表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニートの俺は異世界に行くことになりました  作者: miyapon
第4章 狙われている ~刺客~
53/70

51話 久しぶりの共同クエスト⑤

ここは深呼吸をして相手の隙を見る。やばい。視線が外れない。


「あの石巨人さん。別に山を登ろうとしている訳では無いんです。どうか見逃していただけないだろうか?」


プシューと息を吐く音が聞こえてから数秒、


「オマエワルイヤツデハナイノカ」


疑いをかけられていたのか通りで、話を聞くまでもなく襲ってきたわけだ。


「なぁ。私たちはこの辺で狩りをしにきただけだってーの。しけたツラしてないでささっと消えてくんない」


「おいリスト!相手を怒らせてどうすんだ」


リストは、首を気だるそうに回し、


「二斗やん、だってはやくしないと狩り終わららないし」


「まぁ言おうとしていることはわかるが......」


セリナは石巨人の目の前に出て行く。


「私たちはあなたに危害を加える気はないわ。だからあなたも大人しくしていてくれるかしら」


長い沈黙が流れる。風は吹き、涼しさを感じ始める。


「オウジョサマ。コレハコレハゴユウジンガタニタイシブレイナオコナイヲシタコト、オワビモウシアゲル」


石巨人は、足を曲げてその場にしゃがみ込んだ。

と同時に風圧が押し寄せてきて、大地が揺れる。

凄い風と地震並みの揺れ具合これで頭をつけて土下座をするんじゃなかろうな。


「わ、わかってもらえればいいんだよ。それじゃ俺たちはこれで失礼させてもらう」


颯爽に切り上げると俺達は今いる場所から少し離れた。



「ふぅー。なんとか終えたな」


背筋を伸ばすセリナ。


「少しは役に立てたわね」


「ああ。5体くらいは討伐したんじゃないか」


俺の木剣もヒビが入っており、相当使い込んだみたいだ。


「二斗やん、セリナ。帰ろう」


リストは小さくつぶやいて、俺達のクエストは幕を閉じた。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ