表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/28

第5章:受験生、彩夏(1)

「今日は、提携の小学校の、学年間交流イベントの、お手伝いをします。学校ボランティアと試験を兼ねます」


そんな説明を受けて、バスで移動、同行は試験官のお姉さん一人。他の受験生は、どこか別の場所にでもいるのかしら。


「学校としても、地域の盛り上げを考えながら、交流を続けてるの」


学校に到着。先生とも挨拶。先生と、同行のお姉さんから、お手伝い内容の説明。


子どもたちにも挨拶。子ども達への配り物とか、点呼とか。何とか最初の手順をこなせて一安心。ほっと一息、と思っていた。


「彩夏さん、ぼーっとしちゃだめじゃないの?ここではあなた、お客さんじゃないの。小学生から見たら、お姉さんなの。こどもたちと、もっと交わらないと」


そうだった。うっかりしてた。

しかし、あたし、ちっちゃいときは男の子だったから、女子とは話の接点がないかも。


ゲームの話をしてる男の子たちに近づいた。「最近、どんなゲームが流行ってるの?」

熱くなって話してくれるこどもたち。なつかしい。あたしも子どもの頃....まだ男の子だったころ、ママに懸命に、ゲームの中のキャラのストーリーとか、語ってた。


「あたしも、ちっちゃいとき、ゲームばっかりやってたんだ」

「お姉さん、どんなゲームやってた?」


お姉さんって言われた。


「どうくつものがたりって知ってる?」

「知らないな」

「どうくつものがたりって、おれの兄ちゃんが、DSでやったって言ってた」



そのうち女子が話しかけてきた。


「ねえ、このアクセサリ、かわいいでしょ」

「ほんとだ、かわいいね。色もきれいだし、にあってるよ」

「お姉ちゃん、これわかる?」

「ゴメン、お姉さんわからない。教えてくれる?」

「お姉ちゃん、ちっちゃい頃どんなおしゃれおもちゃで遊んだ?」


「ごめんね、お姉さんちっちゃいころ、男の子に混じって、ゲームばっかりやってたの」


笑われた。でも子ども達との会話がなんとか作れてよかった。知らないうちに、あたりまえのように、自分のこと、お姉さんって言ってしまってる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ