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プロローグ
『シャルロット・ローゼンベルク 数々の悪行により お前との婚約を 破棄する。』
来た。
待っていた、この展開。
このざまあ展開。
さすが冷徹な王太子。
そのクールなところもかっこいい。
私の王子様『エド様』の妹のくせに。
嫌いだったんだ。
婚約破棄だけじゃ物足りないな。
こんなにわがままで意地悪なんだから、国外に追放されちゃえ。
何々?
ローゼンベルク家は質の悪いダイヤモンドを高く売りつけてたの?
それって詐欺罪じゃない?
ローゼンベルク家そのものがおとりつぶしになっても良いんじゃない。
『これをもってローゼンベルク家を領地没収の上、爵位はく奪とする。』
悪は滅びるのよ。
あ~。すっきりした。
でも、この後愛しの『エド様』は、どうなるの?
家が没落してしまったら、あの人は一人で戦うことになる。
あ~
助けてあげたい。
私がその世界に行けたらなあ。
ん~
もう5時か。
疲れたなあ。
このまま寝ないで会社に行くしかないか。
万年寝不足だなあ。
ふらふらする。
もう時間もないし、朝ごはんなんかいいや。
こんな不健康な生活をしたせいで
この後
あんなことになるなんて。
この時の私は夢にも思わなかった。
まさか、本当にその世界に行くことになるなんて。




