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奇跡の胎動  作者: めい


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10-1


健太が通院を始めて数ヶ月後、病院の近くに突然取材陣が押し寄せた。健太の体調不良が何者かによってリークされたのだ。


記者たちはスマートフォンやカメラを構え、「健太さんの早老症発症の可能性」と題した報道を連日流し始めた。


SNSでは「奇跡の子の秘密」「遺伝子異常の告発」「未来の人類の課題」といった見出しが飛び交い、健太は一夜にして世間の注目の的となった。


白石はそんな中でも冷静さを保とうと努めた。


「まだ症状は軽度です。家族で支えながら治療にあたっています」


病院で記者の質問に静かに答える彼女の目には、医師としての責任感と母親としての深い愛情がにじんでいた。


しかし、報道が広まるにつれ、幼稚園に通う紬にも少しずつ影響が及んだ。


送り迎えの際、見知らぬ視線やささやき声に気づき、美咲は胸を痛めた。


紬は無邪気に遊ぶが、時折、周囲の雰囲気を敏感に感じ取っているようだった。


美咲は夜、紬を抱きしめながら「あなたは私たちの宝物」と静かに語りかけた。


健太もまた、自分が注目の的となったことで、家族に不安を与えまいと、いつも以上に明るく振る舞う日々を続けていた。


一方で白石は医師としての冷静さと、母としての深い愛情の狭間で、家族の未来を案じていた。


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