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第34話:悪徳貴族の自爆破産と、7大魔石コンボでの「完全ざまぁ」!

私と7大魔石が開発した『ドーム型環境遮断農園』から収穫された、安くて最高品質の小麦と新鮮な野菜。

それが帝国全土、特に食料難に苦しんでいた北部地方へと破格の値段で一斉に流通し始めると、市場の空気は一変した。


「なんだこの美味しくてふわふわの小麦は……! しかも今までの半額以下だと!?」

「ブランドン商会のカビ生えた高価な穀物なんて、誰が買うかよ!」


帝国の民は大歓喜。

一方で、食料を買い占めて価格を吊り上げていた『悪徳穀物貴族・ブランドン伯爵』の倉庫には、投げ売りすらできなくなった腐りかけの古穀物が山積みとなり、市場価格は暴落(クラッシュ)した。


『ジャキーン! 穀物価格99%暴落! ブランドン商会、抱えた在庫の暴落と借り入れの返済不能により、負債総額・金貨10億枚突破ですわぁぁ!!』


シトリンちゃんが脳内で景気の良いそろばんの音を鳴らして大爆笑する。


全財産を失い、破産寸前に追い詰められたブランドン伯爵は――ついに最悪の暴挙に出た。


「おのれぇぇ無能姫め! あの農園さえ……あの忌々しいドーム農園さえ燃やしてしまえば、再び我が穀物が売れるのだ!!」


深夜。暗雲が月を覆う不毛地帯の農園に、松明と油の樽を抱えたブランドン伯爵と配下のならず者たちが忍び寄る。


だが、彼らが農園の敷地に足を踏み入れた瞬間――暗闇の中から、あでやかな紫色の光がぽわんと浮かび上がった。


『あらあら……愚かな虫が一匹、自ら火の中に飛び込んできましたわね?』


アメジストさんが妖しく微笑む。


『ピカーン! 確定です! 「農園を全焼させてサクラコお姉ちゃんを絶望させてやる」という最低最悪の放火計画を検知しました!』


フローライトくんが真実の光で逃げ場のない証拠を検知した瞬間、ドームの周囲が一瞬で明るく照らし出された。


そこには――冷徹な殺気を全身から放ち、腕を組んで佇むギルベルト陛下と、暗闇に輝く7大魔石たちの姿があった。


「な、なんだと……!? なぜここに皇帝が……!?」


腰を抜かすブランドン伯爵に対し、ギルベルト陛下の紅蓮の瞳が極夜の氷のように凍りつく。


「ブランドン。昼間の農園視察で、妊娠中の妻(サクラコ)がどれほど嬉しそうに小麦の穂を撫でていたか……お前は知っているか?」


「ひ、ひえっ……!?」


「妊婦である妻の身体を労わり、健やかな安らぎを与えねばならぬ大切な時期に……お前はその穏やかな時間を邪魔し、妻の丹精込めた農園を燃やそうとしたな?」


低く地響きのような陛下の声。一歩踏み出すごとに、大気が物理的に圧迫されていく。


『サクラコ様と、お腹の小さな命の実りを踏みにじる害虫どもめ! **我が情熱の炎で、その不潔な松明ごと蒸発させてくれる!!**』


ルビーくんが真っ赤な熱風を吹き荒れさせ、ならず者たちの松明と油の樽を一瞬で炭くずに変えた。


『あらあら、逃がしませんわよ?』


エメラルドさんが地面に手をかざす(光を放つ)と、足元から太いツタが一斉に伸び、ブランドン伯爵たちをぐるぐる巻きにして捕縛した。


『お姉ちゃんの農園には、火の粉一つ通さないよ!』


ダイヤくんの【絶対防壁】が完璧に火災を未然防止。


『さあさあ、お楽しみの清算タイムですわ! 国家謀反未遂、放火未遂、不当価格吊り上げによる市場混乱罪! 損害賠償ならびに違約金、ブランドン伯爵家の全財産および全領地を没収いたしますわー!』


シトリンちゃんが容赦なく「完全破産・公爵位剥奪」の判決(試算)を叩きつけた。


『ギャハハハ! 自業自得の完全自爆ざまぁー!!』


サファイアさんの歓声とともに、駆けつけた帝国騎士団によってブランドン伯爵一味は残らず捕縛されたのだった。


食料市場を牛耳っていた害虫貴族は一掃され、帝国北部は豊かな穀倉地帯へと生まれ変わった。

サクラコがもたらした『前世アグリテック&7大魔石』の奇跡は、帝国全土で永遠に語り継がれる功績となったのである。

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