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奇跡の胎動  作者: めい


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10-7


数週間後、健太は小宮の研究チームが行う臨床試験に参加することになった。

薬剤投与のため、週に数回、専門病院へ通う。

美咲は必ず付き添い、白石も可能な限り同行した。


最初の数週間は、目に見える変化はなかった。

それでも健太は諦めず、淡々と治療を続けた。



ある朝、美咲が気づいた。

「ねえ…最近、朝の動きがちょっと軽くなってない?」

健太は半信半疑で笑ったが、白石も「顔色が少し良くなった気がする」と同意した。

それはごくわずかな変化だったが、家族にとっては確かな希望の兆しだった。



小宮からも、「症状の進行スピードが検査数値で緩やかになっている」との報告が届く。

科学的なデータと家族の実感が一致した瞬間、リビングに明るい空気が広がった。


健太は紬を抱き上げ、

「もう少し、長く一緒にいられるかもしれないな」

とつぶやく。

紬は意味もわからず笑いながら、父の首に小さな腕を回した。



家族はまだ不安を抱えながらも、その日々に小さな希望を積み重ねていった。

そして白石と美咲は、同じように闘っている家庭へ、この光を必ず届けようと心に誓った。


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