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てきとー転生英雄譚  作者: 腐れ紳士
てんせいのしょう
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そのろく

 5歳になった。

 以前、勝ち組万歳とか言ってたが、ありゃ嘘だ。

 最近知ったのだが、士爵とは貴族の中では最下級で、一代限りと決まってるらしい。要するに、俺は将来平民確定。ナンテコッタ。

 まあ、貴族だけど領地が無い時点で嫌な予感はしてたよ。

 とは言え、親父も元を質せば一介の商家の息子が馬上試合(トーナメント)で良い成績を修め、騎士団に入団したから叙爵して成り上がった訳だ。希望が無いわけではない。


 そんなわけで、最近は親父に剣を習っている。お袋から魔法も習っていて、せっかくある才能何だから微妙でも使っていく予定。親父は昼間仕事だから訓練時間被らないしな。

 親父は馬上試合(トーナメント)で好成績を残しただけあって、凄く強い。とはいえ、上には上がいくらでもいるらしい。実際、好成績といっても、現役の騎士は参加が許されない素人向けの大会で本戦128人に残った、というだけで、本選では一回戦負けらしいが。

 とはいえ、予選は下級貴族の三男坊などを含め1000人以上の応募者がいたらしいから、その中で128人の枠に入れたのはすごいと言えるだろう。事実、この大会は大貴族のコネがない下級貴族の、家を継げない三男坊や、平民の中から実力あるものと国が登用するために開かれる大会だそうで、親父は見事実力で成り上がったと言える。……まあ、超下っ端だけどな。

 余談だが、どんなに小さな地位でも宮廷勤めや帝国騎士になれば、格式の上から一代限りの士爵を与えられるそうな。

 なので、成り上がろう、と思うならおれもその辺が狙い目になるかもしれない。……けど、無理して成り上がらなくても、幸せな家庭が作れればいいかもしれないなあ……。両親見れば顔立ちは悲観には傾かないし。


 まあ、将来の予定はともかく、学べることを学んで損はない。前世では勉強をしなくて、大きくなってから「なんで勉強しなかったのか」と嘆くことも多かったし、今世では頑張ろう。

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