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第二十章、いざ開幕!
俺が事務所に行くとリンちゃんはいなかった。
誰もいない事務所内にポツンと、
カウンターに手紙が置いてあった。
調べたいことがある。
事務所は頼んだ。
たったの2行だった。
リンちゃんらしいって言えばリンちゃんらしいけど…
調べたいことがあるなら、俺にも言えよな…
そう思ったけど、1人で調べたいことなんだろう。
だから、俺はリンちゃんの帰る場所を守ることにした。
早く帰ってこいよ、リンちゃん…
カラコロカラン
「あら?鈴はいないのかしら?」
「おー、コーヒー大好きっ子か!リンちゃんはいないよ〜」
「そうなのね…何かお仕事でもあったの?」
「それなら俺も忙しそうにしてるはずじゃん!なんかリンちゃんは調べたい事があるみたいでさ!しばらく留守にするっぽいね〜」
「そうだったのね…」
「置き手紙だけあってさ!俺に頼れよなって思ってたんだけど…まぁ、リンちゃんが帰ってくるまでは気長に待つわ〜」
「そうね〜…。コーヒーが飲みたかったのだけれど…」
「帰ってくるまでは我慢だな!お茶ぐらいなら入れてやっからさ!我慢してくれよな」
「そう…それなら、また今度もらおうかしら?」
「そうなん?」
「鈴の留守を頼んだわよ?」
「コーヒー大好きっ子に言われんでも、大丈夫だっつーの!」
「それならいいわ〜。またくるわね」
カラコロカラン
「あれ?楠木さんはもう帰っちゃうんですか?」
「そうね〜。コーヒーが飲めないみたいだから」
「そうですか…」
コーヒー大好きっ子はそう言って立ち去っていった。
「栞ちゃん、どうしたん?」
「今度のイベントが決まりましたので、伝えにきました!」
「え?マジで!やったじゃん!」
「はい!それでですね…私の気持ち…マネージャーの白井さんに伝えちゃいました…」
「え?それ…大丈夫なん?」
「はい!付き合うとかはしないけど…それでも、橘さんの事が好きですって…アイドル活動を応援してくれてますって…伝えました。夢が叶ったら…橘さんと一緒になりたいって話もしたんですけど、白井さんも応援してくれるって言ってくれて…。白井さんも橘さんなら信頼できるからって…今は一緒に私のアイドル活動を応援しててくださいって伝えててねって言われたので…」
「そうだったんやね…。もちろん!応援するよ!」
「ありがとうございます!今度のイベントに橘さんにも来てほしいって白井さんも言ってくれて…関係者席があるので…来てもらえますか?」
「うん!行く!俺行くよ!」
「ありがとうございます!もしよろしければ神影さんも是非って言われたんですけど…神影さんはいないんですね」
「あー、そうね〜。なんかリンちゃんは調べたい事があるみたいでさ〜。どっか行っちゃったんよね〜。帰ってきたら、おれから伝えとくよ!まぁ、来てくれるか…わかんないけどさ」
「神影さんですからね…。大丈夫ですよ!それじゃ、お願いしてもいいですか?」
「OK OKまかせんしゃい!」
栞ちゃんは今から打ち合わせがあるのでと言って、
事務所から立ち去っていった。




