“潜入 5”
“……で?”
“?”
“い、いや、Jさんじゃなく。……キミだよ、なんで産んだって?”
KKさんが僕を見た。
“ぁ。簡単に云えば出来たから、だそうです”
“ぇ。よ、よく判んないけど……それがどう繋がる話なわけ?”
“ぇっと、無駄死に、の話からですね”
“……う~~ん、続きがあるんだよね?”
“つか、キミ、母親居たんだ……私はてっきり、捨て子で熊にでも育てられたのかと”
“なんだそりゃ……Oさん笑える。……俺はこの間、話しもして普通の人だった、普通のさ”
Jさん、余計なことを;云わないでください。特に、普通ってところ強調してる……。
ぁ。……声に出てなかった;
“なんでも、本人が云うには僕の望む答えにはならないけれど、簡潔に云えば僕が僕の命をどうしようと構わないそうです。ですが、別の誰かによってどうこうされる……のだけは赦さないそうで;”
“どういうこと?キミの考えで行動するわけだよね?……で、たとえばその結果が無駄死にだったとしてもそれは構わないってこと?”
“少し、、違いますね……戦争と殺人の違いはあるってところでしょうか”
“テロならどうしようもないけれど、テロを装う、ただの殺人なら赦さない、という感じか?”
“う、う~~~ん、判るような判らないような……?”
“僕もいまいち理解しきれていないんですが……誰かにアヤめられるために産んだわけじゃないから、と云ってましたね。それが赦されるのは、僕と……産んだ自分だけ、だそうです”
“なにその、なにその……ぇえっと、なに、それ;”
“仮に、僕がなんらかの事情で他人をアヤめてしまったら、間違いなく僕は親に手を下されますね;”
“なんで?罪を償わせるとかじゃなく?”
“よく判りませんが、事情によっては人の心の底なんて計りしれないじゃないですか……そのアヤめた相手の近しいヒトの手を汚させてしまうくらいなら自ら、ってところだと思います”
“ふ、複雑なんだなぁ……他人に手をくださせない理由が判っているところで2つはあるってことで、……う、うん”
“俺らは仕事上、事故も多いからな。よく辞めろって云われないな、ぉい”
“いや、云ってます”
“あ、云ってるんだ、そ、そうだよな”
事故もいろいろあるわけで……特に緊急車両は……って、その話はまた今度;
おはようございます




