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今後について

翌日。


日が昇り魔大陸の新しい朝を迎える。

サタンは城の最上階のバルコニーで景色を眺めている。

今までと違い明るく霧や瘴気などが晴れ魔物もかなり大人しくなり毒を持った動物や魔物も格段に減った。

しかし大地は痩せており食物が育てられる環境ではない。

これからどう生きていくのか考え必死に生きていくことになり、もしかすると種族消滅もありえる。


それでもサタンは望みを捨てていない。

自分を救ってくれて、邪神をも打倒し、昨日全員分の食事を与えてくれたゼラに望みをかける事にした。

昨日の帰りにシスやアリシアとのお話でゼラがどうゆう人物かを教えてもらった。

ゼラに対して絶対的な信頼と信仰をすれば願いを叶えてくれる、それを叶えられる力を与えてくれると。

寝顔を見て少し可愛いと思ったのは心の奥に閉まった。



魔王の自室。

ここにゼラは寝かされ朝を迎えた。


ゼラは目を覚ますと辺りを見渡す。

そこは清潔ではあるが赤色と黒で統一少し目に悪い部屋だった。

家具はこのキングサイズのベットとテーブルと椅子にソファーとクローゼット。

窓からは日差しが差込み朝だと分かった。

そして隣にはシスが腕に抱きついて寝ている。


「・・・結構寝てたな。まぁいいか。シス。起きろ。」


シスを揺らし起こす。


「・・・ん。おはよ・・・。マスター・・・。」


体を起こし背伸びをしゼラを見つめる。


「ん。元気。」


「おう。で。あれからどうなった?。」


シスから昨日のその後について聞いた。


「特に無い。食料問題が深刻ってだけ。周囲の魔物や魔獣は大分大人しくなって毒も抜けて食べれるけど数が少ない。大地は枯れて食物は育てるのに向いてない。ミーティアルアが私の料理食べてもう今までの食べ物では生きていけなくなったとかぐらい。」


「最後の以外結構深刻じゃねーか・・・。まぁ魔物や魔獣の被害が少なくなったからいいか。さてサタンとこ行くぞ。」


「ん。でも着替え。」


服装を見ると裸。

装備していた物は横に畳んである


「そうだな。パーカーとジーパンでいいよな?。」


「問題ない。寧ろ私はそっちが好み。」


「はいはい。じゃ着替えるから外な。」


「や。」


「やっじゃないでしょ・・・。全く・・・。」


諦めて一瞬で全ての着替えを終える。


「あ~。落ち着くわ・・・。やっぱこの格好らくだわ~・・・。」


「む~。早すぎる・・・。」


少しむくれるシス。

装備はアイテムボックスに収納し、


「さて行くぞ。案内頼めるな?。」


「ん。」


その顔のまま部屋を出て案内され王座の間に行くとアリシアとヘーゼナルボが話し合いをしていた。

ドアから入ってくるシスとゼラの方に顔を向ける。


「ああ。起きたか。」


「おはよう御座います。今食料問題の話し合いを行っていた所でゼラ様にも意見をして貰いと思っていた所です。」


ゼラは二人に近付く。

シスはゼラの前に行き抱きつかれながら話を聞く。


「って事は結構話はまとまった感じか?。」


「そうだな。狩りを行い最低限であるが2~3ヶ月程度であれば生きていくのに困らないぐらいだな。ただその場合栄養の偏りで病気になる可能性やつい最近まで邪神の影響で毒が有り食べれなかった物が毒が無くなり食べるがその食べた後影響がどうなるかなどが課題に上がっている。」


「まぁ妥当か。栄養の偏りはまぁ俺が何とか出来るが味は保証できないぞ。」


「それは仕方ない。策があるなら頼む。」


「それから飲料水についてですが今アウラ様が新しい井戸の建築というより水脈を作られまして・・・。」


「まぁいいじゃないか。水には困らないんだろ。」


「規格外過ぎるんだよ。アウラとかいう女は・・・。」


「そんな事言ったら俺だって規格外だろ。」


「・・・。それもそうだった。」


「まぁヘーゼには言っておくか。」


「何をだ?。」


「シスとアウラとスィーナについて。アリシア。外の警戒を頼む。」


「分かりました。終わり次第お呼び下さい。」


アリシアは外を見張る為部屋を出る。


「そこまでしないとダメか?。」


「ああ。だってシスはお前達にとったら天敵でしかないからな。」


「どうゆうことだ?。」


シスとアウラとスィーナについて全て話す。


「・・・。まさかシスがヴァルキリーだったとは・・・。」


「まぁ怒らせなければ何もしないけどな。な~?。」


「ん~♪。」


ずっと抱きしめられており機嫌の良い返事が返ってくる。


「で?。どうする?。俺と敵対するか?。」


「馬鹿かお前は。敵対した所で邪神を倒せる様にする人間とその使い魔であるヴァルキリーと四大精霊二匹相手に出来っか。しかもあのエルフ達も敵になる。勝てる見込みねーよ。サタン様が強くてもお前が付与魔術や強化魔術をかけて更に弱体魔術で援護されちゃどうしようもない。」


「分かってるじゃない。さすがヘーゼ。じゃこの話はお前との秘密な。」


「まぁ。味方ならとんでもなく心強いよ。これからもよろしくしたい。」


「まぁ後でさっちゃんには俺から言っておくよ。じゃシス。」


「ん。分かった。」


ゼラから離れドアの向こうにいるアリシアを呼びに行く。


「しかしシスはゼラにベタ惚れだな。」


「やらんぞ。」


「狙ってない。寧ろ俺はアリシアの方が好みだな。」


「スレンダー系が好みと・・・。」


「何を話しているんですか?。」


そんな話をしていたらシスと手を繋いでアリシアが戻ってきた。


「いや。ただヘーゼの女性の好みを聞いてただけ。どうやらお前が好みらしいぞ。」


「そうですか。ですが今の私はゼラ様以外に考えられませんので。」


「振られたな。」


「分かってただろ。それじゃ俺はサタン様を呼んでくる。」



その後この場にサタン、ヘーゼナルボとミーティアルアともう一人アルテミアが集まった。

デーミは水脈の調査や井戸の建設場所の視察などに行っている為留守。


ゼラの方はアリシアとシスのみ。

ナルベアとチベルネとリニは炊き出しの調理をしているので不参加。

ルビニアとサリアは食料調達で都の周辺を調べているので不参加。

アウラは水脈を作った影響で魔力枯渇になっている為部屋を借り寝ている。

スィーナはアウラの付き添いで不参加。


「まず、私達の事を救っていただいた事に感謝を。」


「いや。そんなんはいらん。早速本題に入ろう。」


「ちょ!!。貴方!!。いくら何でもその態度「辞めなさい。アルテミア。」ですが・・・。」


サタンの感謝をゼラの素っ気ない態度で返した為怒ったアルテミアを止める。


「今はゼラ様の言う事が正しいんです。少しでも早くっと言う意味では。・・・本題ですね。」


「ああ。食料問題についてだ。どうするんだ?。こっちが提供出来る量ってのはかなり少ないぞ。簡単に見積もっても俺だけの個人だけでは月に1週間程度しか提供ができない。」


「結構な量ですね。私は月に3日程度の量しか無理だと思っていたのですが。」


「まぁあの携帯食が大半を占めるけどな。それでこれからどう考えているんだ?。」


「まず周囲の食べれる物を出来る限り覚え収穫するのと、食べれる魔物や魔獣を調理して食べようと言う話になっています。ですがこれはまだ食べた後どうなるかを知ってからしか出来ませんのでもう少し時間がかかります。次に浄化してもらった肉を食べる案ですが、昨日ヘーゼナルボとミーティアルアが食べましたが身体に害が無いのを確認出来ましたので今日から炊き出しをさせてもらってます。この量であれば最低でも2週間、節約すれば1ヶ月は持ちます。ただヘーゼナルボは問題ないんですが、ミーティアルアがシス様の料理以外美味しいと感じなくなってしまったみたいでして・・・。」


「まぁ仕方ないだろ。アリシアとアウラとスィーナ以外は料理が得意だし。それは今後この土地が良くなれば次第に治るってか食事のレベルが上がるから問題なくなるさ。だからミーティの気力次第だ。頑張れとしか言えない。」


「わかってます・・・。ですがたまにでいいのでシス様の料理食べさせて下さいお願いします・・・。」


「そうか。じゃお前はナルベアの使い魔になったらいい。」


「はぁ!?。貴方何を言っているの!?。」


アルテミアが激怒する。


「まぁ元からそのつもりだったけどな。」


「好き勝手に言い過ぎです!!。サタン様も何か言ってください!!。」


「あ~。ごめんなさいアルテミア。私ね、サタン様や民を救ってくださいってお願いした時約束に私を好きにしてもいいって言っちゃったの。」


「はぁ?。あんた阿呆なの?。馬鹿なの?。死ぬの?。」


「何を言ってもいいよ。私の決定権は既にゼラにあるから。あ。様つけた方がいいかな?。」


「好きなようにすりゃいいだろ。」


「まぁゼラ様の決定でしたら心配はいらないかと。ナルベアさんはとっても良い方でしたよ?。アルテミアも仲良く出来ると思います。」


「頭痛い・・・。なんでサタン様は使い魔にさせるのに賛成なのですか・・・。」


「私もナルベアさんの使い魔だからですよ?。」


「・・・。もう一度言ってください・・・。」


「え?。私もナルベアさんと契約してますから。」


「・・・。もうどうにでもして・・・。」


「俺も初耳なんだが・・・。」


「あ~。すいません。昨日ナルベアさんと話してて使い魔をどうしようかと悩んでいらっしゃったので私でよければなりましょうかって提案したんですよ。本人も驚いて遠慮なさいましたが私が無理矢理してくださいってお願いしてなりました。ほらここに契約の証である模様がありますよ。」


手の人に蝶の様な模様があった。


「理由聞いていい?。」


「ゼラ様に助けてもらって今もなお食料問題を解決する為に動いてもらっているのに自分は城の中に堂々と座っているのはどうかと思い勢いで契約しました。」


「正直でよろしい。まぁそれも予定してたから省けてラッキーかな。」


「ええ!!。そこも予定してたんですか・・・。」


ミーティアルアが驚く。


「考えてみろよ。結界の外に行く方法は破壊以外だと現状使い魔召喚でしか無理なんだぞ。」


「あ・・・。」


「それにこれから人間の方に交渉するのに保険として使い魔であるって事で取次ぎやすくする為でもあるし、アイテムボックス買って食料運搬も考えている。ルビニアの戦力も大幅に上がる上に連携も取れるようになれば更に上がるとかなりお得満載の使い魔契約なんだぞ。」


「そこまで考えてんのかよ・・・。しかしお前本当に考えてる事が分からんな。俺なら使い魔契約はするが戦力だけしか考えないわ。」


「普通はそうだろ。でもここの民とこっちの利益をの事を考えてたら普通に出てくると思うがな。」


「やっぱりお前王になれよ。お前の下になら俺は喜んで入るぞ。」


「だから言ってんだろ。俺は王の器じゃねーって。こんなんで王王ってレベル低くてやべーわ。」


(このゼラって殿方。今さっき起きたと聞いていましたが・・・。どこまで状況が見えているのでしょうか?。ヘーゼナルボが王になれって冗談では言わない。サタン様が目の前にいるのに平気に言う。サタン様も満更でもない顔をなさってますし。それにアリシアと言うエルフとその横にいる少女のシスはゼラが王になるのを拒むと怒ったように顔を膨らませてる・・・。一体この男は何者?。)


「俺はゼラ。好き勝手にやることが好きな冒険者さ。」


アルテミアを向き自己紹介をする。


「え?。」


心を読まれたのに驚き思考が一時停止するアルテミア。


「てかその服装さ。どうやって作ってんの?。できたら作り方とか教えてくれない?。」


「え?。興味があるの?。この服に?。」


「普通に可愛いだろ。コズロリ。シス達にも着せて見たいからさ。ねね。教えてくれ。な?。」


「あの・・・。ちょっと・・・。近い・・・。」


ゼラはアルテミアに近付き近くでまじまじと服を観察し触ったりする。


「ふむ・・・。素材はかなりいいな。」


「当たり前よ・・・。私達は魔族。特に私達レベルになると魔力で服を作ってるのよ。」


「・・・。なるほど・・・。これはいい事を聞いた。」


「人間には無理よ。これは魔族だけの特権だから。」


「なん・・・だと・・・。」


「っふ・・・。ふふふ・・・。」


「ん?。なんだよ?。急に笑って怖いぞ。」


「ごめんなさい。なんかもう貴方と言う人物は純粋って分かったから。」


「はぁ・・・。まぁいいや。とりあえずお前もナルベアと契約しようか。」


「なんで?。」


「いや。服の作りを教えて欲しいからだが?。」


「・・・。貴方本当に変わった人ね。普通はそんな理由で誘わないわよ。」


「ダメか?。現状外に出る方法ナルベアと契約しかないから他だと結界破壊だけどこれはやっちゃ色々めんどいし・・・。困ったな・・・。」


「あはははは!!。本当に純粋ね!!。いいわ。私も契約してあげる。それにミーティアルアだけじゃ心配だもの。」


「え?。あっそう・・・。ちなみにナルベアが嫌って言ったら無しな。」


「分かったわ。じゃ後で挨拶するわ。ちなみに性格は?。」


「さっちゃんから聞けばいいかと。俺には最近敬語で素で話してくれないし。」


「分かったわ。ありがとう。」


「そうそう。あと3日程したら一旦エルフの村に戻るからよろしく。」


「「「「「はいぃ?。」」」」


シス以外が驚く。

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