第6章:3年生、由美(2)
でも、あたしの気持ちも、エスカレートしてしまった。
もう公然のカップルとなった結希。なんども部屋に誘った。
結希も、最初の内は、毎回抵抗した。終わるたびに泣いていた。
いつしか、あきらめ顔に変わった。
お友達からは「由美って、最近雰囲気変わったね」と言われる。
毎月あたしの身体に、くるべきものが、きてないことに気づいた。思い当たること、って、ありまくり。
あわてて病院に駆け込んだ。恐れた通り。
結希にも話した。
「ごめんなさい」
結希は、怒ることもせず、でも泣きながら謝ってきた。
心が痛んだ。
あたしが誘ったせいなのよ、あなたのせいじゃないの。あたしが全部責任取るから。
そういって結希を元気づけた。
二人で覚悟を決めて、学校の先生に申告した。
先生に申告したところ、即刻、結希とは切り離され、別の部屋でそれぞれ先生と対応することになった。
あたしは退学処分となった。
そして、結希も、...退学したと聞いた。
それぞれ、他の生徒に目につかないように、寮からも去った。
漏れ聞こえる話では、結希は「自分が悪い、自分が情けない」と、先生の前でも泣きしゃくったらしい。女子校だから、こんなことを先生に相談しちゃいけないと思ってた、とも。先生たちも、問題の大きさを認識しつつ、彼女が処分に値するのか、退学勧告すべきなのか、わからなかったらしい。でも、彼女の心理状態が、きわめて不安定になっており、これ以上この学校にいられない状況と認められた。すでに結希は、同級生から「3年生と、るんるんのはずなのに、顔つきが暗い」と思われていた。....そんな話だった。




