↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/167

54話 これが夏休みですか!

「西条! 来たか!」


砂浜に足を踏み入れると、海の中から直哉が豪快に手を振った。


「おう、葛西」


二人で視線を合わせ、口元に不敵な「ニヤリ」という笑みを浮かべる。


「何が始まりますの……?」


その怪しい雰囲気に感づいた舞香が警戒した瞬間——


「おらぁッ!」


「なっ……! ちょっと待ちなさ——」


「よいしょっと!」


「きゃああっ!?」


俺と直哉で舞香の両脇と足を持ち上げ、そのまま海へとダイブさせた。大きな水柱が上がる。


「ぷはっ! ちょっ、海水が……うう、やってくれましたわね! 二人とも!!」


「「逃げろーーー!!」」


怒髪天を突く勢いの舞香から逃げるように、俺と直哉は爆笑しながら波打ち際を走り出した。


「待ちなさい! 絶対に許しませんわ!!」


ひと通り海で暴れ回り、お腹を空かせた俺たちは、海の家のテーブルを囲んで昼飯を食べることにした。


「美味いな、この焼きそば! 運動した後の飯は最高だな!」


「なんですのこれ!? 高級料亭の味とは程遠いですけれど……なんだかクセになりますわね」


ソースの焦げた匂いと紅生姜の香りが食欲をそそる。


直哉も舞香も勢いよく焼きそばを口へ運んでいた。


すると、両隣から急に気配が近づいてきた。


「兄さん! あ〜んです♪」


「後輩く〜ん、私のも食べて〜?」


左からは忍が割り箸で焼きそばを差し出し、右からは復活した(?)陽向先輩がイカ焼きを差し出してくる。


「忍、自分で食べられるから……あと先輩、俺の分もありますから自分で食べてください!」


「うう……分かりました」


「は〜い……残念」


二人同時に落ち込まれ、俺はどこか気まずさを感じつつも、熱々の焼きそばを口に放り込んだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。