↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
41/42

第35話:7大魔石の完璧な守護と、親バカ(過保護)パパ皇帝の誓い

悪徳穀物貴族ブランドン伯爵の失脚と、北部大農園の劇的な大成功。

その報せは瞬く間に駆け巡り、帝国内は「サクラコ皇后陛下のおかげで飢えから救われた」と感謝と歓喜の声で満ち溢れていた。


その夜――。

茜色の夕暮れが皇宮の執務室を優しく染める中、私はギルベルト陛下特注の「ふかふかクッションの山」に身を沈め、ゆったりと温かいハーブティーを飲んでいた。


すると、胸元と手元から、色とりどりの7つの輝きが一斉にふわふわと舞い上がり、私のお腹の周りに円を描くように整列した。


ついに揃った、伝説の【7大魔石】。


『サクラコ様、ワタクシが大地と自然の生命力を注ぎ、お腹のお子様を健やかに育みましょうね』

新入りのエメラルドさんが、お母さんのような温かな緑の光で優しくお腹を包み込む。


『俺の【絶対防壁】で、病原菌も有害な光線も、あらゆる物理攻撃も100%遮断するからね!』

ダイヤくんが半透明の輝く結界を展開し、


『ピカーン! お腹の赤ちゃん、お母さんの心音を聞いて「とっても幸せ〜」って感じてますよ! 感情検知、異常なしです!』

フローライトくんが眩しく発光する。


『ぬおおおぉぉ! このルビーの生命エネルギーで、冷えは一切寄せ付けん! 赤ちゃんのための全自動温熱機能発動だぁぁ!』

ルビーくんが真紅の熱気を心地よい温もりに変えて届け、


『ふふ、我が予言によれば、この子はサクラコちゃんの優しさと、陛下の威厳を受け継いだ最高の天使になりますわよ』

アメジストさんが妖艶な紫の光で祝福を下す。


『よっしゃー! この子のための「誕生お祝い金(全額経費)」と「将来の教育資金信託基金」、すでに特別口座で運用開始しましたわぁ!』

シトリンちゃんがジャラジャラと景気の良い音を響かせ、


『ギャハハハ! 7大魔石コンボで守られた赤ちゃんとか、世界で一番強くて安全な存在でしょーーっ!!』

サファイアさんが一番星のように弾ける青い光を撒き散らした。


「ふふっ……みんな、本当にありがとう」


愛おしい7大魔石たちの過保護で温かい守護に包まれ、胸が熱くなっていると――パタンとドアが開き、ギルベルト陛下が入ってきた。


陛下はクッションの山に埋もれる私を見るや否や、吸い寄せられるように隣へ腰を下ろし、そっと私の腰を引き寄せた。


「サクラコ……体調はどうだ? どこも痛まないか?」


「はい、ギルベルト様。7大魔石のみんなが、こうしてお腹の赤ちゃんを守ってくれていますから」


「そうか……」


ギルベルト陛下は愛おしさに溢れた眼差しで私を見つめると、大きな手をごつごつとした指先まで丁寧に愛を込めて、私のお腹へそっと重ねた。


手のひらから伝わる、灼熱のような温もり。


「サクラコ……お前と、この子を……俺の命すべて、我が帝国の栄光すべてを懸けて、永遠に愛し、守り抜くことを誓う」


低く、けれどどこまでも真摯な誓いの声。

陛下は私のお腹に優しくおでこをつけ、まるで愛おしい宝物を崇めるかのように目を閉じた。


「……ギルベルト様。私、世界で一番幸せです」


私がそう言って微笑み、陛下の金髪を撫でたその時――ふと、陛下のデスクの上に置かれた見たことのない革装丁の重厚な本が目に入った。


あそこにある本……背表紙のタイトル、どこかで見たような……?


『サクラコと我が子の育児・観察日記 第1巻(妊娠初期:本日のサクラコの愛おしい笑顔と、お腹の赤ちゃんの尊さに関する考察)』


「……ギルベルト様? あの本は……?」


私が問うと、ギルベルト陛下は一瞬身体を跳ねさせ、耳の根元まで真っ赤に染め上げた。


「あ、あの日記は……! いや、サクラコだけでなく……生まれてくる我が子の成長も寸分の狂いなく記録しておかねばと……親としての責任感で……っ!」


『ぎゃはははは! 主様、観察日記が【サクラコ単体】から【親子セット】にパワーアップしてるーーっ!!』

『熱い! 熱いぞ主様! 父親としての情熱も爆発中だぁぁぁ!』


7大魔石たちの爆笑と大歓声が部屋中に響き渡る。


「ふふっ……頼もしいお父様ですね、ギルベルト様」


「……笑わないでくれ、サクラコ。……俺は、お前たちの前ではただの愚かな男なのだから」


照れくさそうに顔を伏せる過保護なパパ皇帝陛下をギュッと抱きしめ返し、私は最高の幸せに包まれながら、これから始まる新しい家族の物語に思いを馳せるのだった。


(第35話おわり / 第7章・完)


**【作者より】**

第7章『おめでた発覚!?と、緑の大地を紡ぐ7大魔石』をお読みいただき、本当にありがとうございました!

ついに……ついにサクラコちゃんのおめでた(妊娠)が発覚いたしました!

1秒前まで「サクラコが倒れた!? この世の終わりだ!!」と3万文字の遺書を脳内で書いていたギルベルト陛下ですが、おめでたと分かった瞬間の涙と大歓喜のギャップは書いていて本当に楽しかったです(笑)。

そして、お母さん系癒やし魔石**『エメラルドさん』**が加わり、ついに伝説の**【7大魔石】**が勢揃いいたしました!

7大魔石と前世のアグリテックノウハウを掛け合わせた「超効率ドーム型農園」での悪徳穀物貴族ブランドン伯爵へのざまぁも、スカッとしていただけていれば幸いです!

ラストには、まさかの『サクラコと我が子の育児・観察日記』第1巻がスタート(笑)。陛下の過保護&親バカっぷりは、これからさらに加速していきそうです!


**「7大魔石の祝福が尊い!」「パパになる陛下のギャップが最高!」と思っていただけましたら、ぜひ作品下の【★★★★★】評価やブックマーク、感想をいただけますと、今後の執筆の大きな力になります!**

次なる第8章では、いよいよサクラコちゃんのご出産&誕生した赤ちゃんを巡るさらなる甘々&賑やかな展開(そして新たな脅威への完全ざまぁ!?)をご用意しておりますので、引き続き応援よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。