷は一瞬で・・・。」
「上位職程度であればそうでしょうね。ですがシス様が飲んだところで最大の2割ぐらいしか回復しない最高品質上位ポーションなんですよ。」
「・・・。ちょっと待ってください!!。あれが上位ポーションと言うのですか!!。」
アーティアが驚きのあまり叫ぶように言う。
「はい。私の錬金術のレベルは9なんですね。そしてそのレベルを上げる過程でそのポーションを大量に作る必要があったんです。なので大量に余っているんですよ。あ。シス様。エクスポーションの大量製作を頼まれているので生産出来次第順次変わると思ってください。」
「ん。」
「え?。今エクスポーションと言った?。」
今度はレリアが食いついてきた。
「エクスポーションって最上位ポーションの上のポーション・・・。それを大量生産?。」
「はい。って言っても私のレベル上げに必要だからやるんですけどね。」
「ありえないわ・・・。エクスポーションの素材はこの世界では希少の物ばかりのはず・・・。」
「ええ。直接エクスポーションを作るのであればそうですね。ですが錬金術は奥が深いんです。最高品質の最上位ポーションを一定量で錬金術で凝縮すると低品質のエクスポーションが完成します。そしてその低品質のを更に集め凝縮すると普通品質のエクスポーションができます。無論これは下級や中級でもこれを繰り返して最高品質までやり上のランクが完成するんです。凄いでしょ?。」
「凄いどころか神の領域よそれ・・・。今まで錬金術と言うのは素材を集めて物を作るっていうのが常識だったはず・・・。」
「ええ。私も最初は驚きましたよ。まさか作った完成品のアイテムが素材になるなんて。ゼラ様はこう言いました。なんで作ったアイテムが素材にならないと思ったっと。」
「・・・。はぁ・・・。考え方が全く違うわね。」
「しかもこれ応用するとなんでも作れちゃうんです。罠に武器に防具、更には生活用品に料理まで。」
「ますます興味が沸いたわ。シスのご主人様のゼラ様に。」
「ふふ。会えばどんだけ凄い方か分かりますよ。私達とは見ている視線が違うんで。」
レリアはサリアの笑顔が物凄く羨ましく思った。
全てにおいて充実している心からの笑顔であった為。
「そろそろ行く。私早く会いたい。」
「はい。では案内させて頂きます。」
「ん・・・。任せて・・・。」
「私は後ろからついていきます。」
先頭にサリアとルビニアが歩き後方にはメディアが付いて歩く。
道中街中では魔物だっと騒ぐ者もいたが何人かはサリアとルビニアがいる事で問題ないんじゃないか?っと結論になり大きくはならなかった。
「あまり騒ぎにならない。」
「そうですね。メディアが有名人で戦闘力がずば抜けているからかと。」
「そうなの?。」
「うん・・・。革命者として有名になってる・・・。」
時は少し戻る。
場所は帝国前の門から400m程度離れた茂みにアリシア達は攻撃準備をしていた。
「リニ。いつでも撃っていいですよ。」
「了解。ではカウント3。2。1。ファイヤ!!。」
マキシマムの銃声とマズルフラッシュが連続で起き弾が飛んでいく。
狙いは門にいる全ての兵の肩や足。
「では突撃を始めますよ。いつも通りナルベアはサポートしてください。」
「分かっております。ですがあまり張り切りすぎてやり過ぎないようにしてくださいよ。今回は相手を出来る限り生かす方向に動くので。」
「そうですね。私も気をつけておかないと直ぐに殺ってしまいそうです。」
「私は肩と足を狙い撃つので問題ないです。」
「メディア・・・。本気は駄目・・・。腕や足折るぐらいで・・・。」
「了解致しました。」
「魔法で手加減なんて難しいんだよね・・・。仕方ない失敗作を適当に投げてみようかな。」
そんな感じでアリシア達は突撃を開始。
門の方では、
「敵襲!!。敵襲!!。」
鐘の音が鳴り響き兵達が集まってくる。
その門の会議室にてずる賢そうな少年と顔が傷だらけの老兵が会議をしていた。
「帝王様が留守で精鋭も居ない時に・・・。状況は?。」
「西門の見張りの兵が全て謎の攻撃により肩や足を負傷。命に別状はありませんが復帰するのには回復術を施す必要があります。現在は北と南の門には最小の兵を残しここに集めています。数は500いくかいかないかぐらいです。」
「相手の数は?。」
「不明です。ですが少人数なのは確かでしょう。攻撃音と光りにより位置は森からの襲撃ですね。」
「仕方あるまい。ワシも出よう。せめて帝王様が帰ってくるまでは耐える。」
「自分はあとで合流する増援の兵を組んでおきます。ご武運を。」
老兵は全身フルプレートの赤い鎧を身に纏い大剣を持って門の外へ出る。
「状況は?。」
一人の兵に状況を聞いてみた。
「負傷者は全員で27名。どれも足もしくは肩を貫通する攻撃をされ運び込んでいます。」
「戦える者は?。」
「現在73名だけです。」
「分かった。その者達を集め門を固めよ。」
「っは。」
男は仁王立ちをし攻撃が飛んできた方を見つめる。
「っぬ!?。」
膝の隙間を狙った弾丸を大剣で弾く。
「なる程・・・。これは凄い腕前だ・・・。正確に脆い部分を狙う技術とそれを鉄の玉を高速で発射するとんでもない武器を持っているようだ・・・。」
前を向くとアリシア達が走ってくるのが見えた。
「あの人凄いです。私の攻撃を防いだ人はあの人が初めてですよ。」
「うん・・・。強そう・・・。」
「強そうではなく強いんですよ。紅き鬼神ですから。」
「シス様に比べれば問題ないかと。」
「シス様を比べたら駄目ですよ。」
「とりあえず無力化でいいの?。」
「では私が様子見ということで行きます!!。」
「「あ・・・。」」
リニとチベルネがメディアが突撃すると同時に先に言われたっと思うのであった。
「はいはい。周囲警戒をお願いしますね。」
メディアが老兵に近付く。
「君は?。」
「私はメディア。私が相手をさせて頂きます。」
「そうか。ワシはバンダルオ。紅き鬼神と呼ばれている。それでそちらの目的は?。」
「目的ですか?。そうですね。私に勝てたらお話しましょう。」
「分かった。行くぞ!!。」
物凄い速さで踏み込むガンダルオ。
一瞬でメディアの懐まで入り腹を柄で殴ろうとする。
「なんですか?。その武器は飾りですか?。」
それをいとも容易く左手で受け止める。
「・・・。」
「これぐらいでは勝負になりませんが。」
「っくっくっく。どうやらお主はただの女子ではなさそうだ。本気を出させてもらう。」
バンダルオは赤いオーラを纏い始める。
「ふふ。なんだか私と同じような感じですね。」
「ほう。お主もこの鬼のオーラを纏えるのか?。」
鬼闘気
近接戦闘能力を大幅に上げるが防御力が下がる。
レベルが高い程上昇効果が高くなり防御力低下効果は低くなる。
「では私も。」
メディアも紅いオーラを纏う。
「確かに。似てはいるが効果が違うようだ。」
「ええ。では始めましょうか。」
「来い!!。」
メディアは魔力で左手に形成した剣斬りかかる。
それを大剣で受け止める。
「ぐ・・・。なんて重い一撃だ・・・。」
「どうしたんですか?。その程度ではありませんよね?。」
「抜かせ!!。」
弾きそのまま斬りかかる。
互いに斬り合う。
大剣と魔力の剣がぶつかり物凄い音が響く。
「なる程。貴方はどうやら力よりも技を磨いていたようですね。」
「そうゆう君は力で押すタイプのようだね。まだ若いな。」
「ええ。なんせ私はまだ近接戦闘をやり始めたのは一ヶ月程度ですからね。」
「それは凄い才能の塊だな。」
「ええ。なので吸収させてもらいます。貴方の技を。」
(この子は本物だ・・・。ワシが求めていた才能を持つ者・・・。っふ・・・。敵として現れるのはなんとも皮肉なものよのう・・・。)
メディアの力は本当に技などは無い。
だが純粋に強く反応もできている。
なのに自分の力に溺れず技を磨く為に盗むと宣言したのにバンダルオは心が燃えた。
今までにないぐらい燃え上がる感じがした。
「さぁ来るが良い。私の命はそう安くないぞ!!。」
メディアに音速の突きを放つ。
常人であれば反応が出来ずにやられるだろうがメディアは突きをする為に左肩引き突きを避け突きをカウンターで入れる。
しかしそれは読まれていたのかバンダルオは左の小手で弾きタックルをする。
メディアはそれに反応出来ず吹き飛ばされ追撃に両手で思いっきり斬りかかるバンダルオ。
「もらっ!?。」
危険を感じ一旦距離を取る。
「ふむ・・・。気付きますか・・・。流石です。」
メディアの上空には魔力の剣が2本下に向かって浮いていた。
「あのまま斬りかかれば私の勝ちでしたのに。」
「面白い戦い方をする。」
「さぁ次はどんな手を見せてくれますか?。」
ニコニコと楽しそうに笑うメディアにバンダルオは内心恐怖する。
(無茶苦茶だ・・・。命知らずにも程がある・・・。)
「来ないんでしたら私から行きます!!。」
「っぐ・・・。」
物凄い速さの突きを防ぐ。
しかし先ほどとは違い今度は二刀流により連続攻撃が開始する。
(速すぎる・・・。)
「ふふ。防ぎきれていませんよ?。」
少しずつだがバンダルオの顔や鎧に傷が出来ていく。
メディアの攻撃は人とは違い疲労を感じない為リズムは不確定で不意に飛んできたり早くなったり遅くなったりと意識をして対応がしずらい。
人であれば疲労で徐々に速度が落ちたり視線や息使いなどで分かったりする。
しかしメディアは人形で疲労は無く、目線もルビニアが見ていれば動かす必要も無く、息も無い。
この為いくら対人で強い人であってもそれはあくまで人。
能力的にメディアが上で人して認識している時点で負けがほぼ確定している。
「がぁああああああああああああああ!!。」
雄叫びを上げメディアの攻撃に合わせ吹き飛ばす。
「凄いです・・・。今のは覚えておきましょう。」
「はぁ・・・はぁ・・・。」
疲労困憊なバンダルオ。
大剣を突き刺しなんとか立っている。
「これで終わりですか?。」
「凄いな・・・。ワシをこうも簡単に追い詰める魔法剣士とは・・・。技が無いと言ったのは訂正しよう・・・。君は十分に技を持っている・・・。あの連続斬りは誰も防ぎきれないだろう・・・。」
「そうでもないんですよ?。越えられない壁っていうのは誰にもあります。」
「っはは・・・。君以上の強者がいるのか・・・。会ってみたかったな・・・。」
「それでは会われますか?。多分今日の朝には帰ってくるかと思うんで。」
「君は何を言っているんだ・・・。ワシは敵。情けをかけるのか?。」
「ん~。命令ではただ殺せと言われていないんです。」
「っは・・・?。」
顔を上げメディアの言った事に疑問に思う。
「どうゆうことかね・・・?。」
「まぁもう言いますがルーガリ様が今帝国内部にいるセルゼガルを倒すまでの時間稼ぎなんです。」
「・・・。そうゆうことか・・・。これも運命受け入れよう・・・。そして感謝するぞ・・・。あの愚か者の呪縛からの解放を・・・。」
「なので捕まってもらいますね。それなら問題ありませんよね?。」
「よかろう。連れて行くがいい。」
「っとその後はルーガリ様がセルゼガルの首を持って現れて事情を説明してもらった後に民達に真相を打ち明け協力者として私達を明かし今の感じになっているんです。そして民達にメディアは紅き双魔姫ってよばれてるんです。」
サリアが説明を終える。
「そう。」
「興味がなそうですね。」
「うん。私はマスターに早く会いたい。」
(((こんなとんでもない話は興味が無く。会いたい主って・・・。一体どんな神様なの・・・。)))
オーロレ達は今から会う事となるゼラの評価がとんでもなく高くなっていく。




