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第29話:「俺の妻(サクラコ)を侮辱した罪は重い」――6大魔石総力戦での爽快ざまぁ!

「お、おのれぇぇぇ! 騙されるな! この女は怪しい術で貴様らを洗脳しているのだ! 構わん、捕らえよ!!」


味方を完全に失い、追い詰められたガルシア覇王は、ついに理性を失って激昂した。

彼が合図を送ると、背後に控えていた重装騎士たちが剣を抜き、殺気を剥き出しにして私へと襲いかかってくる!


会場に悲鳴が響き渡る。だが、私の隣に立つギルベルト陛下も、胸元の6大魔石たちも、微塵も動揺していなかった。


「……愚かな」


『サクラコお姉ちゃんに指一本触れさせないよ! **【絶対防壁パーフェクト・バリア】展開っ!!**』


ガキンッ!と甲高い金属音が響く。

ダイヤくんが展開した不可視の幾何学結界に突撃した重装騎士たちは、まるで目に見えない鉄壁に激突したかのように一瞬で弾き飛ばされ、地面に転がった。


さらに、怒りに燃える新入り魔石・ルビーくんが真紅の光を爆発させる!


『ぬおおおぉぉ! 我が情熱の炎で、不義理な不法侵入者を焼き尽くす……いや、サクラコ様のお召し物を汚さぬよう、威圧の波動オーラのみを叩き込む!!』


ルビーくんの発した熱い威圧の波動がホールを駆け抜け、騎士たちの戦意を根こそぎ奪い去った。膝をついてガクガクと震え出す騎士たち。


そこへ、容赦ない魔石コンボが畳みかけられる!


『ふふ、アメジストの予言通りですわね。ガルシア覇王の右ポケットに入っている黒い小瓶……あれは他国の使節団を麻痺させて人質にするための禁止薬毒ですわ』

アメジストさんが艶やかに悪事を暴けば、


『ピカーン! 確定です! 「サミットを台無しにして帝国に濡れ衣を着せよう」と直前に指示を出していた真実を検知しました!』

フローライトくんが真実の光でバッチリ証拠を提示する。


『ジャキーン! 国際サミット条約第14条違反! 襲撃未遂、禁止薬物持ち込み、さらに他国への侮辱罪! 賠償金および違約金、〆て金貨5億枚になります! ヴァルハラ帝国の全国家予算、いただきますわー!』

シトリンちゃんが計算機を叩くようなノリで莫大な請求額を叩き出した。


『ギャハハハ! 脳筋オジサン、完全終了ーー! 6大魔石のチームワークを舐めないでよね!』

サファイアさんが腹を抱えて大爆笑する。


「な……なんだこの石どもは……! 怪物か!?」


顔面を蒼白にして後ずさるガルシア。

その目の前に、静かに、だが圧倒的な「真の覇王」の威圧感を纏ったギルベルト陛下が歩み出た。


抜刀すらしていない。ただ、紅蓮の瞳で冷たく見下ろすだけで、ガルシアは腰を抜かしてドサリと床に崩れ落ちた。


「ガルシア」


ギルベルト陛下の低く冷徹な声が、静まり返った大ホールに鋭く響き渡る。


「我が国の繁栄を嫉み、国際協定を乱そうとした罪……そして何より、**俺の宝物であるサクラコを侮辱し、危険に晒そうとした罪は重い**」


「ひっ……! た、助け――」


「捕らえよ。ヴァルハラ帝国との全外交断絶および、経済制裁を執り行う。身柄は各国の使節団立会いのもと、国際裁判へ引き渡せ」


「ははっ!」


帝国騎士団が一斉に雪崩れ込み、抵抗する力すら失ったガルシアとその部下たちを拘束した。

横暴を極めていた覇権国家の覇王が、自らの浅はかな野心と暴挙によって、全世界の面前で完全失脚した瞬間であった。


「サクラコ皇后陛下万歳!」「ギルベルト皇帝陛下万歳!」


会場からは割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こった。


緊張が解けてふうっと息を吐くと、ギルベルト陛下がすぐさま私を抱き寄せ、過保護モード全開で私の身体をくまなく点検し始めた。


「サクラコ、怪我はないか!? どこも痛まないか!? やはりあんな奴ら、俺がその場で切り捨てておけばよかった……!」


「ギ、ギルベルト様、大丈夫です! 結界もありましたし、何より陛下と魔石たちが守ってくれましたから」


私が微笑んで胸元に手を当てると、6大魔石たちが誇らしげに、色とりどりの輝きをピカピカと明滅させたのだった。

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