接触
「しっかし進む毎に敵の規模が大きくなってくな。」
ゼラは不思議に思いつつも殺戮を眺めている。
隣にはナルベアがおりゼラの視線の先や周囲に気を配り作戦やその為の進路を考えている。
そして一番始めに魔族が近付いてくるのを見つける。
「ゼラ様。前方に魔族二人。どうしましょうか?。」
「ん?。別に話が通じるなら倒さないし襲ってくるなら倒せばいい。警戒だけは解くなよ。」
そう言って戦っている方へ向かう。
「分かりました。」
そう言って魔族の方を見つつゼラに付いて行く。
そして集まったと同時に二人の魔族と接触する。
神眼の情報を抜き取る。
「初めまして。私は四魔将の三。ヘーゼナルボ・ボボリアス。お見知りおきを。」
名前:ヘーゼナルボ・ボボリアス
種族:魔族
レベル:90
筋力:7800
俊敏:8900
耐久:9200
魔力:10000
幸運:7000
装備:黒龍の杖・黒龍の衣
スキル:闇魔術10・智慧7・見切り10・闇属性吸収・光属性特大弱点
智慧
物事を正確に知り、処理出来る。
戦場での指示した部下のダメージが上がる。
○属性吸収
○属性を完全に無効にしHPを回復する。
○属性特大弱点
○属性に対してダメージが3倍になる。
「四魔将の二。ミーティアルア・ナザルサリアです。」
名前:ミーティアルア・ナザルサリア
種族:魔族
レベル:99
筋力:10000
俊敏:10000
耐久:10000
魔力:1000
幸運:9000
装備:黒龍の大剣・黒龍の短剣・黒龍の軽鎧
スキル:剣術10・短剣術10・馬鹿力10・見切り10・不屈の闘志3・闇属性吸収・光属性特大弱点・全属性耐性
馬鹿力
筋力と耐久成長にボーナスを得るが魔力の成長が減少。
レベルが上がればボーナスが大きくなり減少量も大きくなる。
全属性耐性
全ての属性ダメージを20%カット。
ただし属性弱点を持っている場合その属性には無効。
「ヘー・・・なんとかさんとミーなんとかさんね。はいはい。」
「ヘーゼナルボ。長いのでヘーゼとでもお呼びください。こっちはミーティ、あ。脳筋でも構いませんよ。」
「っちょ!?。なんで脳筋なの!!。」
「・・・っくはは。お前面白いな。気に入ったぞ。俺の名前はゼラだ。よろしく。」
「はい。では少し頼みたい事がございます。」
「聞こう。じゃナルベアは周囲の警戒と皆の指揮を頼むぞ。もし俺が・・・。」
「分かっています。その時は全員でそこの二人をヤりますから。」
ニコっと笑ってはいるが殺意が溢れている。
「・・・。これはこれは・・・。」
「うう・・・。なにあのエルフ・・・。怖いんだけど・・・。」
「その後ろ見てみろ・・・。更にやばいぞ・・・。」
「無理・・・!!。あれ本能的に勝てないって言ってる・・・!!。特にあの白銀の子・・・!!。」
殺気と威圧に押される二人。
ナルベア含めたエルフ達とシス達は襲わないか怪我させないか真顔でこっちを見ている。
「まぁ俺が死んだり怪我したりしたらあそこの子達が襲ってくるって考えたらいいよ。で?。」
「実は・・・。」
残党軍の事、貧困の問題を全て話す。
「ふむ。前魔王が今から500年前の侵略戦争をして神の怒りに触れて領地に追い込まれ生活がもう無理になって人間に頼ろうとねぇ・・・。アリシア!!。」
アリシアを呼ぶと直ぐに駆けつけて、
「なんでしょうか?。」
「500年前の魔族の戦争の情報は?。」
「私は詳しくは知りませんが前村長はあれは悪夢と言っていましたね。魔王は殺戮や強姦は当たり前。主要都市を全て壊滅に追い込み勇者を全て薙ぎ倒すそんな存在だったらしいです。それで神が怒り魔王は倒され魔族はこの地に押し込められたと聞いてます。」
「え・・・。勇者倒せるんだ・・・。怖いな・・・。戸締りしとこ・・・。」
「どこを戸締りするんですか・・・。」
ミーティアルアは困り顔でツッコミを入れる。
「ありがとう。いい反応だ。」
「なんかお礼言われた・・・。」
「で現魔王でおられるサタン・ジュリスト・ロード様。」
「長いのでさっちゃんで。」
「・・・っぷ・・・。ああっとこれは失礼。でそのさっちゃんが残党軍を足止めと言い殺される覚悟で向かわれました。」
「ヘーゼナルボ・・・。貴方楽しんでる・・・。」
「いえいえ。そんな事ありませんよ?。っでです。さっちゃんを救助と食料の提供をお願いしたいのです。」
「食料は分からん。正直人間が動いてくれるなんて保証は無いし、さっちゃんの救助はまぁいいが。」
「はい。それでいいんです。それでは対価ですが。私の命でどうでしょうか?。」
「っちょ!?。」
「ほう。」
「・・・。」
ゼラは少し驚き、ミーティアルアは驚きの余り声が裏返り、アリシアは悟った様にその場を何も言わず眺めるだけ。
「正直今のこの国が出せる金、食料、宝は一切ありません。なので能力が高い者。すなわち自身の能力しか出せる物がありません。」
「だからって貴方・・・。」
「いいんです。この命。こき使ったり、実験に使用したり、暴力を振ってもらっても何しても構いませんですからサタン様とこの民をどうか・・・。どうかお助け下さい・・・。」
土下座をするヘーゼナルボ。
それもただ土下座するのでは無く泣きながら。
「ヘーゼナルボ・・・。」
ミーティアルアはその姿を見て、
「お願いします・・・。足りないとおっしゃるなら私も構いません・・・。」
「ミーティアル・・・ア・・・。お前まで・・・。」
同じように土下座をする。
「私だって皆を救いたい・・・。けど足りないの・・・。力が・・・。頭も全然足りないの・・・。だからこうするしかないじゃない・・・。」
「やっぱり脳筋か・・・。」
「脳筋言うな・・・。」
二人は土下座しつつも泣きながら笑っていた。
「ふむ・・・。」
ゼラはどうしようか悩んでいた。
「ゼラ様?。どうなさいますか?。」
「難しいんだよねぇ~。さっちゃんを助けるのはまぁ容易い。けど食料がなほぼ詰んでるんだよな。向こうで一時的になら確保はまぁできるが安定供給が絶対に無理。」
「そうですね。一度に大量に食料を買うと生活している人達が困る事になり。供給不足で値上がりに転売や違法取引が広がる感じですね。」
「そこなんだよなぁ~。かと言って食べられる獲物狩っても冒険者に支障が出る上に生態系が崩壊する可能性だってある。人数は聞いてないがそれでも1000人単位になるとやっぱり厳しい。いい土地があればそこに食べられる食物や家畜を育てて供給ラインができるまで凌げば行けるが・・・。」
「この土地にそんなはもう無いんじゃないでしょうか・・・。」
「俺達が食べてる様に毒抜きして提供?。でもあれ一応回復魔術に当たるんだが・・・。」
「まぁやってみても良いのでは?。実験台は二人いますし。」
「「え?。」」
「そうだな。やってみるか。」
「ちょっちょっちょ!?。待ってよ!!。何!?。もう受けてるの!!。」
「どうやらそのようだ。ふふ・・・。面白い人だ。」
「ヘーゼはそれが素か。」
「あ・・・。しつれ「気にするなむしろそれにしろ。俺がそう命じる。」・・・分かった。しかしゼラだったか?。お前は凄いな。」
「何が?。」
「適応力と判断が今まで会ってきた者の中で一番早い。悩まない上に自信がある。だがやれない事はしない。これは王の素質だぞ。」
「それは無いな。とりあえず今は案内を頼めるか?。」
「分かった。サタン様の居場所は都で説明する。」
「じゃお前ら二人は都に着いたらシスの料理一杯食べて貰うぞ。」
「「はい・・・。」」




