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奇跡の胎動  作者: めい


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13-6


葵はリビングで母・瑞稀の姿を探した。

母はソファに座り、手元の作業に集中している。

普段通りの姿に見えるけれど、葵の胸には漠然とした違和感がまだ残っていた。


「ねぇ、ママ…」


葵は小さな声で呼びかける。

母は手を止めて顔を上げ、微笑もうとしたが、葵の様子を見て、戸惑った。


「私…パパのこと、知りたい」


母はしばらく沈黙したまま、何も言わない。

葵は言葉を続ける。


「戸籍も見たけど…パパについて、何も書いてなかった」


母の手が一瞬、止まる。青ざめた表情を見せたその瞬間、葵の胸のざわつきはさらに強まる。

幼い頃から漠然と抱えていた「普通であること」の意識と、母の秘密の間に線が引かれるようだった。


「…ママ、教えてほしい。私のパパは?」


母は深く息をつき、視線をそらす。

言葉は出さないけれど、その態度だけで葵は、何か大きな秘密があることを感じた。



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