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奇跡の胎動  作者: めい


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10-6


活動が全国に広がり始めて半年。

家族同士のつながりは強まり、医療関係者や研究者との接点も増えていった。

その中で、小宮が中心となって進めていた早老症の研究に、新たな成果が報告された。


「進行を一時的にでも遅らせられる可能性がある」

小宮は白石と美咲に、そう告げた。

まだ臨床試験の段階だが、動物実験や一部の症例で効果が見られたという。



夜、白石の家のリビングで、健太、美咲、白石の三人が集まった。

小宮から送られてきた資料を前に、美咲は真剣な表情で紙を見つめる。

「…やってみたいです」

迷いのないその声で健太は頷いた。


白石はその様子を見つめながら、胸の奥にわすかな希望が灯るのを感じた。

そして、この光を絶対に離すまいと思った。



治療法への道は、まだ不安定で険しい。

それでも、彼らの中には確かに変化があった。

日常の中に漂っていた重い影が、少しずつ薄れていく。


紬はそんな大人たちの空気を敏感に感じ取り、

「パパ、早く元気になってね」

と笑顔で言った。


その笑顔が、健太にも白石にも、美咲にも、何よりの力になっていた。


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