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白石と健太が治療の話を終えたあと、美咲を交えて話し合いの場を持った。
美咲は静かに話を聞きながら、声を震わせて言った。
「正直ショックだったけど、やっぱり健太が最近疲れているのはわかってたの。無理して笑ってるのを見て、気づかないふりをしてた自分もいた」
彼女は少し涙をこぼしながら続けた。
「だからこれからは、どんな時も一緒にいてあげたい。つらい時は支えて、弱い時はそっと寄り添いたい。健太が一人で抱え込まないように、ちゃんと話を聞いてあげたいの」
健太はその言葉に胸がいっぱいになり、感謝の気持ちで涙がこみ上げてきた。
白石は静かに美咲の手を取り、母としての温かな眼差しで言った。
「美咲さん、ありがとう。あなたのその強さと優しさが、健太にとって何よりの支えです。私も二人のそばでできる限り支えていきたい」
そうして三人はゆっくりと、これからの困難に立ち向かう決意を共有した。




