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1-1 転生してしまいました

初投稿です。

温かい目で見ていただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。


ここは・・ どこ? 




あまりにも混乱して、何度も目をこすってみた。


でも、何度やっても状況は変わらない。


一度落ち着こう。


スー―ーーハ――――。


深呼吸は大事だ。


目をつぶり、もう一度ゆっくり深呼吸。


大丈夫。


きっと夢を見ていたんだ。


お願い―――――――


ゆっくり目を開けた。




見たこともない西洋風なショッキングピンクのギラギラした広い部屋。


そして、天蓋の付いたごてごてしたピンクの大きなベッド。


おまけに金色の豪華な家具が並んでいる。


まるでお姫様にでもなったような部屋の中にいた。


ベッドに寝ている私。妙にのどが渇いている。


わたしは・・・




えっ・・・ ちょっと待って 


今 何時? 会社は? 


どうしよう。




そこで 思い出した。


私は、大卒で就活の末苦労してやっと就職できた会社。


そこは、まさしくブラック企業。私もよく遅くまで残業していた。


今思えば社畜。


でも、その時は気付かない。いや、気付けなかった。そういうものだ。


そんな私の唯一の楽しみだったのが、乙女ゲーム。


夜遅くに帰ってきて、コンビニで買った夜食を早々に食べ、そこから束の間ゲームを楽しむ。


そんな毎日で万年寝不足。


その日も寝不足が続いていたのだろう。


会社の帰り、夜も遅くなってしまい急いでコンビニで夜食を買った。


コンビニを出て家に帰る途中、ふらふらとめまいがした。


道路上で足がすくみ、動けなくなった。


その時、目の前に大型トラックのライトの光が・・・・


キキーッというブレーキの音。


まぶしいライトが迫ってくる。


ぶつかる・・・ 


 いや――――――――っ


怖くて強く強く目をつぶった


そこで、世界が途切れた。




あれ。でも、生きている。けがは?


「えっ」


あわてて、体を確かめようとしたとき、おかしなことに気づいた。


・・・手が小さい。


あれ、私、26歳だったよね。


それなのにどうして?




「シャルロットお嬢様、お目覚めですか?」


その時、不意にこの部屋にいた女の人に声をかけられた。


今まで、部屋に誰かいるなんてまるで気付かなかった。


その人はまるでコスプレしたメイドのような恰好をしている。


しかもなぜか、おびえたようにびくびくとこちらを伺ってくる。


えーー私、なんか悪いことした?


あなた誰よ。いつからいたの。


それよりも気になること。


「シャルロット?」

私は、独り言のように囁いた。




ズキン


急激に頭が痛くなり、こらえきれず両手で押さえた。


目がちかちかとして耐えられなくてぎゅっと強く目をつぶる。


その時 膨大な記憶が一気に私の中に流れ込んできた。


ドキドキと鼓動が速くなり、息が苦しくなる。


「シャルロットお嬢様 大丈夫ですか? いますぐお医者様を呼んできます。」


さっきの女の人が、そう言い残し、慌てて部屋を出ていった。


バタンというドアの閉まる音。


長かったのか短かったのか。


頭痛がスウーーッと止み、そして私は思い出した。




私の名前は、シャルロット。


ローゼンベルク公爵家の娘だ。


大好きな婚約者に会いに王宮に向かう日のこと。


少しでもかわいく見てもらいたいという思いで、メイドに命令して何度もドレスを着替えたり、髪形を変えたりした。


おまけに約束の時間に遅れそうになって、御者に無理を言って馬車を急がせていた。


・・・ガタ ガタ ガタ ガタン


そんな時、急に馬車が大きく揺れた。


馬車の外からけたたましい馬の鳴き声と御者の慌てた叫び声。


「きゃーーーっ。痛い」


馬車の中で私は頭を強く打ち付け、そこからの意識がない。




どういうこと?


まさか、私が転生?ここは、日本ではないってこと?


えっ シャルロット?どこかで聞いたことが・・・・それって?




思い出した瞬間、急激に指先が冷え、背筋が凍った。




どうしよう。


シャルロットって悪役令嬢だ。


えーーっ悪役令嬢に転生しちゃったの?


それは、前世で楽しんだ乙女ゲームの中のことではないかと思い出したのだ。


乙女ゲーム「想いよ 届け」の中でヒロインの前に立ちはだかる悪役令嬢。


それが、シャルロットだ。


ゲームの中では、ヒロインの可愛さに嫉妬して意地悪をしたり、邪魔をしたりする王太子の婚約者として登場する。


しかも、どのルートでも断罪されたら、


国外追放


修道院


一家離散の上、平民に


どのエンディングもヒロイン目線では楽しめたのに、自分が悪役令嬢では、身の破滅だ。


泣くに泣けない。


しかも、王太子とはもう婚約しちゃってるし、思い出しただけでもわがまましちゃってる。


あれ、さっきメイドがびくびくしていたのって、もしかして・・・


私、もう悪役令嬢になっている?


どうするの


私、詰んでない?

もう やだ。



こうなったら 破滅フラグ、全部へし折ってやる。






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