番外編2-3 私義理のお姉さまになれますよね?
あ~耐えられない!
もうエド様成分が枯渇しそうです。
あれから6日。
私は、エド様に会いたくても会えない日々。
会えないほど愛しさは募るもの。
明日は、絶対エド様に義理のお姉さまとして認めてもらうんだ。
きっと大丈夫!
だって、もうおうちにご挨拶をしたいんですものね。エド様
次の日。
そんな決意を隠し、お仕事をしに。
(エド様に会いに来ましたよ。)
「もう大丈夫なのかい?」
久しぶりに会ったからか、より尊い。(合掌)
あれ!でもなんか変。視線が合わない。
「今日からまたよろしくお願いします。」
それでも笑顔で挨拶をした。
「うん。あ、そうだね。今日はまずこの資料に間違いがないか見てもらえないか?」
エド様が離れたところから腕を伸ばす。
ちょっと遠いんだけど。
実際の距離も遠いけど、心の距離も遠くなったような・・・
ちょっと寂しいけれど、仕事で有能さをアピールしなければ。
なんか視線を感じる。
集中している時、ふと気が付くとエド様が私を見ている気がする。
でも、顔を向けるとエド様は普通に仕事をしている。
おかしい。
そんなことを繰り返しているうちに、夕方になってしまった。
そういえば、あのおうちにご挨拶の件は?どうなったの?
「エド様。そろそろ今日のお仕事は終わりにさせていただいてもよろしいでしょうか。」
まずは、自然な会話から。
「あ。あ~もうそんな時間か?君といると時間が過ぎるのが早く感じるよ。」
(はい。いただきました。ご褒美。ありがとうございます。まるで、恋人同士の語らい?)
「そ、そんな。私もです。私も帰りたくないくらいです。あっ」
(まずい。心の声が駄々洩れです。)
「い、いや。僕も・・いや。そうじゃなくて、そうだ。」
エド様もなぜか挙動不審。
「実は今日この後シャルたちが少しの時間顔を見せに来るんだ。よかったら、君も会っていかないか。」
エド様、私のことリリーって今日は一回も呼んでいない?何でだろう?
でも、シャルにも会いたいし、いいか。
聞きたいことがあったにもかかわらず、シャルに会えるうれしさで忘れてしまった。
「あら、リリー。うれしいわ。久しぶりね。」
シャルが部屋に入ってくる。
なんか、前よりすごく綺麗になっている。
やはり、女性は愛し、愛されていると綺麗になるのね。
「やあ。リリアーナ嬢、元気だったかい。」
なんと、後ろからアル様まで。
まったく、独占欲が強くて、シャルの腰を抱いて1ミリも離れようとしない。
(でも、ちょっとうらやましいな。私もエド様に・・・)
そんなことを考えていたら、顔が赤くなっていたようで、
「大丈夫かい?リリー嬢。熱でもあるんじゃないか?」
エド様がそう言って、私のおでこに手を当てる。
(キャー 死にます。キュン死です。瀕死の重傷かもしれません。もはや思考も死んでます。)
益々熱くなる顔にエド様が慌て始める。
「あ、あの。大丈夫です。久しぶりにシャルに会えてうれしくなったんです。」
慌てて誤解を解く。
「それならいいけど。」
エド様は納得できない顔をしながら首をかしげる。
悟らせないために、エド様はとりあえず無視して、シャルと久しぶりにおしゃべりを楽しんだ。
そうして、しばらく話していると、急にアル様が爆弾を投下した。
「ところで、今日来たのは先日話したエドワードへの婚約者候補の釣り書きを持ってきたんだけど。」
そう言って、アル様が机にたくさんの釣り書きを置く。
「えっ」
思わず身体が冷たくなり、周りの音が聞こえなくなった。
その瞬間、エド様はすごい勢いでその釣り書きを机の下にバタバタと落とした。
慌てすぎなんだけど。
でも、そんなことも気にならないくらい、私の思考は冷たい海の底に沈んでいった。
それから、私はどうやって家まで帰ってきたのか分からなかった。
気付けば部屋にいて、靴も脱いでいなかった。
私って、本当に義理のお姉さまになれるの?
だって、あの人にはもうーー
(私じゃ、駄目なの?)
その後、私は夕食も食べずベッドに入って涙を流し続けた。
もう!
続きます。
明日も2話投稿します。




