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作者:トコロテン
最新エピソード掲載日:2026/03/09
フロリダ州のうだるような熱気と湿度を、分厚いコンクリートと鋼鉄の扉が完全に遮断する空間。フラグメント郡に位置するその施設は、保安官から皮肉を込めて**「グリーン・ルーフ・イン(緑の屋根の宿)」**と呼ばれている。

そこは、北の歴史的な街並みと南の喧騒なビーチリゾートの中間に位置する、奇妙な空白地帯だ。一歩足を踏み入れた瞬間、外の世界の肩書きや人生の証明はすべて無意味となり、誰もが等しく厳格な手続きの波に飲み込まれていく。

「黄色い線の内側に立て」「壁を向いて、足を広げろ」

24時間、絶え間なく響き渡る無機質な命令の声。靴紐を抜かれ、ベルトを外され、所持品を透明なプラスチックバッグに没収される。その過程で、かつての個性は削ぎ落とされ、やがて鮮やかなオレンジ色の統一規格の服へと着替えさせられる。そこでは人間は「名」ではなく、ただの「番号」へと成り下がるのだ。

泥水の中を進むように重く遅い、外の世界とは切り離された時間の流れ。容赦なく効いたエアコンの冷気と、深夜3時を回っても消えることのない蛍光灯の光。

語り手である「私」は、静かに書類を整え、次々と運び込まれる「宿泊客」たちを迎え入れ続ける。

終わることのない、無機質なルーチン。窓のない息の詰まるような空間で、今夜もまた、この「宿」の静かな業務が続いていく。
ルール
2026/03/08 08:10
1日目
2026/03/08 08:30
2日目
2026/03/08 12:10
3日目
2026/03/08 12:40
ルール2
2026/03/08 18:30
4日目
2026/03/08 19:30
5日目
2026/03/09 19:50
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