表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/19

第17話 事故報告書の欠番

有賀が洗い出した事故報告書には、七件ぶんの欠番があった。


 どれも高額装備の紛失や破損が絡み、補償金がスポンサー下請けへ流れている。地下四層の仮棚、幽霊伝票、渉外便の撮影コード。全部が一本の線でつながった。


「これで部門監査は動きます」


 有賀は資料束を閉じた。


「でも最後に必要なのは、センター内部の証言です」


 私は姫野の顔を思い出した。あの子は席が欲しかっただけだ。けれど、欲しさは時々、人を壊す側へ立たせる。


「話します」


「あなたが?」


「いいえ。私だけじゃ足りません」


 私は姫野へ面談通知を送った。


 返すべきなのは物だけじゃない。奪われた順番と責任もだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ