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「うわぁー!海キレ〜!!」
黒川美沙と雨宮栞、真島彩花は海を見て、
はしゃいでいるようだ。
「ミサミサ!あんまりはしゃぎ過ぎてはダメですよ!」
「史華ちゃんも大変やね〜」
「そうですね…。でも、私はミサミサのマネージャーになれて嬉しいんですよ!頑張ってるミサミサを見て、私も頑張れますので…」
「そっかそっか!お互いにいい感じなんだね!」
「橘さんもそうなんじゃないですか?だから、神影さんと一緒にいるんですよね?」
「んー?そうね〜。まぁ、リンちゃんとは子供の頃からの腐れ縁ってやつだかんな!」
橘と高須史華は楽しそうに話している。
船はそれなりのスピードで海を渡っている。
甲板にいると風も気持ちよく感じる。
だが、僕はタバコが吸いたい。
海の綺麗さも風の気持ち良さもわかる。
たしかに素晴らしいと思う。
だが、僕はタバコが吸いたい。
「…橘」
「OK OK!いってら〜」
船の係員の方に喫煙所を聞き、
喫煙所へ移動していると柚葉さんを見かけた。
「…ここで何をしているんですか?」
「あら?鈴はタバコかしら?」
「…そうですね」
「みんなは楽しそうにしてたかしら?」
「…そうですね。柚葉さんは行かないんですか?」
「う〜ん。でも、潮風にあたると髪がベタつくじゃない」
「…そうなんですか?」
「そうなのよ。だから、私は行かないわ」
「…そうですか」
「鈴はゆっくりしてくるのよ」
「…ありがとうございます。では…」
僕は柚葉さんに軽く頭を下げてから
喫煙所へと移動し、タバコに火を灯した。
船の中でもタバコは吸えるんだな…
煙を吐き出しながら、そう考えていた。




