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「船の中で食事でもしましょうか」
「おっ!いいね!みんな〜!ご飯食べようぜ〜!」
史華ちゃんが食事に誘ってくれたから、
みんなにも声をかけた。
栞ちゃんとミサミサ、彩花ちゃんは、
笑顔でこっちに歩いてきた。
「もうご飯食べるの?」
「船を降りてからもホテルまで移動しますので、船の中でお昼を済ませておきましょう」
「そうなのね」
「お腹すいたな〜!栞もお腹すいたでしょ?」
「うん。そうだね!でも、楠木さんは?」
「そうですね…。船に乗ってから見かけてませんね…」
「とりあえず、ご飯食べれるところに行きながら、見かけたら声かけようぜ!」
「そうですね!」
船の中にちょっとしたバイキングがあるようで、
そこで食事をするらしい。
コーヒー大好きっ子を見かけて、声をかけたけど、
まだいらないわと断られてしまった。
リンちゃんはいつも通りだろうし…
「あの、神影さんはいいんですか?」
「あー、リンちゃんは大丈夫だよ!気にせず、食べようぜ!」
ミサミサと史華ちゃんはどうしてだろう?って表情をしているが、栞ちゃんと彩花ちゃんは何も言わなかった。
バイキング形式でご飯をとり、
一緒に食事をした。
楽しく話しながら、食事をしていると、
彩花ちゃんが急に話しはじめた。
「今日から泊まるホテルのこと調べたんですけど!なんか吸血鬼が出るって噂を聞きましたよ!」
彩花ちゃんは本当に噂が好きなんだな…
吸血鬼か…そういうの苦手なんよね〜
「彩花、それってどこで調べたの?」
「ネットなんだけど!本当にいたらどうする?」
「確かに昔からある洋館をホテルにしているそうなので、そういう噂があってもおかしくはありませんが…そういう話は聞きませんでしたね…撮影もそこでする予定にしてあるんですよ」
「ふーん。撮影もそこでするんだ?」
「はい。昔ながらの綺麗な洋館での撮影をしたいとお話があって、そこにしましょうと決まりましたので。そのまま宿泊もできるので、そのホテルにお願いしたんですが…」
「撮影も宿泊も大丈夫だったん?」
「もちろんですよ!だから、こうして向かっているんじゃないですか!」
「たしかに、そうなんよね〜」
「橘さん?どうかされたんですか?」
「橘さんってそう言う話が苦手なんですよ」
栞ちゃんが俺のフォローをしてくれた。
「そうだったんですね!申し訳ありません!何もお話せずにお誘いしてしまって」
「いやいや!史華ちゃんが悪いわけじゃないっしょ?それにちゃんとホテルやってんなら、大丈夫っしょ!」
「そうですよ!彩花が調べた話だって嘘かもしれないですからね!」
「なにそれ〜!私は少しでも楽しめないかな〜って思って調べたのに〜!」
彩花ちゃんはぷくーっとむくれた表情をした。
「彩花ちゃんごめんね!楽しめるように調べてくれたんだもんな!まぁ、俺が苦手なだけだかんさ!みんなで楽しもうぜ!」
「そうですよ!」
食事を終えて、少しの時間が経った後、
船は島についた。




