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キスゲーム  作者: 天無 冷斗
逝見心負編
26/32

第二十六話【守護者】

戦うのが嫌だ。そんな事を考えつつ、俺は学校で寝てるフリをしていた。

俺が通っている学校には水川みずかわも通っていた。

コイツだけは唯一ゲームの参加者の中でも特に荒々しい方法でゲームに勝利しようだなんて思ってないヤツだった、むしろ俺と一緒に血瑠璃ちるりを守っているような奴だった。

そんなことから戦うのが嫌になったことを今日の昼に相談してみた――。






















「戦うのが嫌になった?」

俺がもう戦うのは嫌だというと水川は疑問形にして返してきた。

『あぁ、もう戦うのは嫌になったんだよ。毎日毎日襲ってくる参加者の相手をして…もうこんな事なら守護者なんてやらなければよかったって思うぐらいだ。』

「……。」

水川は少し黙った。

「なぁ、もしお前が戦意喪失してる状態で俺がほかの参加者みたいに無理やりゲームに勝利しようと思って行動に移したらお前はどうする?」

『んなこと聞かれたってそのままお前を勝たせるよ。』

「じゃあだ、俺がいままでみたいにやってきた形でじゃなく無理やり勝とうとしてここまで来ていたならお前は俺に勝利をくれるか?」

『それは……。』

俺は考えた、今水川が言っているのは他の参加者のように水川が行動していたら水川を勝たせるか?ということだ。

俺が最初に勝利させると思ったのは今までの水川があるからだ、それがもし無かったら勝たせる何て思わないだろう。

「はぁ…お前以外に守護者に適任なヤツがいないのがわかったか?」

『それは…どういう…。』

「いいか?お前は仲間だったら許せるだけど敵だったら許せない。そう思ってる、だったら来る敵を全てお前は迎え撃って返り討ちにするべきなんだ。お前は、お前しか赤熊あかぐま血瑠璃の守護者となりにはなれないんだよ。」

『……。』

言葉が出なかった。

「どうした?」

『ありがとうな…水川…。』

「あ、あぁ。」

俺は水川を呼び出した屋上から立ち去った。

「何かとんでもないことを言ってしまった感が否めないな…何故か…。」


















そして俺は学校も終わり、家にというよりか部屋に帰った。

『うし、気持ち入れ替えねーとな。』

「気持ち入れ替えてる最中悪いけど久しぶり、青鈴あおすず君。」

その声は聞き覚えがあった、一番敵に回したら厄介そうで、勝てなさそうな人物。

「覚えてるかな?逝見ゆくみ心負しんまだよ。」

『逝見――。』

「あはは、覚えてくれてたみただ――おや、喜ばしくない人も来たみたいだ。」

逝見がそう言うと俺は後ろを見た。

「逝見…テメェ何でいやがる…。」

尾上おがみ君も久しぶり、何しにきたかって言われてもなぁ…、しいて言えば遊びに来たみたいなもんだしなぁ…。」

「そうかだったら帰れ、それとも俺に倒されてから帰るか?」

威圧的に尾上がそう言う。

「やだなぁ、尾上君、君じゃあ僕に勝てないことぐらいわかってるだろう?それに――僕は協力してもらいたッ…なん…でもないよ…。」

逝見の様子がおかしかった。

「何でもないなら帰――

『待って、何か様子が…。』

「悪かったね、変なこと言って、協力してもらうことなんてないよ僕は君達を殺しにきた。それだけのことさ。」

その発言を聞き尾上は能力『神獣変化:狼』を発動させる。

「青鈴、お前もあの鎌を…。」

『でも何かが…』

何かがおかしいけれどそれが、何なのかがわからない。

「そうしたの青鈴君、君ならブルーサイズを真っ先に出して僕の命を刈り取りそうなものだけど。」

『……。』

「それとも何かな?赤熊ちゃんを殺せば君は戦ってくれるのかな?君の家族を殺せば戦ってくれるのかな?君の一度見かけた人を殺せば戦ってくれるのかな?君の知らない誰かを殺せば戦ってくれるのかな?全人類を殺せば戦ってくれるのかな?君を殺せば君は戦ってくれるのかな?」

『血瑠璃を!?』

それだけはさけたかっただが――

「きゃああああああああ。」

下の階から断末魔が聞こえる。












「んだよ…バットで顔面三回ぶん殴ってナイフで身体を引き裂いただけだろうが。」

「ひッ、人殺し…。」

「ハハハ、いいね怯えた表情でそんな事言ってくれちゃって、殺したくてたまらねぇなオイ。殺すぞ。」

その人は片手に血の付いた金属バット、もう片方の手にはこれまた血の付いたナイフを持っていた、そして顔には猟奇的な笑顔を浮かべていた。

「さぁて殺すかぁ、目をくり抜き、腹を殴打し、脳ミソかち割り、臓器を燃やして殺す。」

「こッ、殺され…。」

そう言った瞬間その男が持っていた金属バットが吹き飛んだ、何かの物体によって。

「はぁ…なにやってくれてんですか、狐女ァ!」

そこには狐火きつねび亜紀あきがいた。

















「アハハ、倉田くらた君の煩い叫び声が聞こえるけど我慢してねー青鈴君と尾上君、あ、そうだこれで赤熊ちゃんはたぶん死んでると思うんだけど、戦ってくれるよね?」

『逝見…。』

「やだなぁ、青鈴君、キレないでよ。楽しめそうでニヤけちゃうじゃないか。」

逝見は薄気味悪い笑みを浮かべていた。

『ブルーサイズ…。』

「おお!やってくれるんだね!」

『逝見…お前、死んでも後悔するなよ…、ブルーサイズ…人の器を失う。』



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