地獄の始まり
イチャつく兄弟は、しばらくお休みっす!ファルイ中心のお話になるで
「アニキー!朝ごはんお持ちしたっす!一緒に食べましょうよ!」
面倒くさい。昨日家に帰って来たら変な3人組絡まれて、魔物から救ったら召使いが出来てしまった。リーダーのミーアキャット族のキッド、少し気弱なレッサーパンダ族のラッキーと調子に乗り勝ちのプレーリードッグ族のレッド。仕方ねぇから一緒に飯を食うけどさ、正直家の掃除はやりすぎだと思う!俺様オスだぞ?触ってほしくないんだけどなぁ・・・ええぃ!気晴らしにウォルのとこにでも行くか。「お前ら巣に上がるなよ!分かったな!」とだけ言い残して飛び去った。パック近くで魔法の練習していた地竜を見つけた。攻撃魔法のつもりなのか?相変わらず威力0だな。目くらまし程度にはなったかな?アドバイスも兼ねて少しからかうことにした。
地竜「はー!」
風月「おうおう、怖い砂埃だねぇ」
地竜「っあ!おじちゃん!ははは、まだまだだよね・・・」
風月「お兄さんだ!まぁ威力は上がってるんじゃね?」
地竜「本当!嬉しいなぁ」
風月「お前は優しすぎるから攻撃するって意思が足りてないと思うぞ?魔法ってのはな、思いと想像が大事だ。何のために何を使うがで威力が上がる」
地竜「そうなんですね!」
風月「お前の場合は何かを攻撃するよりも、誰かを守るって意識すれば少しはマシになると思うぞ?」
地竜「分かりました!やってみます」
風月「それでさ」
地竜「はい?」
風月「今ウォルのやつどこにいるか分かるか?」
地竜「今の時間だと中心部かな?」
風月「そっか、ちょっくら行ってくるな」
地竜「はい!バイバイおじちゃん!」
風月「お兄さんだ!ったく、じゃあな」
相変わらずおじちゃん呼びかよ。歳が離れているとはいえ、お兄さんと呼んでほしいもんだな。中心部に着くと魚の鱗剥ぎしているウォルフィとギルスを見つける。
風月「っお!いい匂いだな」
雷尾「まだ生だぞ?焼いた後のことを想像するな」
闇胡「・・・」
風月「いいじゃねぇか、減るもんじゃないし」
闇胡「・・・」
風月「睨むなよ・・・それよりそれ終わったらどっか行こうぜ?」
雷尾「あぁ・・わるい」
風月「ん?」
雷尾「ちっと親父を怒らせてな・・・謹慎中だ」
風月「はー!?お前何やったんだ?」
雷尾「無茶して死にかけた?」
風月「なんで疑問形?ギルスも謹慎中なのか?」
闇胡「・・・ああ」
風月「なんで?お前も死にかけたのか?」
闇胡「俺は」
雷尾「いや、こいつは俺の巻沿いにあってるだけ」
闇胡「・・・」
風月「なにやってんだお前・・・」
雷尾「そお言うことで悪いな、体も痛いししばらくお前の相手が出来そうにないな」
風月「そっかぁ・・・分かった、また今度出直すよ」
雷尾「ああ、悪いな」
風月「いいって事よ、お大事に。またな」
雷尾「おう、わざわざありがとうな、また」
闇胡「・・・フン」
相変わらず俺様を睨むギルス。そんなに俺様が憎いのか?それだけ兄を思っているってことか?羨ましいぜ、仕方ないから家に戻ることにした。召使いもいるし、少しくらい相手するか。
そう思って帰ると初めに目に入った光景は、倒れこんでいる3人だった。
風月「お前ら何があった!」
キッド「あ、アニキー・・・変な奴が・・・巣に、っう」
風月「っは?巣に、いったい誰が・・・」
???「随分とおせーじゃねーか?この俺を待たせるとか、どれだけクズなんだお前?」
風月「お前は、ウィグルか!」
ウィグル「ほぉ、クズでも兄の名前は覚えてるのか」
風月「何十年ぶりだ?今更何の用だクソ兄貴?」
ウィグル「てめぇ誰に向かってクソって言ってやがる!・・・まぁいいや、父様が貴様を呼んでいる。お前が必要らしい」
風月「フン!15年前に捨てた息子に助けを求めるとかどんな神経してるんだ?バカかお前ら?今更俺が助けるとでも?」
ウィグル「なに勘違いしているんだ?貴様なんぞただの生贄だ!襲われて勝てない時の身代わりだ!言っておくが拒否権はないぞ、断れば力ずくで連れていく」
風月「・・・」
ウィグル「おっと、逃げようなんて思うなよ?貴様が逃げれば犠牲になるのはピナリアだ!」
風月「・・・クソだな」
ウィグル「今なんつった?!」
風月「・・・はぁ、分かった。仲間に別れだけ言いに行かせてくれ・・・」
ウィグル「フン、クズにも仲間がいるとはな。さっさとしろ、手間取らせるな!」
キッド「兄貴・・・」
風月「いいかお前ら、この森の中心辺りに魔狼族のパックがある。そこにいるウォルフィってやつのとこに行ってくれ。あいつ今怪我をしているから世話を任せたい。それと伝言も頼む、すぐ戻るから待っていろと。」
キッド「・・・」
風月「分かったな?任せたぞ」
キッド「分かりました・・・気を付けてくれっす・・・」
風月「ああ、ありがとう!またな」
ウィグル「おい!いつまで待たせる気だ!早くしろ!」
風月「今行くから、焦るな」
ウィグル「おせんだよ、のろまが!」
こうして、俺様はクソ兄貴に連れられてゴミ家族のもとに向かった。若いころに才能無いからと俺を捨てた奴らのもとに戻りたくはないが、妹のピナリアが危険にさらされている以上放っておくわけにはいかない。今度こそピナリアを救って見せる!




