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ルッルルールルルールッルルールルルー


俺は鼻歌を歌いながらスキップしていた。

さーて、あの村を調べましょうかね〜

そう思っていたら、後ろから声をかけられた。


「おい!龍生!」

「おっ!美咲ちゃんじゃん!ナイスタイミング!」

「あのな〜…」

「OK!美咲ちゃん!ストップ!ちゃ〜んとわかってるから!礼儀ってやつだろ?俺は大丈夫だっての!」

「…本当か?」

「ホントホント!だから、そんなに心配せんでも大丈夫なんだって!それでどうなんよ?」

「ああ、奇跡の子のことだろ?私も調べてみたが…まだよくわからないな…」

「そっかー」

「龍生はなんかわかったのか?」

「そうなんよ!奇跡の子の名前は影宮恭次朗らしいんよね!森田茂って村長さんの村にいたみたいでさ!金庫ん中に紙が入ってて、そこに書かれてたんよね!」


俺は紙に書かれてあったことを美咲ちゃんに話した。


「そうか…。その村のことを今度は調べるんだな…」

「うん!オカルトに詳しい人にもリンちゃんから連絡してもらって、調べてもらおうとは思ってるんだけど…美咲ちゃんも村のこと調べてくんない?生存者はいなかったらしいんだけど、火災が原因じゃなくて殺されてから燃やされたんじゃないかって噂もあるんよね…。だから、本当はどうだったのかってことを調べたくてさ!それ次第では、奇跡の子も亡くなっちゃってる可能性があるからさ!」

「そうだな…。私も調べてみるよ。それ次第であいつなのかどうかってこともわかるだろうな…」

「そうね〜。まぁ、鈴の子って言われてるってので、もしかしたら〜って考えただけだからさ、違う可能性が高いけどね!」

「それならそれで別にかまわないからな…」

「おうよ!俺にとってリンちゃんはリンちゃんだからさ!まぁ、何かわかったら連絡してよ!俺からもすっからさ!」

「わかった。龍生…あんまり一人で抱え込むなよ?」

「あー、俺はそういうことできんから大丈夫だわ!じゃあ、美咲ちゃん、またね〜」

「龍生も気をつけろよ!またな!」


美咲ちゃんとお互いに手を振ってから別れた。


ルッルルールルルールッルルールルルー


鼻歌を歌いながら、スキップをして、

俺は女の子に人気の喫茶店に来た。

あれ?まだ時間早かったかもな〜

とりあえず、店に入ると大輝くんがいた。


「あれ?橘さん、今日はお一人ですか?」

「んー?待ち合わせしてるんよ!」

「そうだったんですね!この間の可愛い女の子ですか?」

「あー、瑞穂ちゃんのこと?あれは友達のこと聞きたくてさ!来てもらったんだけど、今回はお仕事絡みかな?」

「そうだったんですね」

「そうそう!あれから大輝くんはどうなん?もう変なこととか起こってないん?」


大輝くんは以前に浮気してないのに浮気してると思われてしまい、浮気調査を依頼してきたことがある。

結局、浮気じゃなくて結婚したらしいけど…

ちゃんと幸せに暮らしてるんかね?


「あれからは本当に何事もなく、幸せに暮らしてますよ。聡美も神影さんと橘さんに会いたがってましたよ。今度、一緒にご飯でも食べに行きませんか?」

「おっ!いいね!俺も2人が幸せそうにしてるなら、嬉しいかんな〜。あっ!でも、ご飯じゃなくてお茶の方がいいかも!」

「そうなんですか?」

「うん。リンちゃんがさ!外食とか苦手でさ〜…。コーヒーしか飲まんから、リンちゃんも一緒ならそっちの方がいいかなって思ってさ!」

「そうだったんですね!だから、神影さんはデザートを頼まれないんですね!てっきり、甘いものが苦手なのかと思ってました!」

「そうなんよ!だから、お茶ならリンちゃんも来てくれるかなって思ってさ!あれならうちの事務所に来てくれたら、リンちゃんがコーヒー入れてくれるよ!」

「そうなんですか?依頼もないのに訪ねるのは…申し訳なくないですかね?」

「いやいや!リンちゃんのコーヒー飲みにくるだけのやつもいるぐらいだから、全然気にしなくていいよ!そいつは毎日のように来るからね!」

「そうなんですね…。それならお言葉に甘えて、聡美と訪ねてみましょうかね?」

「是非是非!リンちゃんも幸せそうな2人を見たら喜ぶと思うからさ!遊びに来てよ!」

「あっ、橘さん。待ち合わせの方はあの方ですか?」


入口を見ると楓ちゃんがキョロキョロと、

店内を見回していた。


「あっ!そうそう!楓ちゃん!こっちこっち!」

「あっ!はいっ!」


大輝くんは注文がお決まりでしたら、お声がけくださいといって席から離れて行った。


「ごめんね〜。ここまで来てもらっちゃってさ!」

「いえ!それで…話とは何でしょうか?」

「あー、とりあえず注文しよっか!何でも好きなの食べていいよ!俺が奢るからさ!」

「えっ!そんな!それは悪いですよ!」

「いやいや!俺が話聞きたくて、来てもらったからさ!遠慮せんで食べてよ!」


楓ちゃんは奢られるのが嫌だったのか、遠慮していたのか、俺が奢るからさ!と言っても、いえ!申し訳ないです!と言われ、このやりとりを何回もしたが、俺の為に奢られてくださいとよくわからないことを言ったら、笑いながらそれならありがたくいただきますと受け入れてくれた。

コーヒーとケーキを注文して、

大輝くんがテーブルに置いてくれた。

ごゆっくりどうぞと言って席を離れていく。


楓ちゃんがケーキを食べ終わってから、

それで話って何ですか?と聞いてきた。


「あー、実はさ…。奇跡の子にあった時の話をもう一度聞きたくてさ〜」

「あの…本当に少しのことしか覚えてないんですけど…」

「あっ!全然、それでいいんよ!聞きたかったのはさ…。奇跡の子はさ…鈴の子って呼ばれてたんっしょ?」

「は、はい…。たしか…そう呼ばれていた気がします…」

「そっか〜…。実はさ、奇跡の子の左腕に鈴のブレスレットをつけてなかったかな〜って気になっちゃってさ」

「鈴のブレスレットですか?」

「そうそう!鈴の子って呼ばれてたぐらいだし、なんかさ、鈴とか持ってなかった?」

「…いや…持ってなかったと思います…。鈴のブレスレットもつけてなかったような…ごめんなさい。あんまり覚えてないです…」

「そかそか!それが聞けてよかったよ!」

「何か気になることがあったんですか?」

「んー?まぁ、色々とね〜。てか、少しだけだけど進展したよ!」

「そうなんですかっ!?」

「おうよ!まぁ、奇跡の子の名前といたっぽい村を見つけたってだけでさ…。亡くなってる可能性が高いんだけどさ…」

「そう…なんですね…」

「うん…。それも詳しく調べてみるからさ!どこまでわかるかなんてちゃんとは言えんけど…全力で調べっから!」

「あ、ありがとうございます…。やっぱり、神影さんと橘さんにお願いしてよかったです…。神影探偵事務所に行く時にここで断られたら…きっと、もう無理なんだって…諦めそうになっていたので…本当に私の為に…ありがとうございます」

「いいっていいって!俺もリンちゃんもさ!困ってる人がいたら手助けしたいって思ってるんよ!だからさ!どんなことでも頼っていいかんな?」

「は、はいっ!ありがとうございます!」

「おうよ!話を聞かせてくれて、ありがとね!」

「いえ!こちらこそ、よろしくお願いします!」

「OK OKまかせんしゃい!」


俺は会計を済ませてから、

楓ちゃんとまたね〜と手を振って別れた。


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