第二十二話【薬=銃弾】
「しかしまずは血瑠璃の変わりになる人物だな…」
水川は考えながら住宅街を歩いていた
「誰か…誰か…いないか?…」
水川が考えていると
「あっ!危な―――
誰かが注意を呼びかけたが時すでに遅く注意した人物が乗っていた自転車と水川は衝突してしまった
「な…誰だ…貴様…」
「ご、ごめんなさい!ってアレ…その顔どっかで…」
水川の目の前に立っていたのは不完全なヤンデレ渡部未希だった
「貴様は確か…」
「あ…」
渡部は思い出した
渡部は水川に矢で刺される瞬間水川の顔を見ていたそしてそれを思い出したのだ
「ヤバい人にぶつかっちゃったぁ……」
渡部は顔を引きつりながら言った
「ヤバい人とは何だヤバい人とは。それに思い出したぞ、貴様は俺の矢に射られた奴だろ?」
水川は渡部の思い出しくなかったポイントを言葉の矢でブスリと突き刺した
「あ、あはは…そうです…」
「…………」
水川は渡部を値踏みするような目で見た
「な、何ですか?…」
「ちょっと協力してもらえるか?」
「えーっと…何を?」
「青鈴濫真の救出に」
渡部の顔つきが引きつった顔から動揺するような顔に変わる
「救出って一体?」
「すぐに言ったことを鵜呑みにするのか。まぁいい貴様には血瑠璃の変わり、要するに影武者のようなモノをやってもらいたくてな」
「影武者?」
「この紙を見てくれ」
水川は血瑠璃から貰った紙を渡部に渡した
「これなら血瑠璃ちゃんを行かせれば…」
「生憎だがそれは無理な話だ。恐らくこの置手紙を描いた奴はキスゲームの参加者…」
「キスゲーム?何ですかそれは?」
渡部は疑問の表情を浮かべて訊く
「あぁ…貴様は知らないんだったなちょっとそこの公園のベンチに行こうか」
水川は渡部に提案した
「キスゲームというのだはだな――
水川はキスゲームの事を説明した
「そんなことが…」
「一つ付け足すと俺もキスゲームの参加者だ」
「そしてその手紙の主もあなたと同じ参加者ってことですか…」
「そうだだから血瑠璃を連れて行ってはマズイということだ」
「いやぁ水川君ってもしかしてとは思ってたけど普通に血瑠璃ちゃんを落とそうとしてるのかな?」
公園の入り口の方から声が水川の方に向けられて届く
「逝見?だったか?」
「正解正解大正解!そしておまけにもう一個クイズをあげるよ。僕が出てきた理由はなんでしょう?さぁ制限時間は1億年だ!」
「一億年も俺は生きられんから答えを教えてくれ」
「えー仕方ないなぁ…せっかく楽しめると思ったのに…」
逝見はしぶしぶという感じで言った
「僕はその地図をより明確なものにするためにきたのさ」
「それだけか?」
「やだなぁ水川君そんなに僕に期待しないで頂戴。僕だって物語を面白くするために忙しいんだからさ。まぁもう地図はわかりやすくしておいたし僕はもう帰るね」
逝見はワープを使って帰って行った
「あの人一体何者なんでしょうね…」
「さぁな俺にもわからん。とにかく相手の居場所もわかったことだし行くか」
水川と渡部はベンチから立ち上がりそそくさと地図に書かれた場所に行った
「ここ…か…」
水川と渡部は地図に書かれた場所にたどり着いた。そこには豪邸があった
「すごい豪邸ですね…」
「まぁ…」
水川は弓矢を構えながら言った
「ちょちょちょ!何してるんですか!」
「強行突破だ」
水川はしまっていた門に向けて矢を放った
門は砂化し消えていった
「あぁ門の修復代が…」
門の向かいから声が聞こえる
「まぁいらっしゃいませお客様」
「お前が参加者か?」
「いやですねぇ…参加者は私のご主人ですよ。誘拐したのは私ですがね」
「貴女が…」
渡部が言った
「そうですよ?何か問題がありますか?」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
「おい、キレるな一瞬で終わらせる」
「え?」
水川は豪邸に向かって矢を放った
豪邸はあとかたもなく砂化した
砂化した豪邸から一人の男が出てき
「へ、蛇目ぇぇぇぇぇぇぇ!家が!家が!」
「はい、そうですね砂になってしまいましたね
「そんな冷静でいられる問題じゃないぞ!我にとっては死活問題だぞ!」
砂化した豪邸からもう一人つったって
『……水川……』
「青鈴か貴様何故誘拐された?」
『服の中が砂まみれじゃねぇか!!!!!!!!』
「その点はすまん」
『こんな状態で家まで帰りたくねぇよ!!』
「濫真君無事だったんだね」
『渡部…ちょ抱き着いてくるな!』
「蛇目ぇこうなったら実力行使で…」
「ご主人は役にたたないでしょう?なんたって武器が画鋲なんですから」
「痛いところを突くな痛いところを」
「とりあえず私に任せてください」
「おい、お前達!」
蛇目は水川達を呼びかけた
「死んでもらうぞ」
マシンガンを持って
『マシンガンッ!?』
次の瞬間蛇目は青鈴たちに向かってマシンガンの銃弾を当て始めた。いや当て始めようとした
カチャ…カチャカチャ…
一瞬シリアスになった空気が壊れる
「あ、あれ?弾入れておいたはずなんだが…」
蛇目は今日の朝長谷部と話した会話を突如思い出した
「蛇目」
「なんです?ご主人?」
「お前の部屋に大量に意味のなさそうな薬あったから捨てておいたぞ」
「薬?まぁありがとうございます」
蛇目はこの会話を元にある仮定を思いついた
もしその『薬』が銃弾だったとしたら―――
蛇目は長谷部の方に振り向いた
「ご主人」
「蛇目?どうした?さっさとそやつらを…」
「ご主人!今朝捨てたっていった薬ってどんな形で色でしたか?」
「それは――もう先が尖っていてそれに金色で結構重かった記憶なら――
「………」
蛇目は「ふっ…」という口元と何もかもが終わったというような眼差しで長谷部を見た後
「殴っていいですかご主人…」
「え?いや何で我が殴られれ…痛い!ちょ痛いから!」
蛇目は長谷部の意見など聞かずに長谷部を殴っていた
『何だ…この光景…』
「さぁ?知らん」
「帰っていいんでしょうか…」
青鈴、水川、渡部はそれをただ見ていた
『帰っていいんじゃないかな。うん。』
青鈴がそう言うと
三人は歩きでそれぞれの家に帰って行った
数分後
「ふぅスッキリした…このご主人はどうしてこうも…」
蛇目はさぁ!やるか!という意気込みで水川たちの方を振り向いたが時すでに遅し。
水川たちは帰っていた
「………もうヤダこの展開…」
どうしても長谷部を出すとギャグ?パートにしたくなって仕方ない




