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休日の朝、柔らかな陽光がカーテンの隙間から差し込み、部屋を優しく照らしていた。
健太は隣で眠る美咲の寝顔をそっと見つめ、ふっと微笑んだ。彼女の呼吸は穏やかで、何もかもが静かに満ちているようだった。
二人は手をつなぎ、近くの公園へ散歩に出かける。
さわやかな風が頬を撫で、笑い声が小鳥のさえずりに溶け込む。美咲は満開の花を見て、「きれいだね」と目を輝かせた。
健太はそんな彼女の笑顔を見るたび、心が温かくなるのを感じていた。
帰り道には、小さなカフェでお気に入りのコーヒーを買い、ベンチに腰かけて語り合う。
将来の夢、些細な日常のこと、時には不安や迷いも話しながら、互いの存在が支えであることを確かめ合った。
夕暮れ時には、二人で料理を作り、一緒に食卓を囲む。
料理が焦げそうになっても笑い合い、肩を寄せ合いながら食べる食事は格別だった。
夜、星空を見上げながら健太はそっと美咲の手を握り、囁く。
「これからもずっと、君と一緒にいられたらいいな」
美咲は恥ずかしそうに微笑みながらも、その言葉を心の奥に大切に刻んだ。
何気ない毎日が、二人にとってかけがえのない幸せな時間だった。




