力
あの後のアリシア達のゼラとシスの見る目は恐怖と尊敬が入り混じった物だった。
ゼラはスキルの限界突破習得に心を躍らせてその目に気付かないでいた。
その夜にアリシアが二人っきりで話し合いをしたいと申し出て来たので外で話す事となった。
「あの。ゼラ様は何故強さを求めているのでしょうか・・・。」
「どうした?。」
「その・・・。失礼なのですが正直今になって怖くなってしまいまして・・・。」
「ふ~ん。まぁそれでいいんじゃね?。」
「はい?。」
困惑するアリシア。
空を見て話すゼラは、
「俺は別に他人にどうこう思われようが自分のやりたい事は辞めない。ただそれだけだ。アリシアが持つその感情は普通のことだ。強大な力の前に恐れるのはな。逆に興奮したり溺れたりする方が怖い。まぁそうなったら俺が責任を持って止めるけど。」
(この方はどこまでモノを見ているのでしょうか・・・。)
アリシアが思っている事を全て言われ思う。
この方は私達を大切にしてくれている事を。
「まぁそんなに俺が怖いならこれ外す?。」
首輪を指差すゼラ。
(違う・・・。私はゼラ様が怖いんじゃない・・・。私が恐れていたのは私達が得た力なんだ・・・。ゼラ様が与えてくれる力に酔いしれ溺れ沈んで最後には自分自身が無くなる。それが怖いんだ・・・。)
「じゃ外す・・・。ってなんで止める?。」
首輪に手にかけようとするゼラを手で止めるアリシア。
「ごめんなさい・・・。外さないでください・・・。これを外されたら貴方が何処かに行ってしまいそうな気がします・・・。」
泣きそうになりながら止める。
「・・・。まぁ送り届けた後は関わりは断つな。あまりアリシア達にこれ以上嫌われたくないし。」
「やっぱり優しいのですね・・・。なんでしょか・・・。さっき見たあの術とシス様の剣技で気が動転してたんです。私達に向けられないかとか、こんなにも実力差があったのかとか・・・。とりあえず様々な気持ちがぐるぐる頭を駆け巡って怖くなったんです。でももう大丈夫です。ゼラ様が優しく私達の事を常に見ていてくださっているって分かりましたし。」
「・・・。俺が優しいねぇ・・・。下心で動いてるかもよ?。」
「それはそれで子種が貰える可能性があるので構いません。」
「諦めてないのね・・・。」
「当たり前です。私は貴方の子を諦めていませんから。」
「とりあえず戻ろうか。お腹減ったし。」
今はもうすぐ夕暮れに差し掛かる時刻。
「ええ。今日は私が料理を作ってあげます。」
「・・・。アリシアって料理できたっけ?。」
「初めてですが問題ありません。シス様とリニに手とり足とり教えてもらいます。」
「じゃ楽しみにしとく。」
「はい。」
その後戻った後アリシアが料理を食べたゼラは衝撃的な不味さで気絶した。
アリシアは慌てすぎて普段の何でも出来る子ではなくドジっ子に成り果てていた。
その状況を皆楽しんでいた。
それ以降アリシアの料理は自分が味見し良かった後誰かが味見してから持ってくるようになり次第に腕も上がりゼラが絶賛するのはまだ先の話。
そしてかれこれ2週間の時が流れた。
アリシア達は一律最上位職のレベルが99にまで成長した。
そしてアリシアを除く全員料理が10になった。
アリシアだけレベル5。
アリシアの戦闘に役立つスキルのレベルはラブブーストが5、それ以外は10なった。
戦闘では戦いながら指揮を取り優位に動く確実な攻めに連携も大分取れているので周囲のダークゴブリン程度であればもはや敵無しの状態。
単体でも基本は弓で戦いつつ短剣での不意打ちや奇襲など策がかなり多い。
リニは乱戦と言うスキルを覚え10にし対多数との銃での近接戦闘においてありえない強さを習得した。
かなり重いはずのプファイファー・ツェリスカで乱戦中に頭を二枚抜きを普通に起こし、空中リロードもこなす姿はもはや前の優しい彼女はどこにも見当たず楽しそうに優雅に確実に仕留めていく。
遠くからはゼラが新しく作ったのはダネルNTW-20のボルト式対物ライフル 。
ゲーム内では高威力高貫通力で長射程だが装弾数も3発と少なく超反動で尚且つ重量が重く扱いが難しい銃で扱っているプレイヤーは限られ対ボス用として使われていたのみ。
能力付与は射程上昇と弾道直進で最大距離が3kmと最大射程まで真っ直ぐ飛ぶというぶっ壊れ仕様。
対人では狙撃銃の対策が連射速度の関係上で不屈やアイテムのデコイバリア(遠距離の攻撃を1度だけ無効)で受けるなどで容易い事と弓などと違いプレイヤースキルが直結している為遠距離狙撃出来る人材はかなり限られていた。
パリングバリアで反射すると即死級ダメージが返って与えられるので使用には注意が必要だったなど大ダメージを与えることは出来るがデメリットと扱いづらさで対人では不人気だった。
ちなみに普通は12倍サイトを付けて使用するがリニの場合サイトが邪魔でしかないらしく外して使用しているが真っ直ぐ飛ぶと言っても最大射程である3km先の的のど真ん中をぶち抜くシモヘイヘもびっくりの目と狙撃術にアイアンサイトのだからできる至近距離の不意打ちも確実に狙った所に1発当てる技術が身についている。
乱戦
敵が10体以上がいる場合発動。
ダメージに1.2倍の補正を得て俊敏と反応速度が上昇する。
レベルが高い程倍率が上がる。
ルビニアは人形のメディアが更に変形するようになり紅き死神と蒼き守護神の二つのモードを切り替えながら戦えるようになった。
死神は超攻撃特化、守護神は防御特化だがまずまずの火力もある。
本人も短剣術を習得でき10までなんとか鍛えることができたので近接でもある程度戦えるようになった。
現在ではコンビネーションも完璧でシスですら避けきるのは困難であるがシスが攻撃を解禁すると負ける。
チベルネはスキル10は勿論、不屈の闘志を覚えた為防御面が強化され主に状態異常になりにくくなり、更に盾術を覚え物理回避型タンク役も出来るようになっていた。
軽剣士なので防御力は低いが弾きや受け流しで魔法以外ではほぼダメージを受けない戦術が身に付いた。
最前線で戦いHPが減る経験が多かった為習得出来た模様。
不屈の闘志を覚えたのはゼラの予想外の事でありゼラは嬉しく思っている。
不屈の闘志
HPの半分以上のオーバーダメージを無効にしHPを半減で耐え、HPが半分以下でHPが1以上あれば0になるダメージを受けても1で耐える事が出来るが発動毎に30秒間無効になる。
状態異常に強い耐性を得る。
サリアは基本属性である火水風土の魔術を全て最上位まで扱える様になり戦術がかなり広がった。
錬金術も8となり自分で装備を揃えられる程腕前が上がり何かと作ってはゼラに見せて評価してもらうのが日課で褒めてもらえるのが生きている証になっている。
最近は携帯食と非常食の研究に没頭し時折リニの整備で必要な道具などを作りなどをし手伝っている。
ナルベアはもはやゼラが教える事が無くなっている。
奇襲や戦いを優位に進める準備、相手の思考やよくある行動などゼラが知り得る全てを叩き込んだ。
テイマースキルでテイムする使い魔を現在探している。
視野が広く、心にゆとりもあり慌てず処理し、根も強い子に多少の事では慌てないようになったがゼラの行動には時々驚く。
そして現在今は拠点をかなり離れ魔大陸の中央付近まで進んでいる。
道中の敵はオーガやサイクロプスにリッチなどのダーク種が大量にいる。
ユニーク職がレベル上げるのに適している難易度で耐久の数値も最低が20000で平均が3万ぐらいなので1体倒すのに普通なら時間がかかるはずだがゼラがバフデバフをかけつつ戦いを補助して更にシスにアウラとスィーナも参戦している為楽に事が運んでいる。
アウラとスィーナはゼラの好きにやっていいぞと言う命令を受けている為かなり無茶苦茶な戦い方をしているが最初からそれすら既に動揺を見せないアリシア達。
「凄いですね。サイクロプスが次々倒されていきます。」
「じゃ私達は孤立した獲物を貰いましょうか。」
そう言ってアリシア達も動き出す。
孤立したサイクロプス1体相手に時間はかかるものの確実に攻撃を当て隙あればアリシアとチベルネが膝に深く短剣を突き刺し崩しサリアが土魔術で動きを完全に封じルビニアが人形で切り刻む最中にその人形の隙間を狙い頭をぶち抜くリニ。
ナルベアは周囲を確認し次の獲物を確認しルートと戦闘方法を構築している。
いくら耐久が高くともゼラのバフデバフ付き最上位職の猛攻の前になすすべなくやられる。
そんな事をしていたせいか6人には団結、忠誠、下克上というスキルを習得した。
ただレベル概念が無い。
団結
数々の命のやり取りを力を合わせ乗り越えた者が習得できる。
周囲1kmに団結習得者×2%の被ダメージ減少を得る。
忠誠
主に対して絶対的な尊敬の念を持った者が習得する。
主に命令された命令に対し戦闘なら筋力と魔力と耐久、採取なら俊敏と運に補正がかかり状態異常耐性が付く。
下克上
数々の格上相手を葬った者が習得できる。
自分より総ステータス差が10000以上差がある場合全ての能力に1.5倍の補正がかかる。
「なんかアリシア達どんどん強くなるなぁ~。」
と思いつつもゼラとシスもレベルが上限突破により上がっている。
名前:シス
種族:ヴァルキリー
レベル:110
筋力:11000
俊敏:11000
耐久:11000
魔力:11000
幸運:11000
装備:陽月の大剣・白銀龍一式
スキル:聖剣術10・聖魔術10・不屈の闘志10・見切り10・ドラゴンスレイヤー3・上限開放1
名前:ゼラ
種族:人間
レベル:110
筋力:6000
俊敏:6000
耐久:6000
魔力:18000
幸運:12000
装備:邪龍神の衣装、邪龍神の指輪
スキル:テイマー10、支援師10、神眼10、ワールドアルケミスト、不屈の闘志10、百発百中10、トラッパー10、ドラゴンスレイヤー3、限界突破1
(シスはもう万遍無く育ってる・・・。てか俺の魔力バグってね?。)
そう思っていたらアウラ達がある程度倒し終わり戻ってくる。
「主。なんか強くなった気がする!!。」
「私もです。」
そう言ってきたので確認するとレベルが99になっていた。
「ふむ。上限に達したな。」
「やった。」
「やりました。」
二人はハイタッチする。
「だがこの間の敵居たら倒してもらうぞ。」
「ふふ。腕がなります。シス様と主が本気を出さないと倒せない相手を倒すなんて・・・。」
「だね。早く出てきてくれないかな。」
そしてアリシアも戻ってきたので更に探索を続ける。
道中ゴブリンなどは見かけるがユニークに上がる為のモンスターは一切見当たらない。
「さて・・・。どうようかねぇ・・・。」
「探索を更に奥にしますか?。」
アリシアが聞いてくる。
「いや。今日は何処かで休もう。」
「それならあちらの方角に既に良い場所があります。」
「案内・・・。こっち・・・。」
「では私は後方を見ましょう。前は。」
「ん・・・。任せて・・・。」
「あ。ゼラ様。携帯食を後で味見の方を。」
「ゼラ様ゼラ様。このダネルNTW-20の構造を後で説明をお願いしますね。」
と各自勝手に動く。
魔大陸最奥。
そこには人が住むには過酷な場所。
溶岩が溢れガスも充満している。
熱い灼熱の場所に一つ都がありそこに魔王達が暮らしている。
大きな黒き城、その大広間にて軍議は開かれようとしている。
「揃ったようね。」
一番大きな椅子、立派な王座に美しい魔王が座る。
外見こそ普通の藍色のセミロングの美女だが尻尾もあり角も生えている。
服装は魔王ぽくなく学生服の様な服を着用している。
名前はサタン・ジュリスト・ロード。
第12代目魔王である。
目の前には4人の魔族が跪く。
「四魔将の一。デーミ・ナグロラス。ここに。」
「四魔将の二。ミーティアルア・ナザルサリア。」
「四魔将の三。ヘーゼナルボ・ボボリアス。陛下の前に。」
「四魔将の四のアルテミア・シュリーナ。いますよ。」
一は男性は赤髪の老人で角が額から黒く一本長いのが生え執事姿でコウモリ羽が生えている。
二の女性は蒼い髪のロングで青白い鎧姿でドラゴンの様な白色の尻尾が生えている。
三の男性は糸目でショートカットで服装はいたってシンプルな緑色を中心とした物で手の平には両方に目玉がある。
四の少女はゴスロリの姿で黒ロングで頭にはハット帽、悪魔らしい尻尾も生えて背中にも羽がある。
「では早速だが魔大陸の北。アスベスの森に異常に強い魔物が出現したと報告のその後の進展は?。」
「それはミーティアルアだけでは討伐は不可能と言っておられた。」
「そう。それです。ですが今回アルテミアと軍を率いて討伐に向かいました。しかし・・・。」
顔を青くさせるミーティアルア。
「そこにあったのは大きな爆発の痕跡。その魔物のやられてしまったみたいなのよね。」
軽く説明をするアルテミア。
それに各自それぞれ反応をする。
「なんと・・・。・・・魔物達が争ったと?。」
「違うでしょうね。考えられるのは何者かが彼処で魔物を討伐したと考えるのが普通かと。」
ヘーゼナルボは予測した事を口にする。
「そうです。向かった私とアルテミアは異常な魔力を感じました。」
「魔王様・・・。いえそれ以上かな?。魔力量だけで言えば遥かに上の存在みたい。」
「なんと・・・。神族か・・・?。」
「それはなんとも・・・。ただ最近北側の魔物は数を減らし安全になっているっと言う情報と何者かがその魔物を倒し尽くしていると聞いてます。」
「・・・。あの場所はは猛毒が充満していて人間ならば普通ならば即死する。私も彼処に長居はしたくないぐらい嫌い。なので人ではないと過程するとしよう。」
「それが良いかと。では神族という可能性は否定もできませんし肯定とも言えないんです。なんせわずかですが光と闇の魔力を感じました。」
「ますます訳が分からぬぞ・・・。」
「それだけではありません。火水風土まで残っていた。なので全属性その場に魔力が残っていたのです。」
「全属性ですか・・・。魔王様でもありえませんので魔族以外で考えられるのは・・・。」
「ダークエルフか・・・。しかしそれ程の使い手が居たとは聞いたことはないが・・・。」
「隠していた。もしくは言う必要がなかったですかね?。」
「とりあえずダークの長には私から聞いてみるとしよう。次は人間との接触は?。」
サタンは話を変える。
「無理の一言。陛下もご存知だと思いますが結界から人間が来るというのは稀。ましてや食料の援助を頼むとなると正直罠だと思われるのが普通かと。あと今から3週間程前にエルフがこの領域に入ったという情報はありますが未だに発見できず進展はありません。ですがその方向で考えるとその魔物をやっつけたのはエルフではないでしょうか?。」
デーミは自分が持っている情報を提示する。
「魔大陸は食物が育たず肉もさほど取れず、魚も食べれない。食物が今のままだと一年後には無くなる計算になっている。民達も飢えに耐えれない者も増えてきていると聞いている。なんとかエルフの接触を急がねば・・・。」
ミーティアルアは焦っていた。
「はぁ・・・。本当に先代がやらかした戦争が相当響いてる・・・。」
「次世代を担う若者が次々と命を落としている状況です。なんとしても止めたいのは分かりますが・・・。」
「・・・。猶予がもうありません。最悪私が結界を破壊し皆を逃がそうかと考えています。」
とサタンは俯いて言う。
全員何も言わず苦虫を噛み締めた様な顔をしているとドンっとドアを開けられる。
兵士が一人急いで入ってくる。
「報告します!!。」
「どうかしましたか?。」
「北より魔物の大群!!。数はおよそ3000!!。」
「今動かせる兵は?。」
冷静に状況を確かめるサタン。
それにヘーゼナルボが、
「今は500程度しか動かせません。先代の残党軍がいつ攻めて来るか分かりませんので警備などで割いた為集合には3日程かかります。」
「500・・・。でも行くしか。準備を。首都の防衛に半分とヘーゼナルボを残し後は私について来てください。」
「「「「はい。」」」」
と返事をしたと同時に、
「報告!!。」
また違う兵が入ってくると、
「なんですか!!。」
「西より残党軍が進撃開始!!。数はおよそ2000!!。」
「2000!?。馬鹿な・・・。何故そんなに・・・。」
デーミが驚愕する。
「裏切りだろうね。まぁこんなご時世だ。裏切るのは分かっていたが・・・。さてどうしたものか・・・。」
ヘーゼナルボは深く考え出す。
「なら私がそちらに向かい足止めをしましょう。」
「単騎で?。無茶ね。」
ミーティアルアは真っ先に志願し、それに呆れるアルテミア。
「だがこのままだと今日には・・・。」
「・・・。私がその残党の方に単騎でいきます。後は都からの脱出の方向で。この場は破棄します。」
「そんな・・・。」
「サタン様・・・。」
「・・・。神って残酷で無能ね。」
「仕方ない。準備をするよ。」
泣きそうになるデーミとミーティアルア。
神を恨むアルテミア。
諦めたようにサタンの命令に従うヘーゼナルボ。
「ヘーゼナルボ・・・。ごめんなさい・・・。」
「いや気にするな。民の事は任せてくれ。何とかするさ。」
「せめてこの都にいる民達に何かしてあげたかった・・・。」
サタンは俯き何かを吹っ切る様に首を振り。
「皆お願い。私は行ってくる。」
「「「「ご武運を・・・。」」」」
そう言って四人は見送った。
「行くよ。時間はもう残り少ないんだから。」
ヘーゼナルボが指示を出していく。
それに3人が従い逃げる準備を始める。
そして殿にミーティアルアと50名でする事となり一時間程で逃げる準備を終えた。
「ふむ・・・。」
ヘーゼナルボは民を見た。
全員絶望していて目に輝きが無く死んでいる。
皆動こうとせず死ぬのを待っているかのようだ。
(どうやらこれまでかな・・・。サタン・・・。すまない・・・。)
とサタンが戦いに向かった方を向き心で謝罪をした。
だがそこに大群が来る事はなかった。
伝令がヘーゼナルボに伝わる。
「もう一回言ってくれるか・・・。」
「現在魔物の大群はエルフ達と人間達によってほぼ壊滅状態・・・。」
「ふむ・・・。意思は伝わるか?。」
「まだ分かりません。目的が正直見えないので・・・。」
(それもそうか・・・。直々に会ってみるか・・・。)
「教えろ。俺が向かう。」
「「「な!?。」」」
三人は驚愕し、
「今の貴方はサタン様から受けた命令がある。それを実行するべきでは。」
「そうです。もしこれで貴方を失ったら誰が指揮を!?。」
「そうよ。悪いけど私が行くわ。」
「いや。これはチャンスなんだ。なんせ最大戦力がここに現れてくれた。お前たちだと直ぐに血が昇って何をするかわからんからな。心配なら付き人にミーティアルアを連れて行く。兵はこのままここに半分を防衛に半分をサタン様の所へ。指揮はデーミがやれ。私はここで諦めたくない。私の生まれサタン様の思い出のあるこの場所にサタン様自身もな。」
「お主は昔からサタン様の命令にはいっと言わず別のやり方で効率良くやってきた・・・。だから信じよう。任せるぞ。失敗したらお主を地獄まで追いかけて首を絞めてやる。」
「っふ・・・。ああ。構わん。俺は俺の道を歩む。それでサタン様が助かるなら命だってかける。行くぞミーティアルア。最初で最後の魔族の存続をかけた戦いだ。」
ヘーゼナルボは物凄く楽しそうな笑顔をしゼラが殲滅している大群へと向かう。
「あ・・・。待ってください!!。置いていかないで!!。」
ミーティアルアも後に続く。




