↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/168

102話 特別試験開始直前! ……舞香、もう調子に乗る

ダンジョン前・特別試験開始直前】


特別試験当日。


指定された本ダンジョンの転移門前には、全クラスの生徒たちが集結し、異様な熱気に包まれていた。


「1位! 絶対1位取って海外旅行行くぞーーッ!」


「補習回避! 補習回避ぃぃッ!! 死んでも最下位だけは免れるんだ!」


「おい、みんなちゃんと回復薬(ポーション)持ったか!? 予備も含めて満杯にしとけよ!」


あちこちから飛び交う怒号と悲鳴に近い気合。


俺は横に立つ葛西を見やりながら、思わず苦笑いをこぼした。


「やばいな、この熱気……。なぁ、葛西?」


「ん? どうした、西条?」


「今回は、積極的に前へ出て戦わないようにしよう。……分かるか?」


「ああ! わかるぜ?」


「なら、よか——」


「他の連中の見せ場を奪っちまったら、悪いからな!」


「違うぞ! 葛西!!」


満面の笑みで親指を立てる葛西に、俺は思わず額を押さえてツッコミを入れた。


「?」


「必要以上に俺たちだけでスコアを稼ぐ必要はない。できるだけ手の内を隠して、省エネで上位を狙うのがベストだ」


「そうか? まぁ、西条がそう言うなら合わせるけどよ」


「ああ。だから、王城にもその方針を伝えて——」


俺が言いかけたその時、少し離れた場所から黄色い歓声が上がった。


「王城さーん! 私たち王城さんの火炎魔法、超頼りにしてますからね!」


「そうですのね? ふふ、ふふふ……この王城舞香にすべてお任せあれ〜〜っ! 派手に焼き尽くして見せますわ!」


取り巻きの生徒たちにおだてられ、胸を張って高笑いを上げる舞香の姿がそこにあった。


「……あれはダメだな」


「せっかく最近ちょっと見直したのにな……」


俺と葛西は顔を見合わせ、深いため息を揃えて吐き出すのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。