大好きな匂い
まさに兄弟愛!憧れるっすwつい暴走が止まらなくなってきたっすw
血塗られた地面、強く残ってる兄さんの匂い。頭が真っ白になり、呆然と立ち尽くした。じわじわと湧いてくる感情に耐えきれずに泣き叫びそうになった俺は、近くにあった木の枝を思いっきり噛んで唸り声を上げる。それを見た父さんは「落ち着くために一度避難所に帰ろう。もしかしたらウォルも帰ってるかもしれないしな」と言って俺を慰めてくれた。帰る途中(もしかしたら兄さんがまだあの近くで助けを待ってるんじゃないか?)(誰かに攫われてひどい目に合ってるんじゃないか?)とネガティブ思考になり足が重くなる。(お願いだから兄さんいてくれ!)と思う反面いなかったらどうしようと感情が酷く揺れて下ばかり見ていた。そしたら「お、親父、た、ただいまかな?」と兄さんの声が微かに聞こえてきた。驚いて顔を上げると横たわっている兄さんが見えた。その瞬間体が勝手に動き、怒鳴る父さんを無視して兄さんに飛びつく。貯めていた感情が爆発し、とうとう泣いてしまった。パックに帰る際、兄さんが心配で隣を歩く。父さんが兄さんに罰を与えると言うので、俺も一緒に受けると言った。兄さんは反対したが、止めきれなかった俺にも責任がある。何よりも、こんな状態の兄さんを1人にさせたくない。僕と兄さんは、反省室に入れられた。ここに入るのは久しぶりだな。昔は兄さんと喧嘩してよく入れられたっけ?・・・兄さんと喧嘩したことあったっけ?よく考えると言い合いにはなるが、喧嘩らしい喧嘩はなかった?言い合いだって兄さんは本気には見えない。むしろ楽しんでるように見える?色々考えながら反省室に入り兄さんと距離を取って寝る。しばらくして兄さんを失いかけたことを思い出してしまった。火卯我さんが駆け付けなければ、兄さんは死んでいた。大切な者を失う気持ちは痛いほど理解していたはずなのに、兄さんを行かせてしまった。愚かな行為だった。兄さんを失いかけた恐怖、止めきれなかった悔しさに体が再び震えだした。少し泣きそうになったが、その感情が一瞬で吹き飛んだ・・・
闇胡「!?なにしてやがる!」
雷尾「寒いんだろ?温めてやるから大人しくしろ」
闇胡「バカ、離れろ!」
雷尾「もう無理だ、疲れたし、眠いし、体痛いしもう動きたくない」
闇胡「なっ!ヴゥゥゥゥ・・・・ッフン」
兄さんが突然上に乗っかて来てびっくりしてしまう。どうやら寒がっていると思われたみたいだ。どかそうと思ったが、兄さんの怪我を気にしてしまい動けなかった。まずい!大好きな兄さんの匂いに当てられて、体が勝手に安心して震えが止まる。兄さんの温もりを感じて、次第に眠くなってそのまま寝てしまった。
闇胡「うわー!」
雷尾「いて・・・朝っぱらから騒がしいぞ」
闇胡「はぁはぁ・・・うるさい!」
朝起きるといい匂いがしてつい抱き寄せてしまう。何回か舐めてしまったような?寝ぼけていたとはいえ、やってしまった。意識がはっきりして抱き寄せたものが兄さんの頭だとわかって、つい蹴り飛ばしてしまった。あせった・・・今でも心臓がバクバク言っている。「お前の方がうるさいぞ」と言われるが、今は言い返す余裕がない。落ち着け!兄さんも寝ていたはずだ!気づかれてないはず!そう自分に言い聞かせて落ち着く。暗くてはっきり見えなかったが、兄さんが嬉しそうに見えたのは気のせいなのか?「お前ら反省室出てこっち来い」父さんが呼ぶ声がしたので逃げるように外に出る。
ヴォルク「さて、お前らの処罰を言い渡すぞ」
雷尾&闇胡「はい!」
ヴォルク「1つパック外出禁止とする!、2つ魚の鱗剥ぎをお前らだけでやること、3つ増えた仲間の家づくりの手伝い、4つ手が空いたら見張りをすること!そして5つ俺の気が済むまでやってもらうから覚悟しろ!余裕だと思ったらやることを増やしてやる」
雷尾「師匠に呼ばれたときは?」
ヴォルク「こら!お前は抜け出そうと考えずにもっと反省をしろ!」
雷尾「はーい」
ヴォルク「ギルの罰を重くしてやってもいいんだぞ?」
雷尾「・・・分かりました」
闇胡「?」
昨日もそうだったが、俺を巻き込んでることに責任を感じているみたいだ。好都合だ!この際兄さんにはとことん反省してもらうことにした。




