表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奇跡の胎動  作者: めい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/86

7-1


美咲はある日から、なんとなく体調の変化を感じていた。

朝起きたときの微かなだるさや、これまでになかった眠気。

仕事中も、ふとした瞬間に胸がざわつき、いつも以上に疲れを感じる。


最初はただの疲れだと思い込もうとした。

「忙しいだけだよね、きっと」と自分に言い聞かせる。

でも、何日も続くその違和感に、不安が少しずつ膨らんでいった。


ある朝、鏡の前でふと自分の顔を見つめた。

いつもより肌がくすんで見え、目の下にはうっすらと影ができている。

「どうしてだろう……」


それからは、普段は気にしないはずの体の変化に敏感になった。

食欲の変化や、時折感じる吐き気のようなもの。

トイレの回数が増え、何かが確かに変わっている気がした。


そんな中、友人との会話で「もしかして妊娠かも?」と冗談交じりに言われた時、美咲の胸の奥がざわついた。

「私、妊娠なんて……ありえない」

しかし、心のどこかでその可能性を完全に否定できずにいた。


勇気を出して、薬局で妊娠検査薬を手に取ったのは、その数日後のことだった。

家に戻る途中、手にした小さな箱を握りしめながら、頭の中は不安と期待が入り混じる。


検査結果は、陽性。

初めて見る「妊娠しています」という文字に、心臓が強く鼓動を打った。


喜びが一気に込み上げると同時に、やはり恐怖も感じた。

「これは本当に起こったこと……?」

これまでのこと、周囲の状況、奇跡の子の話が頭をよぎる。


その夜、美咲は静かに目を閉じた。

新しい命の始まりに、喜びと不安が入り混じったまま。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ