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魔能術MAFIA  作者: TAKUMI
クロノス再結成編
9/10

集合

 リチシアテレビの最高幹部殺害の件は、他のテレビ局でも報道された。


「リチシアテレビの最高幹部が何者かに殺害されました」


 孤児院のマックスの部屋でマックスとロザリアが最高幹部殺害のニュースを見ていた。


「全く、自業自得だ」


「偏向報道ばかりしていたらいずれ痛い目を見ると思ったわ。それに、本当にやったのね」


「当然だ。奴は話が通じない。俺が真相を問い詰めても事実報道だと言い切る。この卑怯者が」




 孤児院内でも、リチシアテレビが爆発した事が話題になっていた。


「今ニュースでリチシアテレビの幹部が殺されたんだってな」


「犯人は誰なんだ?」


「でも嘘情報ばっかり報道してたって聞いた事あるからどうなんだろうな?」


「絶対に許さない」


などの声があった。





 インフィニットでは、テレビ局の最高幹部殺害の件の事を話し合っていた。


「テレビで見たんだが、リチシアテレビ幹部殺害されたんだってな」


「酷すぎる事件ね」


 リダウトは、次のように言った。


「酷い事件だ。こうやって事件を起こすのは、マフィアの抗争と同じだ」


「俺達に事件の犯人を殺せるよう依頼が来ないかな?」


 タレッドがこのように言った。


「犯人が仮にマフィアだったら、またしても抗争が起こり得るかもしれない」


「もしマフィアだったら、ガラミティ一家かドロフィー、それかクロノス…、とか?」


「クロノスファミリーは流石にまだ本格的に動いていないだろ」


 タレッドが言うと、


「いや、クロノスもあり得るかもしれない。奴らはこないだ俺と戦っている」


リダウトがクロノスも可能性としてはありそうな事を口にした。


「そうか。確かにリダウトは少し前にクロノスの残りのメンバーと戦っていたな」


「でもクロノスがやったのかまだわからないんでしょ?」


 イザベラが聞いてきた。


「まだわからない。しかし、他のマフィアの仕業という説もあるだろう」


「やっぱりガラミティ一家かドロフィーファミリーとか?」


「ガラミティ一家もドロフィーファミリーも、

起こす可能性はあるかもしれない」


「やっぱりアイツらがやったのか?」


「ドロフィーも少なからず可能性はあるかもしれないね」


 3人はリチシアテレビの幹部殺害の犯人が誰なのかを話し合っていた。





 ガラミティ一家では、


「ボス、先日リチシアテレビの幹部殺害事件がありました。これについてどのようなお考えなのでしょうか?」


「犯人め。私らと協力関係にある者まで巻き込みおって…。リチシアテレビは私達を擁護していたからな。それに、アナウンサーの一人は私達と協力関係にあった。リチシアテレビは私達の味方だったからな。私は犯人を許す事はできんな」


「そうですね。許せませんね」

 

「犯人が私達という説まで浮上してきているわね」


ルシーアがロバートと仲間に報告した。


「さぞ私達が過激的な抗争を起こしているから、そう言われてもおかしくはない。しかし、私達はやっていない」


 ロバートはこのように断言した。





 一方、マックスはロザリアと一緒に孤児院内で子供達と交流していた。


「マックスお兄ちゃんと、もう一人は…?」


「私はロザリア。つい最近入ってきたばかりだけどよろしく」


「ロザリアお姉ちゃんもよろしく」


「マックス。あなた心配してたのよ。リチシアテレビの幹部殺害があったから。無事で良かったわ」


 孤児院の女性スタッフがマックスを心配していてこのように言った。


「俺は平気です。犯人はなぜあのような事をしたのかわかりませんが、多分テレビの偏向報道に怒りを爆発させたのではないのでしょうか?」


 マックスは自分がした事を隠してこのように言った。


「確かに、それもありそうね。実際リチシアテレビに騙されたって言う人達かなりいるそうね」


「今ではSNSが普及していて、情報が携帯電話やパソコンからも掴めるようになってます。それに、リチシアテレビはSNSがデマを流していると嘘情報を流していた事も事実。私達も常にテレビのデマに騙されてきたって事です」


 ロザリアがこのように答えた。


「正にその通りです。俺達や他のテレビの視聴者全員が騙されてきた事になります。今後も多分、デマ情報を流しているテレビ局は制裁を受けるであろうと思われます」


 マックスがこう言った。




 あちこちの大型ビジョンなどで、リチシアテレビの幹部殺害ついて報道された。


 街中に出てきたマックスも報道を見ていた。


『俺の行動があちこちで報道されている。次にはクロノスファミリーを復活させ、ガラミティ一家と偏向報道が多いテレビ局を攻撃してやる』


 マックスは心の中でこう思った。




 数日後、マックスは旧カルロ邸にて全員集合と全員に連絡を入れた。


 旧カルロ邸には、アル・クロニクル、ダッシュ、トロイ、ゼイン、マドックスをはじめ、ロザリア、リリィ、ナイトやその他クロノスの残党が集まっていた。


「全員集合したか?」


 茶色ハット、ワインレッドジャケットに黒スラックス、下には黒ベストに銀のシャツ、紫のネクタイをしたマックスが現れてこう言った。


「全員いると思います」


 アルが答えた。


「みんなよくお集まり頂いた。このためにみんな集めたのはクロノスファミリーの復活のためだ。我が師匠であり、先代のボスであるカルロ・クロノスの仇、ガラミティ一家。奴らによってこの世の中は抗争だらけになっている。この抗争をなくすには、ガラミティ一家の討伐、つまり、やるのは抗争だ!」


「…!」


集まっていたみんなは驚き、クロノスの残党の一人が次のように聞いた。


「5年前にガラミティにやられて俺達のファミリーは壊滅した。本当にやるのか?」


すると、マックスはこう返した。


「ガラミティ一家の抗争を俺達は許す事はできない。その抗争を誰が止めるんだ?

甘ったれるな!!俺達が動かなければ、我がファミリーは動かない!!」


集まった人達は騒然とした。


「お前達は誰かが動くのをいつまでも待ち続けるというのか!」


みんなは、かつてのカルロのセリフを思い出した。



---------------------------------------------------------


「お前達、自分達が動かなければ、私達のファミリーは動かないぞ。それでもいいのか?」


---------------------------------------------------------


 一方、参加していたロザリア、リリィ、ナイトは次のように思っていた。


ロザリアは、


「先代のボスってこのように指揮っていたのね」


リリィは、


「おじ様の跡を受け継いでまるでおじ様を見てるみたい」


ナイトは、


「孤児院にいる時となんかキャラが違うな。あの時は陰キャなところがあったというか…」


と3人はそれぞれ思っていた。




 



 その後マックスは、孤児院に戻ってガラミティ一家討伐のための作戦を立てていた。


「この作戦…、これは使えるのか…」


トントン


「何だ」


「失礼するわ」


 マックスの部屋にロザリアが入ってきた。


「先代ボスのカルロ・クロノスは今日のマックスみたいに仕切っていたの?」


「そうだ。他の仲間がそう懐かしんでいたそうだがその通りだ」


「ちなみに、誰がどの役目に就くのは決まっているの?」


「まだ決まっていないが、しばらく役職は場合によって変わるかもしれない」


「私もまだ役職なしね」


「様子を見て決める。それに以前お前から聞いた話だがお前は過去に父親から与えられた任務もこなしているらしいから他よりも高い役職に就くかもしれない」


「高い役職?」


「そうだ。例えば俺みたいな幹部側の人間とか…かな?」


「私が幹部とか…いけるのかな…?」


「まだわからん。とりあえずまだ未定って事で。俺はガラミティ討伐のための作戦を立てなければならないから」


そう言って、マックスは作戦を立てるためにパソコンや紙に書くなどした。


 



 一方、インフィニットでは、


「ベイリーカテレビの最高幹部殺害の犯人の殺害の依頼とか入ってくるのかな」


 タレッドが言った。


「まだ犯人が分からない以上、依頼は入ってこないだろう」


 リダウトはこう答えた。


「今のところ誰が犯人なのかわからないわね」


 イザベラも同感だった。


「とりあえず俺達はマフィア対策のために動いておけばいいのではないか」


「マフィアがいつテロや事件を起こすのかわからないしな」


「かつてのカルロ・クロノスが率いていたクロノスファミリーも復活するかもしれない。だから俺は、もし復活したら彼らを食い止める。そして両親に仇なすガラミティ一家も倒す」


 リダウトはこのように言った。




 次の日、インフィニット本部に一つの依頼が届いた。


『リチシアテレビの犯人をそのまま射殺しろ』


 早速リチシアテレビの犯人射殺の依頼が入ってきた。


「早速入ってきたか」


「それに殺し方も射殺と指定してまで…」


 本部の人は次のように言った。


「まだ犯人はわからんが、その犯人を特定するんだ。特定ができたら捕まえてこちらに引き渡しだ」


「射殺ではないんですか?」


 リダウトが聞いた。


「犯人はわからん。いきなり殺しても迷惑なだけだ。とりあえずこちらに引き渡すんだ。それからどうするかを考える」


「御意」


「御意」


「御意」


 リダウト、タレッド、イザベラは本部からこのように命令を受け、リチシアテレビ最高幹部殺害の犯人を探す事となった。



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