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魔能術MAFIA  作者: TAKUMI
クロノス再結成編
10/10

ドロフィーの襲来

 両親であるガラミティ一家に捨てられてクロノスファミリーのボス、カルロ・クロノスに拾われるものの、父親であるロバート・ガラミティの命令でカルロが殺され、マックスはいつか復讐を果たそうとしていた。


 かつての仲間達や、新たに入ってきたメンバーなどを迎えてクロノスファミリーを復活させようと彼は全員を集め、新生クロノスファミリーを目指した。




『まだこれだけでは人数が足りない。まだこのままでは仮結成にすぎない』


 マックスはこう考えていた。


『それにもし再結成したらこの孤児院を立ち去るかもしれない』


 マックスはクロノスファミリーを再結成させた後は、孤児院を辞めるかしばらく残るかを考えていた。


 とりあえず残っているメンバーや新規メンバーと一緒にクロノスファミリーを再結成させようと彼は思った。


トントン


「何だ」


「失礼する」


 ナイトが入ってきた。


「クロノスファミリーを再結成したら、この孤児院をどうするんだ?」


「ここから出るかしばらく残るかまだ迷っている。お前はどうしたい?」


「俺はしばらく残る。出ても住処がわからないし、家賃だってまだ払えるくらいのお金があるかどうかも微妙だ」


「だろうな」


「それに、クロノスはあれで再結成なのか?」


「いや、まだ人数が足りない。とりあえずはあのメンバーでいく。すなわちまだ仮結成だ」


「まだ仮結成なのか…」




 一方、ロザリアは此間のクロノスのメンバー集合の事を思い出していた。


「リリィ・シャーウッド、か」


------------------------------------------------------------


「マックスがおじ様みたい」


『おじ様?ひょっとしたら、カルロ・クロノスの姪っ子?』


 ロザリアがそう思っている時、


「もしかして新しいメンバー?」


リリィが話しかけてきた。


「ええ。私はマックスに声をかけられてきた。名前は何て言う?」


「リリィ・シャーウッドよ。先代ボスでマックスの師匠のカルロ・クロノスは私のおじ様なの。あなたの名前は?」


「私はロザリア。よろしく頼むわ」


「こちらこそよろしく」


 ロザリアとリリィの最初の出会いとなった。




「マックスとはどんな関係なの?」


 ロザリアが聞くと、


「マックスとは、おじ様の弟子で、小さい頃から遊んでもらってたお兄ちゃんみたいな存在だった。兄妹みたいな感じだったかな?」


「兄妹か。いいわね」


---------------------------------------------------------


「リリィ・シャーウッド。叔父を殺され同じくカルロを殺されたマックスと幼馴染」


そのように口にした。






 一方、インフィニットでもメンバーが集まろうとしていた。


 本部に呼ばれたリダウト達は、同じく本部に呼ばれたキャズル達と交流した。


「リダウトか。実は俺も今日からそっちにいるようになった」


「キャズルもこっちに来るのか?」


「そうだ。本部から報告を受けた」


 2人はこのように会話しながら本部が置かれている場所に行った。



 本部に集められたリダウト達は、次のような指示を受けた。


「本日付でキャズル・ノックスがリダウト達の方に転属となる。あとそれから、マフィアの件になるんだが、ガラミティ一家とクロノスファミリー残党をはじめ、事件がこれから多くなると思われる。事件から一般人を守るためにマフィアどもを倒しに行ってくれ」


「御意」


「御意」


「御意」


「御意」


 リダウト達は本部からの命令でマフィア討伐を命じられた。




 マフィア討伐のために任務に就いたリダウト達は、新入りのキャズルと一緒にマフィア達がいないかの捜索をしていた。


「よろしく頼むぞ。キャズル」


「私からも、よろしくお願いします」


タレッドとイザベラがキャズルにこう言った。


「よろしく頼む。2人共」


キャズルはこう返した。



 捜索開始から数時間後、リダウトは次のように言った。


「3人共、ここからちょっと分かれないか?複数人集まって捜索してもいつどこでマフィアが抗争しているかわからないんだ」


「分かれて捜索するのか?」


タレッドが聞いた。


「分かれた方がどこでマフィアが抗争しているか連絡を取り合えるだろう」


「わかった。なら分かれよう。他は大丈夫?」


「私は大丈夫」


「俺も平気」


「そうか。今から分かれて捜索する」


「はっ」


タレッド達一同は全員返事を返し、分かれて捜索する事になった。





 一方、ガラミティ一家も、クロノス対策について作戦を練っていた。


「なんとしてもマックスをこちらに引き渡し、殺す。そして政界を乗っ取り、私が大統領となり、この国を壊す」


「そのために私達は頑張ってきたのだから」


 ロバートとルシーアはこのように言った。


「明日メンバーを集めて会議をする。その事を全員に伝えといてくれ」


「わかった」


 ロバートはルシーアに会議をする事を全員に伝えるよう指示をした。




翌日、


ロバートは連絡した通り、ガラミティ一家のメンバーを集めて会議を開いた。


「政界を乗っ取り、この世の中を恐怖で支配できるようにする。世の中は弱肉強食だ。強い奴が弱い奴に制裁を加える。そして邪魔者は全て排除だ。万が一クロノスファミリーが復活したら、奴らにも制裁を加えてやる。我が息子マックスが残党を代表して復活させる事も予測済みだ」


「政界を乗っ取るという事は、現国王も殺すっていう事ですか?」


仲間の一人が聞いた。


「そうだ。その件は後で話す」


「御意」


「それで、もしクロノスが復活すればマックスを殺せばいいのですか?」


アレックスが聞いてきた。


「それはお前に任せる。もし失敗したら破門される覚悟で行け」


 ロバートはそう言うと、


「分かりました」


とアレックスは答えた。


「承知致しました」


続いてジャックも答えた。


 2人はマックスの件で失敗し破門されかけた事があり、次の任務でメンバーに残るか破門されるかの運命をかけた任務となる。




 そしてロバートは、アレックスとジャックに腕時計を渡した。


「もし息子のマックスがボスとして立ちはだかれば、コイツを使え。この腕時計は、『魔能術 バリアの力』といって魔能術が使われてそうになれば発動させろ。これを発動させればどんな魔能術でも効かない。範囲を広げれば周りの人間もバリアができる」


「分かりました」


「分かりました」


 2人は、ロバートから「魔能術 バリアの力」の使用アイテムの腕時計を与えられた。







 マックスは、クロノスファミリーの結成の件で孤児院を出るか残るかの相談をしていた。


「俺は師匠がボスを務めていたクロノスファミリーを再結成させてガラミティを止める予定でいますが、その際この孤児院を出るか残るか迷っています」


「これはあなた次第ね。もし活動していくのに大丈夫であれば退所もありだけど、退所するんだったら退所届が必要になるわね」


「そうですか。まだ仮結成という段階なので本格的とは言えませんが、まだ様子見ですね」


『まだ仮結成で様子見ならば、しばらくはここに籠るか…』


マックスは心の中でこう思った。

 

「あなたがそう思うのなら、それでいいわ」


 孤児院のスタッフがこのように言った。



 部屋に戻ると、マックスは早速作戦を練り始めた。


『まだまだ仮結成の段階だ。しばらくは孤児院に残る。ガラミティ一家を倒すためにはどのような作戦がいいか…』




 一方、分かれて捜索していたインフィニットは、お互いに何かあったか無かったかの連絡を取り合っていた。


「こちらリダウト。こちらには何も無かった。マフィア達の抗争は見当たらなかった」


「こちらはタレッド。こちらもなんとも無かった。今日はマフィア達はおとなしくしていたのだろうか?」


「キャズル、イザベラ、そっちはどうだ?」


「こちらイザベラ。キャズルと偶然合流してマフィアと戦っている」


「何!?今向かう!」


 リダウトとタレッドは、マフィアの抗争が起こっているとされる場所に向かった。





「助けて!」


「うわーっ!」


ドーンッ!


多くの一般人が何者かに銃撃され、命を落としていた。


「ハハハハハハハッ!こういう弱い奴らだから殺されるんだよ!」


「お前ら一般人に逃げ場はない。死ね」


「すみませんすみません…。言うことを聞きますので許し…」


ドーンッ!


「キャーッ!あなた…」


 マフィアの男はアルベルトで、ドロフィーファミリーのマフィアで、夫婦を脅している所だった。


 夫婦の内の夫を殺し、妻にも銃を突きつける。


「口を開けろ」


 無理矢理口を開けさせられ、


ドーンッ!


口の中を銃撃し射殺した。




 イザベラとキャズルは、ドロフィーのマフィア達と戦っていた。


「まさかあなた達が来ていたとはね。ドロフィーファミリー」


「貴様らは殺し屋?って聞いた事があったな。平和を守るだのなんだか知らねぇが、殺し屋が正義を気取んじゃねぇよゴルァ!あぁ?」


「うるせぇよ!こっちは仕事でやってるんだよ!」


「仕事でやってるだ?ナメてんのかゴルァ!」


「あなた達はさっさとこの国から出て行きなさい!」


 本気で怒ったイザベラは大声でドロフィーのマフィア達にこう言った。


「やめろ!」


 リダウトとタレッドがやって来た。


「お前らの仲間か。全員まとめて皆殺しにしてやる」


 すると、ドロフィーファミリーの仲間のアルベルトも戻って来た。


「ベルナルド様、一般人どもに弱肉強食を教え込んでやりました」


「それでいい。殺し屋のインフィニットとやらを皆殺しにするんだ」


「はっ」


 アルベルトは返事を返し、インフィニットに攻撃をした。


 すると、


ドーンッ!


ドーンッ!


 リダウトはドロフィーの攻撃を全て避けて、ドロフィーファミリーのマフィアに素早い速さで銃撃した。


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!


「やっぱアイツは速いな」


タレッドがそう言った。




 リダウトはベルナルドに銃を突きつけ、


「お前を殺さないが、今すぐに戦いを終わらせろ。これは条件だ」


と条件を出した。


「チェッ!殺さねぇのかよ。仕方ない。今回は俺の負けだ。お前ら直ちに撤退するぞ」


「えっ?撤退って?」


「いいから行くぞ」


 ベルナルドとアルベルトなどドロフィーファミリーのメンバー達はその場から撤退していった。






 一方、マックス達クロノスファミリーも、ドロフィーファミリーが襲来している情報を頂いた。


「今回は相手がインフィニットだったが、いつ俺達を襲ってもおかしくない。奴らはガラミティ一家と手を組んでいる連中だ」


 マックスは旧クロノス邸でメンバーを集め、会議を行った。


「ボス、もし俺達を狙ってきたらどうやって攻撃するんだよ?」


 アルがマックスに聞いてきた。


「そうだな。奴らを倒すには、俺達も抗争する。いずれガラミティ一家と共同で俺達を攻めてくる可能性が高い」


 マックスはドロフィーに責められた時の対策としては抗争するという考えだった。


『我が師匠、カルロ・クロノスを殺され、我が家族であるガラミティ一家によって弱肉強食の抗争だらけ。俺はこんな理不尽で狂った世の中をぶっ壊す。その為にガラミティ一家を潰せばいい』


 マックスは心の中でこのように思った。



 ある日、マックスは孤児院にてテレビを見ていると、驚くべき情報が入ってきた。


『最近襲来したドロフィーファミリーのボス、ガタス・ドロフィーがクロノスファミリーが復活すれば、直ちに我々が動き、攻撃するだろう、と声明を出しました』


「チッ、もう俺達を攻撃するか…。俺達が動かなければ、奴らを潰せない。ならば…」


 マックスはこう言うと、旧クロノス邸に行く準備を始めた。


 

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