計画
マックスやアル達は、ガラミティ一家打倒のために、かつての仲間達や色々な人達に協力を呼びかけた。新たに入団するのは、ロザリア、リリィ。
マックスやアル達がかつての仲間達を誘い、クロノスファミリーは人数が増えた。
トントン
「何だ?」
「話がある」
マックスの部屋にナイトが入ってきた。
「話ってなんだ?」
ナイトに言われて、マックスは興味深そうにしていた。
「お前は、クロノスファミリーを復活させようとしているのか?」
「そうだ。俺は先代ボスであり師匠であるカルロ・クロノスの仇、そしてこの孤児院の子供達が生きやすい世の中にするためにガラミティ一家を潰す。ガラミティを潰すという事は、マフィアの抗争だらけの世の中を壊す事と同じだからな。そのためにはクロノスファミリーを復活させる」
「なるほどな。カルロ・クロノスはお前の師匠で殺したガラミティ一家を倒したいって訳だな。という事は、お前の家族を潰そうともしているのか?」
「あぁ。俺は家族に酷い仕打ちを受け、捨てられた。捨てられていた俺を拾ってくれたのがカルロだった」
「カルロ・クロノスにも良いところはあるんだな」
「意外に良い人だった。俺がガラミティ一家の令息である事を隠すためにマックスという通称を与えられた」
「それにガラミティ一家はなんでマックスを捨てたりするんだ?おかしいじゃないか」
「奴らは役立たずと見なせば切り捨てる奴らだからな。たとえ息子である俺に対しても」
「酷い」
「ところで、お前はどうするんだ?俺に協力でもしたいのか?」
「俺はお前に協力する。俺も家族をガラミティ一家に殺されたからな」
「そうか。だが甘いな」
「えっ?」
「お前に覚悟はあるか?」
「覚悟?」
「相手は本物のマフィアだ。奴らと戦う覚悟。仲間を失う覚悟。そして、死ぬ覚悟もだ」
「…」
「お前も家族を殺されているんだろ?なぜ自ら行動を起こさない?」
「それは…」
「お前は甘えているのか?これは甘えではない。親玉が動かなければ、我がファミリーは動かない。奴らを潰す奴らは現れない事になる。その親玉を名乗る者が現れるのをお前は待つのか?」
「違う…!」
「なら聞こう。お前はどうしたい?俺はカルロ・クロノスを殺した奴らを潰す」
「俺は、家族を殺したガラミティ一家を潰すために、覚悟を持って戦いたい。だから俺はお前に協力する」
「その答えを待っていた」
マックスは、自ら申し出てきたナイトをクロノスファミリーの新たなメンバーとして加えた。
ナイトが出て行った後、しばらくしてから、ロザリアが入ってきた。
トントン
「何だ?」
「私だ」
「ロザリアか」
「ナイトと何を喋っていたの?」
「クロノスファミリーに加入するかを話し合っていた」
「結局入ってくるの?」
「入ってくる。向こうから俺にお願いしてきたからな」
「あなたからじゃなくて?」
「俺からじゃない」
「これでクロノスのメンバーはまた一人増えるわね」
「メンバーを増やしてガラミティ一家をぶっ潰してやるからな」
マックスとロザリアはこのように話し合っていた。
マックスは携帯やパソコンでSNSを見ていて、今現在の出来事でテレビは嘘情報を流しているという投稿を見つけた。
「テレビはデマばかりだな。ベイリーカテレビはガラミティ一家にマフィアを辞めさせて政治家に転身する事を期待している。そのような記事が多い。それに事件が起こった際の犯人を擁護している報道ばかりだ」
「いわゆる偏向報道よね」
「あぁ。全く、テレビ局は一体何を考えているんだ」
すると、ロザリアはテレビをつけ、SNSと比較しながら見ていた。
「クロノスファミリーを倒したのはガラミティ一家で、彼らは英雄視されている。当時彼らを批判する者は誰一人いませんでした」
ベイリーカテレビのニュースでは、ガラミティ一家を擁護し、彼らを英雄のように扱った内容を報道していた。
「見てマックス。SNSとテレビで内容が全く逆の事を報道しているわ」
SNSには、
『クロノスファミリーを倒したのはガラミティ一家ではあるが、コイツらを英雄視するような人は誰一人いない。奴らは相当批判されているのにそれらがなかったように報道している。それっておかしくないですか?』
と書いてあった。
「早速テレビはデマ情報を流したか。ええぃ、ベイリーカテレビを潰すには、どうしたらいいか…」
マックスは、ベイリーカテレビをどうにかしようと考えていた。
「メディアはデマばかりだ…。SNSがデマを流していると嘘情報を報道しているな」
「テレビは信用できないわね」
テレビの偏向報道に激怒したマックスは、本格的にガラミティ一家とセットで考えるようになった。
その頃、インフィニットでは、
「マックスっていう少年、俺と同じ孤児院にいたのか。よく見かけると思っていたんだが」
リダウトは独り言のように言った。
彼は孤児院にいながらインフィニットの訓練にも参加していたので、中々マックスと関わる事がなかったので、ぶつかったタイミングでお互いの存在を知った。
トントン
タレッドが入ってきた。
「何だ?」
「リダウト。本当にやるんだな?家族の仇討ちと世間の平和のために」
「当然だ。犯罪者のようなやり方ではやりたくない。だから俺は、世間を変えてみせる」
リダウトはこのように言った。
孤児院では、仲良く遊んでいたり、ゲームをしていたりなど、子供達が楽しそうにしていた。
「おい、次はお前が鬼だ!」
「逃げろー!」
「鬼だ!逃げろ!」
「あっ!マックスとリダウトだ!」
子供の一人がマックスと偶然インフィニットから戻ってきたリダウトの方へ走って行った。
「マックス!リダウト!」
「なんだい」
マックスが答えた。
「これ私が作ったの」
子供の一人が折り紙で作ったハートを2人に渡した。
「これは?」
リダウトが聞くと、
「ハートを折ったの」
孤児院の女性担当者が次のように言った。
「最近はマフィアの抗争とかで色々な所で銃を発泡したり戦ってたり、もう戦争状態だからハートを折ったのよ」
「そうですね。確かにマフィアの抗争が多くて犠牲者も増えていっている状況にもなりますね…」
マックスが答えると、次のように心の中で思った。
『我が師匠、カルロ・クロノスの仇を討ち、この子達が生きやすいようにするには、ガラミティ一家を潰さなければならない。そのためには奴らと対抗するためにクロノスファミリーを復活させて抗争し、世間を壊さなければならない』
『両親の仇を討ち、この世の中を色んな人達が生きやすい世の中にするには、俺がインフィニットのメンバーとしてガラミティ一家と戦わなければならない。マフィアのようなやり方じゃなくて、抗争はせず、奴らを取り締まらなければならない』
リダウトはマックスとは違う事を心の中でそう思っていた。
数日後、マックスは偏向報道の件を何とかしようと準備をしていた。
「マックス。本当にやるの?」
「あぁ、本当にやる」
マックスの部屋でマックスとロザリアがこのようにやり取りをしていた。
「デマ情報しか発信しないような奴には丁度いい制裁だからな」
マックスは、少し悪そうな顔で言った。
ベイリーカテレビのテレビ局では、ベイリーカ国内で起こった事や、マフィアの抗争の件に関する事を報道する準備をしていた。
「なんか我々がデマ情報を流しているとSNSで流れていますが…」
「SNSの方がデマが多い。こちらはしっかりと取材をした上で報道している。デマなんか流していない」
テレビ局の職員2人はこのように話し合っていた。
「テレビが洗脳する装置だとよく聞きますが、これも嘘情報ですよね」
「その通りだ。偏向報道だとかよく聞くが、事実を報道しているだけだ」
テレビ局の入口では、配達員が荷物を届けに来ていた。
「これを届けに来ました」
「荷物を頼んだ覚えはない」
職員はそう言って、受け取りを拒否しようとした。
「そうか」
配達員は帽子を取り、懐中時計を取り出してテレビ局の職員に向けた。
「お前、まさか…」
配達員の正体はマックスで、職員は魔能術 催眠の力にかかり、荷物を受け取らざるを得なくなった。
テレビ局の人は、配達物を受け取ってテレビ局の中へ入って行った。
「うまくいったみたいだ」
ゲス顔をした表情でこのように言った。
すると、懐中時計から出していたオーラを解除した。
テレビ局では、届けられた荷物の中を確認していたが、催眠の力が解除され、意識が戻った。
「何をしていたんだ?」
そう思いながら、受け取った荷物を見ていた。
「一体何が入っているんだ」
テレビ局の職員は、荷物の箱を開けると、驚くべき物が入っていた。
爆弾だった。
「え、なぜ爆弾!?」
すると、
ドカーンッ!
テレビ局の職員が箱を開けた途端に、箱が大爆発した。
箱が大爆発して建物全体が爆発に巻き込まれ、テレビ局にいた職員達には、犠牲になった人までいた。
一方、爆発を見ていたマックスは高笑いと共に、次のように言った。
「フハハハハハハハハハハハハ!自業自得というのは、こういう事なんだよ。偏向報道の多いメディアには、ちょうど良い制裁だ」
ベイリーカテレビは、偏向報道が多く、視聴者からクレームが寄せられ、最終的にマフィアに爆発させられるという自業自得な終わり方をした。




