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ルッルルールルルールッルルールルルー
ご飯〜ご飯〜ご飯を食べよう〜
みんなでご飯を食べましょう〜
鼻歌を歌いながら、テキトーに歌詞をつけて歌う。
ルンルン気分でスキップをしていたら、
知り合いを見つけたので声をかけた。
「南さんっ!」
南さんは俺の方を見て、軽く頭を下げてくれた。
「あー、これはこれは橘さん。元気そうで何よりですよ」
「俺はいつも元気っすよ!南さんはどうですか?」
以前、南さんから娘さんの自殺した理由を知りたいと依頼された時に出会った人だ。
「そうですね…。私も妻もなんとか生活していますよ。娘の気持ちを知ることが出来て…悲しくて…寂しくもありますが…娘が愛を貫いたことを誇りに思うように…妻とも話していますよ」
「そうっすか…」
「娘の気持ちを教えてくださって、本当にありがとうございました」
「いや、俺はなんも…リンちゃんが調べてくれたかんな…」
「それでも、お二人が調べてくださったおかげで…知ることが出来ました。本当にありがとうございました。…それで、橘さんはお出かけでしたか?」
「そうなんすよ!今からご飯食べに行くとこなんすよ!」
「そうでしたか!ゆっくりと過ごされてくださいね」
「ありがとうございやす!南さんも…困ったことがあったら、いつでも相談してくださいね!困ってなくても顔出してくださいよ!俺、嬉しいんで!」
「そうですね…。また、会いにいきますね。今度は妻も連れて行きますよ」
「おっ!いいっすね!是非是非!奥さんも連れてきてください!俺、待ってるんで!」
「わかりました。橘さん、ありがとう」
南さんはそう言って、笑顔で立ち去っていった。
俺はまたね〜!と大きく手を振った。
娘の靖子さんが亡くなったことは、
俺もすごく悲しいって思ったけど…
靖子さんの気持ちを…意思を尊重して、
心の整理をなんとかしてるんだなって思った。
「おい!龍生!何やってんだ?」
「おっ!美咲ちゃんじゃん!」
イッテー!
美咲ちゃん…ゲンコツすんのはえーって!
「イッテーじゃん!」
「龍生!お前な…」
「礼儀っしょ?わかってるって!俺だって礼儀ぐらいちゃんとしてるっつーの!」
「んなわけねぇだろっ!いつまで経っても…」
あー、説教がはじまっちゃったよ…
美咲ちゃんの説教を右から左へと流し聞きしながら、
うんうんと空返事をしながら聞いている。
そろそろいっかな〜?
「…だから、お前はな…」
「美咲ちゃん!」
「あ?なんだ?」
「この間はありがとね。奇跡の子のこと一緒に調べてくれてさ」
「あー、そのことか…。別に気にすんなよ。神影の過去に関係するかも知れねーって言われたら手伝うのは当たり前だろーが!」
「そんでも、ありがとな!…まぁ、結局のところリンちゃんとは関係なかったっぽいけどさ〜」
「そうみたいだな」
「てか、リンちゃんにバレちゃったんだけど!美咲ちゃんと一緒に調べてることをさ!そんで直接聞いちゃった!」
「そうだったのか…。それで、神影はなんて言ってたんだよ」
「僕は影宮恭次朗ではないよってさ!やっぱり、リンちゃんとは関係なかったっぽくて、よかったよ!」
「そうか。まぁ、私もコソコソと龍生と調べてんのはワリーなって思ってたんだよ。神影がわかってたんなら、謝んねーといけねーな!神影はどうした?事務所にいんのか?」
「あー、リンちゃんはなんか調べたいことがあるっぽくてさ〜。調べたい事がある、事務所を頼むってだけ手紙を置いてどっか行っちゃったんよね〜」
「あ?そうなのか?」
「そうなんよ。だから、俺もどこで何を調べてんのか全然、わからんのよね〜。まぁ、リンちゃんが帰ってくる場所はあそこだからさ!しっかり守っとこ〜って思ってるけどな!」
「そうか!じゃあ、帰ってきたら教えろよな!」
「おうよ!それで、美咲ちゃんはどこに行くとこだったん?」
「あ?由美のとこだよ。何でも子供が産まれたらしくてな…心配性が旦那から子供にうつってよ…私も何度か様子を見に行ってんだよ…まぁ、由美の子供は可愛いからな!私も顔が見れて嬉しいんだけどよ!」
「そうなんやね!」
由美さんは旦那が不倫してるんじゃないかと依頼されたが、旦那さんは相談に乗っていただけで不倫はしていなかった。そっか〜、子供が産まれたんやね!
「幸せそうでよかったじゃんか!」
「そうだな!そういや、この前も玲奈さんが来てくれて、二人にも会いたいって言ってたぞ!」
「三浦さんが?」
「ああ!事務所の場所を教えたからな!神影が渡してた名刺にも書いてあるから間違えないだろうけどよ!私からも伝えとこうと思ってな!」
「へー、美咲ちゃんって三浦さんとも仲良くしてるんやね!」
「そりゃあな!私の親の友達みたいなもんだろ?定期的に連絡取り合って、たまに会ったりしてんよ!」
「三浦さんも元気にしてるん?」
「おう!母親もまだ元気にしててな!一緒に会いに来てくれんだよ!」
「そっかそっか!それはよかったじゃんか!」
三浦さんは母親の治療費を稼ぐために頑張ってた人で、色々あって美咲ちゃんのお父さんとお母さんにお世話になったって言っていた人だ。三浦さんも三浦さんの母親も元気にしてるなら、俺も嬉しいや!美咲ちゃんとも仲良くしてるみたいだし…幸せだともっと嬉しいなぁ〜
「それより龍生はどこに行くとこだったんだ?」
「あー、俺は知り合いとご飯食べに行くとこでさ!」
「そうか!時間は大丈夫なのか?」
「あっ!やべっ!俺、行かないと!」
「悪かったな、引き留めてよ」
「いや、俺も色々聞けてよかったよ!由美さんによろしくね!」
「おう!」
またね〜!と笑顔で手を振りながら走った。
美咲ちゃんは前見て走れよ!と笑顔でいいながら、
手を振ってくれた。
待たせちゃってるかな?
やべー!急がないと!
そう思いながら、待ち合わせしている、
ファミレスまで走った。




