表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/15

11:スーパーとマホ

ある休日の午後。

ホシさんはエコバッグを手に持ちながら、マホに声をかけた。


「マホちゃん、今日は一緒にスーパーに行こうか。

 食材を買いに行くんだよ」


マホは首を傾げた。


「……すーぱー?」


「うん。食べ物がいっぱい売ってるところ」


マホは食べ物と聞いてうれしくなり、ホシさんについて一緒に出掛けた。


施設の外を歩き、しばらくすると大きな建物が見えてきた。

ガラスの入り口に近づくと、

静かに自動ドアが開いた。


「……!」


マホは飛び上がった。

目を丸くして、開いた扉を凝視する。


「自動ドアだよ。

 人が近づくと勝手に開くの」


ホシさんは笑いながら言った。


「……すごい……」


マホは振り返り、

今度は自動で閉まるドアを見て、また感心した。


店内に入ると、

目の前に動く階段があった。


「……なに……これ……?」


「エスカレーターだよ。乗ると上に行けるの。乗ってみる?」


ホシさんはマホの手を取って言った。


「ほら、そこに足を乗せて……」


マホは階段の動きをよく見て、タイミングを計った。


「……えい!」


勇気を出して、両足を乗せた。


「上手上手。手すりを持ってね」


動く階段は、マホを乗せて上に向かっていく。


「わあ……!」


「うふふ、楽しいでしょ?」


マホはホシさんと何度もエスカレーターを上り下りした。


食品売り場に着くと、

マホは目を見開いた。


野菜、果物、肉、魚、パン、調味料……

色とりどりの食材が並んでいる。


「……こんなに……たくさん……」


「すごいでしょ? ここには何でもあるんだよ」


ホシさんはカゴに野菜を入れながら言った。


「これは“にんじん”。

 これは“じゃがいも”。

 これは“たまご”」


マホは一つ一つを触り、

匂いを嗅いだり、じっと観察したりした。


マホは驚きと感動で胸がいっぱいになった。


買い物を終えてレジに並ぶと、

店員が商品を手に取り、機械に近づける。

ピッという音がしたら、商品をカゴに入れていく。


マホは興味深そうに、

機械と店員の作業をじっと見つめていた。


帰りの自動ドアには、もうマホは驚かなかった。

魔法のように開くドアが楽しい。


施設へ戻る途中、

マホはホシさんに言った。


「……すーぱー、たのしいね……」


「そう? よかった。

 また一緒に行こうね」


マホは小さく笑った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ