第二十八話【旧ダークサイド】
俺は逝見を背負いながらダークサイドの本拠地へと帰った、がそこには見慣れない風景があった。
逝見によって復活した、沢木、中里がいわゆるフルボッコ状態になっていた。
そしてそこには数人、いや大人数の人間がいた。
「だ、誰だテメェら!!?」
その人間たちは一斉にこちらを振り向く。
「なんだーまだ残りいーんじゃーん。」
「黙れ、踏風。お前、そこに抱えているのは逝見か?」
その中の一人の男は尋ねた。
「どうやら、遠目から見てもそのようだ。おっと、自己紹介をしていなかったな。俺は久留谷だ、考えてみると、この二人、それにお前は現ダークサイドの一員らしいな。」
「現ダークサイド…?」
「そうだ、俺たちはお前たちより前のダークサイドのメンバーだ。あ、その二人を治療しといてやれ荒木」
「はいよッ!」
一人の女が沢木と中里の二人を治療しに行った。
そして自分たちより前のダークサイドがいることが発覚した。
「前のダークサイドって一体なんだ!答えろ!」
俺は久留谷とやらに訊いた。
久留谷は訊かれると微笑み。
「舐めてんのか、新参が、潰すぞ。」
威圧的な声でそう言い放った。
「久留ちゃんやめよーぜー新参いびりはー。」
踏風とやらがそう言う。
「黙れ、踏風。爆破されたいのか?」
「はぁ、爆破できると思うなよ久留ちゃん。毒死させるよ?」
踏風と久留谷はいがみ合っていた。
「またやってんのか、この二人は…あぁ、ゴメンね、話の途中だったでしょ?」
一人の女が話しかけてきた。
「で、たしか旧ダークサイドのことを聞いてたんだよね。」
「あぁ。」
「旧ダークサイドってのは、アンタが今担いでる心負が設立したものでね、主に強い奴らを集めた集団みたいなものだよ。でもまぁ…その心負自身が死んじゃったんなら――新しいリーダーを決めないとねぇ。」
その女はニヤリとこちらを見てきた。
「まぁ、心負はアタシたちの技術で腐らないようには保管しておくから、安心しなよ。あーえーっと秀矢、心負の死体運んでやって。」
見た目熱そうで真面目そうな奴が逝見を運んで行った。
「で、だけど何で死んだの?心負は?」
女は問いかけてきた。
「尾上、それと青鈴とか言うヤローにぶち殺されたんだよ…。」
怒りがこみあげてきてしまった
「尾上…へぇ、まだ生きてたんだ。でも――
その女は尾上のことを知っていたようだった。
「心負のシナリオには心負自身が死ぬだなんてことは無かったんだけどなぁ…?」
そう言って女は数枚の紙を取り出した。
「これ、コピーしたヤツなんだけどね、恐らく…今まで正常に進行してるのはここね、『尾上と青鈴を仲間に引き入れるのに赤熊亭へと向かう。』そしてここから問題が起こった。」
女は紙を指さしながら説明した。
「さて、この問題なんだけどさ、知ってることある?あるなら言ってくれた方が役立つんだけ――
「うわあああああああああああああああああああああああああああああ心負まああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
泣き声と叫び声を混ぜた声が遠くの方から聞こえてきた。
「ちょっと煩い、進!!」
泣き叫んでいた男がこっちへと歩いてきた。
「心負を殺したのは誰だ!?俺が殺しに行ってやる!」
「尾上と青鈴だけど…行かないでよ?って早ッ!?」
男の姿はもうそこには無かった。
「アレは大丈夫なのか…?」
「たぶん…。」
「んで?知ってることは無い?」
「無いな、思い当たる事は無い。」
「そう、じゃあ困ったなぁ…これから先気長に犯人捜しをしなきゃだめかぁ…。」
女は面倒臭そうに言った。
「ところで名前を聞いてなかったんだけどよぉ…。」
「そういえばそうね、私は氏裏表旧ダークサイドで心負の制御役務めてたからよろしく。」
赤熊家――
「はぁ…やっと片付いた…。」
『悪いな…冥野。』
「悪いなどころじゃあないよ!血飛沫の後とか処理大変だったからね!?」
冥野は青鈴の部屋の掃除をしていた。
『いや、ホント悪い…。』
「それならそれでしっかり誠意というものを――
「ここかぁあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
青鈴の部屋の壁を突き破り、冥野の頭を潰し、男がキックをしながら入ってきた、窓から。
『な…。』
「貴様が青鈴かあああああああああああ?????世の中からぶっ殺す!『正義救済』!
男は凄まじい勢いでそう言ったが何も起こらなかった。
『何やってんだ…お前…?ブルーサイズッ
〔あぁーっと!?青鈴容疑者!謎の鎌を取り出しましたどこから取り出したんでしょう!!!〕
男はスマートフォンのTV機能で謎のニュース番組を青鈴に見していた。
『!?』
「言っただろ?世の中から殺すってよぉアー怖い怖い、青鈴容疑者怖いー。」
『てめ…ぐっ…』
青鈴は腹部を抑えた、そこは倉田の謎の攻撃で攻撃された箇所だった。
〔青鈴容疑者!腹部を抑えています!怪我でも負ってるんでしょうかねぇ…。〕
『う…ぜぇッ!』
青鈴は渾身の力でスマートフォンに向かって鎌を降った、がひょいと避けられてしあまった。
「あぁー怖い怖い。」
男は青鈴を嫌味な言い方で挑発していた。
『絶対、ぶっ倒す…。』




