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殲滅戦

一方別の場所へ援軍とし向うアリシアとリニとナルベア。

チベルネとサリアはゼラが予想した撤退ルートに待ち伏せと罠を仕掛ける順部をする為に別で行動をしている。

全員には既にゼラからオールブーストとクイックを施されているので物凄い速度進んでいく。

森を抜け砦で防衛しているエルフとヒューマンの軍と砦の門を破壊しようと数で攻めきる帝国軍が見えた。


「予想通り。では手順通りエンチャント業火。」


ナルベアは前方の敵の軍を発見と同時にアリシアとリニにエンチャントを施す。


「では私はアローレインの準備を。」


「私はいつでもいいです。」


アリシアは弓を構え矢を一気に5本を5連射を空に向けて放つ。

その後マキシマムを1マガジンを打ち切った後にグレネードランチャーを1発撃つ。

帝国軍は半減以上の被害が出て後方にいる術師や弓兵などを集中して攻撃した。


「では次へ向かいます。」


次の場所へ急いで向う。


「ほぁ・・・。良い音・・・。良い反動・・・。グレネードランチャーも放物線予測も容易く範囲も凄く広くて射程も長い・・・。もうこれ一本でいいレベルで近中遠距離戦闘出来るレベルだよ・・・。」


「凄いですね。ただ撃ち終わった後スリスリして大丈夫なんですか?。」


「大丈夫で・・・あつ・・・。」


走りながらすりすりしていたら頬に銃口がかすってしまった。


「もう・・・。それは戦闘後でお願いします。猶予があまりありませんよ。」


「はい・・・。すいません・・・。」


「まぁ良い事ですが時と場合を考えましょうね。」


少し前。

砦で絶望的な数を目の前にしてもナサリーは指揮を辞めず使い魔を酷使しなんとか防衛として機能させていた。


(こんなのゼラさんと戦った時の絶望と比べれば問題ない。)


門の前にはトロールとゴーレムを配置しその門の上にソーサラーゴブリンを配置し集めては吹き飛ばしを繰り返し壁を梯子で登ろうとしている帝国兵には飛べるアルッタが遊撃をし足止めし兵達もその遊撃をしている。


しかし数には敵わない。

3時間休む暇を与えない物量作戦の前に兵達も疲労に負傷者も増え落ちる寸前まできている。


(まだやれるはずよ・・・。何か手は・・・。)


必死に策を考えるナサリー。

しかし考えれば考える程策が無い結論が出る。


「・・・。潮時かな・・・。」


撤退戦に切り替えようと思った次の瞬間。


「・・・炎・・・?。」


炎が立ち上る。


「報告します!!。何者かによって帝国軍の約6割が炎に飲まれ崩壊しました!!。」


「・・・ふふ・・・。ええ。彼が帰って来たのでしょう。この好機生かしますよ。数が半減したらな勝機はまだあります。門を開け突撃を開始します。戦闘出来る者だけ私についてくるようにと。」


「っは!!。」


そこにアリシア、リニ、ナルベアの3人のエルフが砦の壁を乗り越えナサリーの前に現れる。


「アリシア・・・。」


「お久しぶりです。援軍にきましたよ。」


アリシアの様変わりに驚き思考が停止する。

前とは違い今は強者のオーラを身に纏い大きく見えた。

付き添いの二人も異様なオーラを纏っているのが分かり、リニの武器がとんでもない物凄い性能をしているのも分かった。

そして魔眼で確認すると驚きを通り越し、


「なんで最上位ではなくユニーク職に就いているんですか!!。」


と大声で叫ぶ。


「しかもルビニアさんはゼラさんと同じ支援師ですし、リニさんはガンスリンガーって訳のわからない職ですし・・・。アリシアさんは弓使いで御伽話でしか出てこないアルテミスって・・・。あはは・・・。」


「まぁそれだけ無茶させられたと言う事です。ですがゼラ様は予定より低いって嘆いていましたけど。」


「はぁ・・・。ここまで予想を超越してくるなんて・・・。」


「すいません。時間がありませんので突撃する部隊を負傷者も全員集めて貰ってもいいですか?。」


「分かったわ。3分待って。」


集め終えた後はナルベアが全員にフルヒールを施す。


「思った以上に来ますねこれ・・・。」


魔力を一気に使った為に起こる疲労で片膝をついてしまう。


「貴方もそっちの道に踏み入れたのね・・・。」


「私はまだゼラ様に到底及びませんよ。」


と言いながらゼラから貰ったマジックポーションを飲み干し状態が安定し立ち上がる。

兵達はナルベアに見とれている。

窮地に陥り、怪我で後が無い状況で命を救ってくれた天使を見るように。


「ではターゲット。コピーステータス。対象は私と同じ魔力値に。更にエンチャント業火。」


全員にナルベアの魔力7000と同じにしエンチャントを施す。


「これで後は突撃すれば勝てます。指揮はお任せします。では次行きますのでこれで。」


「・・・。もう行っちゃったか・・・。じゃ頑張りましょうか・・・。皆。あの天使に少しでも恩を返す為に行きますよ。」


兵達の戦意は先程と違い物凄く高い。

雄叫びを上げ全員が帝国軍へと進軍していく。


「な・・・。何なんだ・・・。この地獄は・・・。」


急の爆撃の雨の様な攻撃で半壊以上した帝国軍。

高そうな鎧を着ている指揮官はその光景を目の当たりにし思考が止まっていた。

地面は穴だらけで屍地多数に地面が焼け少し溶岩の様になっている。

正しく地獄絵図。


「ありえない・・・。ありえないぞ・・・。」


「ほ・・・報告!!。敵軍が総攻撃を仕掛けてきました!!。」


「な・・・。」


前方で味方が敵に振るわれた剣に当たった瞬間爆発で吹き飛んでいる光景を目撃する。


「あっ悪夢だ・・・。ありえない・・・。あんな術知らないぞ・・・。」


「ど・・・どうしましょ!!。」


「てっ・・・撤退だ!!。あと帝王様に援軍の要請を急げ!!。」


「っは・・・はい!!。」


しかし撤退が遅れた結果被害は80%を超えた。

その後なんとか森に入り逃げれた帝国軍。


(クソクソクソ・・・。なんで俺がこんな目に・・・。)


撤退している帝国軍に一つの人影が入り込む。

それはチベルネで彼女はその軍の中に入り嵐の如く敵を倒していく。

悲鳴が響き指揮官も異常に気付くが時既に遅く残りの8割をチベルネが倒し終えていた。


「・・・。呆気ない・・・。こんな奴らに私達は・・・。いや・・・。ゼラ様のおかげでこの力を手に入れたから・・・。感謝しないと・・・。」


集団戦が得意でどんな武器でも扱えるスカーミッシャー。

相手の武器を扱うと威力が上昇や敵が多ければ多い程火力が増す。

奪った杖を使う場合は火水風土を自分の意思で決めて魔術が使用が可能になったりとなかなかにトリッキーな職。

ユニーク職の盗賊系と同じように動けるのに持久もあり防御スキルも習得出来るのに攻撃力も高いと弱点と言う弱点は集団戦をしないぐらいしかない。

PvPや単体レイドで不遇ではあるが5人以上の集団戦ではどの職も追い抜けない超火力を出せる。


「な・・・。お前は誰だ!!。」


「・・・。名乗る必要は無いわ。どうせ死ぬのよ貴方達。」


「な・・・何をいっい゛!?。」


地面に魔法陣が現れ帝国軍一人一人に炎が襲いかかる。


「あぢぃ!!。だっだすげ・・・。」


全員が息絶えると物陰からサリアが出てくる。


「さて次が来るまで休憩しましょうか。」


「・・・。」


「どうしたの?。」


「いや。虚しいなと思っただけよ。」


「そんなもんでしょ。私達は今や冒険者のSランクと同じよ。弱い者虐めだものこんなの。」


「うん・・・。本当に感謝しきれない・・・。どう恩を返せばいいの・・・。」


「そんなに難しく考えなくても簡単よ。」


「そうなのかな?。」


「ええ。裏切らず、ゼラ様に全てを捧げればいいのよ。」


「・・・。そうね。」


チベルネは何かを心に決めたような顔をする。


「さて私は罠を一杯仕掛けちゃいましょう。」


あっちこっちに罠を仕掛け始めるサリアにそれを眺めてているチベルネ。


「私の~アイテムの~実験台に~なってもらうの~♪。」


「サリアはテンションが高いな・・・。」


自作の歌を歌いながら作業をするサリアを見て笑いその場を後にする。




チベルネ達が殲滅していると時間。

アリシア達は2つ目の増援の場所へ来ていた。

そこは平地で周囲には木々に囲まれており奇襲がしやすい場所で戦闘が起きていた。


「ここもほぼ予定通りです。同じようにお願いします。」


「構えます。」


「いつでもどうぞ。」


同じように爆撃を降らす。

だが先程と違い被害が想定より低かった。


「もう一度お願いすます。」


「注文はありますか?。」


「軍の真ん中にいる緑の鎧を着た男を中心にお願いします。」


「いつでも。」


「構え終えたので放ちます。」


もう一度爆撃をする。

これにより被害は60%を超えた。


「これなら問題ないでしょ。行きましょう。」


「分かりました。」


「はふ・・・。私はもう満足できるぐらい撃てて幸せ・・・。」


「それは困ります。」


「わかってるけど。グレネードランチャーが残り2だから覚えておいてね。」


「把握していますよ。」


3人は帝国軍と反対の軍へ移動し対面すると、、


「アリシア様!!。」


「タリナ。ただいま。ごめんなさい。遅れて。」


タリナが勢いよくアリシアに抱きついてくる。


「信じておりました・・・。絶対に来ると・・・。皆そう思って・・・。」


抱きつき泣きながら言う。


「ありがとう。タリナ。皆もありがとう。」


「すいません。タリナ様。時間が惜しいのでその辺で。」


「・・・。はい・・・。」


恥ずかしくなったのか顔を紅くする。


「では状況は?。」


「負傷者はいませんが疲労が・・・。今は撤退戦ですので。それとこの軍はエルフのみで構成されています。」


「そうですか。では問題ないですね。」


先程と同じようにコピーステータスとエンチャント業火を全員に施す。


「な・・・ナルベア・・・。これ・・・。」


タリナが驚く。

ゼラがやっていた事をナルベアがしているのに。


「アリシア様。後はお願いします。」


敵の位置を正確に目で測り、


「では構え。目標360m前後です。それでは・・・放て!!。」


そう言われエルフ達は全員一斉に弓を放つ。

少しした後着弾し爆撃の音が始まり敵軍はほぼ壊滅した。


「ゼラ様と全く同じ・・・。」


「いいえ。私はゼラ様より弱いです。」


ナルベアは首を横に振り言う。


「レベルも足りてない上に実戦経験も足りない。判断力も足りない。足りない事が多すぎて追いつける気がしませんよ・・・。」


疲れた顔をしながらもポーションをまた飲む。


「でも動いているのはナルベアでは?。」


「確かしそうですが提案されたのはゼラ様です。帝国兵全員を倒す作戦を提案された。正直撤退ルートまで予想してしかも誤差が無い。サリアから送られてきた連絡なので確実でしょう。」


そう言って懐に入れてあった連絡用のマジックアイテムであるメールノートの最後のページを開けて見せる。

内容は誤差無し撤退ルートにて敵兵殲滅完了っと。

書いたページをそのまま相手のメールノートへ誤差無く送り最後のページにそのままの内容で5秒で作られる。


「そうですか・・・。」


リニが逃げる人影を見つけたのですぐさまダネルNTW-20構え撃つ。

爆音が響き渡りエルフ達が驚きリニの方を振り向く。


「な・・・なんなんですかそれ・・・。」


「これ?。ダネルNTW-20っていう対物ライフル。凄いでしょ。」


「え・・・。ええ・・・。ですが何を飛ばす武器なんですか?。」


「弾。金属で出来た物を飛ばすんだ。威力も凄いんだよこれ。この辺りの居る敵ぐらい簡単にぶち抜けるから。構造は・・「リニ。時間がありませんので後で。」ごめんなさい・・・。」


タリナが若干ほっとした顔をした。」


「では私達は最後の場所へ行くので周辺の安全確認後砦へ行ってください。既に制圧が終わっているので中でゆっくりしてください。」


「ナルベア。貴方もかなり変わりましたね。私からもう教える事は無いぐらいに。」


「ですがまだタリナ様から学べる事はあります。政は私に出来ませんので。今度教えてもらえますか?。」


「ふふ・・・。いいですよ。教えてあげます。」


「では。アリシア様。リニ行きましょう。」


「また後でゆっくりお話しましょ。」


「タリナ様。後でこれについてお話しますね。」


3人が走っていくのを見つめるタリナ。


(アリシアとチベルネは兎も角他の子達をたった一ヶ月であそこまで・・・。ゼラ様は本当に凄い殿方なのですね・・・。今度は私を連れて行ってもらえるでしょうか?。)


と考えながら軍を動かし砦の方へ移動を開始する。





エルフ達の部隊より後方にて。


「う~・・・。流石に限界だよ・・・。」


「すいません・・・。キャリー様にばかり負担を・・・。」


キャリーとローブを着た男と少人数の集団で固まっている。


「弱音は駄目なんだけど流石にこの人数相手は分が悪いよ・・・。」


キャリー達の部隊は奇襲を潰す為の遊撃部隊。

少人数で人数はわずか30人だけ。

現在奇襲部隊を潰そうとしたが気付かれ包囲されている。

相手の人数は500人程だがそれでも数にして10倍以上。

それでいて相手側は奇襲や入り組んだ地形が得意な盗賊系で編成されている。

キャリー側の方も半数はそうだが半数は盾職寄りの足に自信がある剣士達なのでかなり不利である。


「降伏しろ。」


と帝国軍側から提案される。


「いかがなさいますか・・・。」


「仕方ないよ。出来る限り足止めをしましょう。戦闘準備を。」


そう言って全員が身構える。


「降伏は無しか。では戦闘をかい・・・。」


「え?。」


命令しようとした帝国兵の頭がドドドドと大きな音と共に吹き飛びそのまま地面に倒れる。

敵味方状況が読めず呆然としていると、


「「「「「ぎゃぁー!!。」」」」」


帝国兵達の一箇所に矢が降り注ぎ包囲が解除される。


「チャンスです!!。あの場所から撤退します!!。」


キャリーは直ぐにその空いた場所から撤退する。

更に今度は何かを連続で爆発した音が響いた。

その後後方で爆撃が起こり唖然とする。


「間に合ったようですね。」


「はぁ・・・。しんどいなぁ・・・。」


「ギリギリでしたねキャリー。」


「アリシア!!。」


アリシア目掛けて走り出しそのまま抱きつく。


「ごめんなさい。遅くなって。」


「ううん。そんな事ないよ。ありがとう。」


そして離れる。


「いやー。今回は本当に終わったかと思ったよ。」


「それで部隊の状態は?。」


「被害は無くて疲労がたまってるぐらい。」


「じゃ砦に行きましょうか。」


「うん。でも砦って一番激戦区じゃ・・・。」


「もう戦闘は終わりですよ。後は事後処理などです。アリシア様。私は一足先にゼラ様に報告をしに行きますね。」


「いいえ。私が行きましょう。」


「私がいきます。」


アリシアとリニとナルベアが睨み合う。


「ちょっちょっちょ・・・。何してるの・・・。怖いよ・・・。」


キャリーの言葉を無視し、


「最初はグー。」


「ジャン」


「ケン」


「「「ポン!!。」」」


と3人はじゃんけんを始める。

10回あいこが続き11回目でナルベアが勝った。


「では失礼します。」


「負けた・・・。」


「うぅ・・・。普通は長である私が行くべきだと思うの・・・。」


ナルベアは2人の言葉を無視しそのままゼラが居る場所へ向う。


「終わったかな・・・?。」


「ごめんなさい・・・。今はほっといて・・・。」


「同じく・・・。」


二人はため息をつく。


「と・・・とりあえず砦に戻ろ?。ね?。」


全員で砦へと向うがアリシアとリニの足取りは重かった。





一部の帝国兵達が撤退ルートから逃げようとしていた。


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」


「ここまでくれば・・・。」


人数は150人程度。

そのほとんどがキャリーにいた所から逃げてきた者達。


「なんなんだよ・・・。なんであんな強いエルフがいるんだよ・・・。」


「もう終わりだ・・・。」


「早くもっと遠くへ・・・。」


必死に走り逃げようとしている帝国兵達に罠が襲いかかる。


「へ?。あが・・・。」


「うぁあああああ!!。」


「あ・・・足が・・・。」


起爆音と共に無数のトゲが飛び散る。

発動したのはスパイクマインという地雷。

トゲを無差別に吹き飛ばし攻撃する。

殺傷能力は高いが至近距離での場合。

近距離以降は足止めとして使う。


「な・・・なんで罠が・・・。」


「・・・ひ・・・ひぃ・・・。」


と一人我先に逃げようとする兵に、


「ごぉ・・・。」


地面から何かが突き刺す。

又から脳へと貫通しそのままの状態で息絶えた。

これはパイルランスという高威力の罠。

大抵の人型や小型の魔物であれば即死が狙える。

ただ範囲が狭いのと一つにつき一人しか当たらない。


「ああ・・・あ・・・あぁあああああああ!!。」


数人が落とし穴に引っかかり底には刺があり息絶える。


「なんなんだ・・・。なんなんだよこれ・・・。」


また一人何かを踏んだ。

すると魔法陣が浮かび上がりとてつもない光と熱を生み出しあたり一面を爆風が覆う。

発動したのは融解爆弾。

炎属性の最上位の魔術と同等の威力を持つ爆弾。

プレイヤーだと耐性がないとほぼ耐えれない最強の爆弾。


離れた場所でその様子を見ていたチベルネとサリア。


「あは♪。すっごい爆発♪。」


「・・・。」


サリアは自分で作った罠がどんどん発動し使えると証明されていくのに快感を覚えていく。

その光景を唖然として眺めるチベルネ。


「スパイクマインも今後の為に量産してパイルランスも誘い罠に使えるから量産決定として融解爆弾は手持ちに3つ程にしておこ・・・。流石にあれを大量に保有したくないや・・・。」


「っほ・・・。」


「でも改造の為に量産しよっかな。」


「駄目だったよ・・・。」


とサリア一人で盛り上がりチベルネは冷や汗をかき続けていた。



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