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5-4 王妃様とのお茶会で

いつもお読みいただきありがとうございます。




あの卒業パーティーが終わり、私も学園に通って2年目に入った。



「シャルロット様、おはようございます。」


「今日は私達も一緒にランチに入れていただけませんか。」



パーティーの後、私の悪いうわさもすっかり払しょくされた。


そして、以前が嘘のように周りから声がかかる様になった。



「シャルロット様って、本当に素敵ね。王太子殿下ともお似合いだわ。」


「『ローゼンベルクカット』のアクセサリー、人気でなかなか手に入らないのよね。」


「ローゼンベルク家の領地経営のアイデアを色々出されたのもシャルロット様ですって。


優秀ですのね。」


「本当に。王太子妃としてふさわしいわ。」


周りからも認められつつあり、うれしくなる。



「それにしても、ローゼンベルク家のエドワード様って素敵よね。」


こんな声が聞こえてくると、ぴしりと固まる人が。



「ちょっと。エドワード様って人気過ぎない?


そもそも、シャルは最初から優秀だったし、王太子妃としてふさわしかったでしょう?」


怒ってくれるリリーに嬉しくなって笑顔を返す。


「私、今度またシャルのうちにお邪魔してもいいかしら?」


リリーが食い気味に聞いてくる。


私は苦笑いをしながら、うなずいた。





王太子妃教育も始まった。


婚約者でいた期間も長かったため、ある程度は家でも進めていたため、そう苦労はしない。


ただ、困ったことに王城に行くたびにちょっとの時間でもアル様が会おうとしてくる。


「殿下。今日はこの後も会議が入っていますよ。」


レオンが困ったように声をかける。


「だって、学園を卒業してしまって、毎日は会えないんだよ。


かわいいシャルの顔くらいは見たいじゃないか。」


「だから、そう言って1時間は経っているじゃないですか。」


注意されて、後ろ髪を引かれるようにしぶしぶ仕事に戻っていく。


「頑張ってくださいね。」


毎回この流れを繰り返す。




今日の王太子妃教育は王妃様とのお茶会となった。


「セリーヌ王妃様。今日はお招きいただき・・」


「堅苦しい挨拶はいいのよ。今日から私のことはお義母様と呼んでちょうだい。」


まだ、二十代と言っても通じるほど、若くて美しいセリーヌ王妃。


とても気さくで私をかわいがってくださっている。


「まだ、早いのでは・・」


「ところであの感情の起伏のなかったアルが、あなたとの婚約は絶対に解消しないなんて。


本当に変わったわ。」


王妃様も驚いているようだ。


「アルが生まれた時、本当は私もアルをこの手で育てたかったの。


でも、その当時は王妃の務めを果たすことに精いっぱいでいつしか乳母に任せきりになってしまったわ。


そうしたら、アルの感情の起伏もどんどんなくなっていった。


母としての家族としての愛情を与えることができなかった。


そんなアルが感情を揺らし、あなたを手に入れようと必死になった。


あなたといて、本当にうれしそうに笑うようになった。


あなたには感謝しかないわ。


本当にありがとう。


だから、これからはあなたと温かい家庭を作っていってね。


私達もできる限り協力するから。」



王妃様のその言葉を聞いて、私の目からは喜びの涙が流れてきた。



「私こそ、アル様と一緒に素敵な家庭が築けるように努力します。


これからもどうぞよろしくお願いいたします。」


王妃様は私の涙をハンカチでそっと拭いてくださった。



私はとても幸せです。






王妃様もいい人です。

あと少しで完結です。

よろしくお願いします。

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