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榊原家の人間は少なくなっている様だ。

どうやら私の後に生まれた子供達には、

霊感や霊能力のような不思議な力はなかったようだ。

どんなに力を持った人同士で子供を産んでも、

不思議な力を持った子供は生まれてこなかったようだ。

そのきっかけが私からだと思っていたから、

私は忌子と呼ばれていた様だ。


「まさか忌子が最後の人間だったとはな!」


大きな男は蔑んだような目をしながらそう言った。


「榊原家の為にもお勤めを果たすように!オババ様も主様も喜ばれることだろう!」


榊原家の人間は神が宿ったと言われている水晶玉を主様と呼んでいる。多分、水晶玉の人ならざるものが主様なのだろう。

私が子供の頃は20人以上の人が力を注いでいたが、今では5人しかいない。本当に少なくなったのだろう。だから、どうしても力を持った人を増やすために私は連れ戻されたのだ。


人ならざるものは子供の頃から変わらず、

感情が全く感じられない。本当に無だ。

でも、子供の頃とは違い、不思議と怖いとは思わなかった。

どうしてだろう?

何故だろう…と考えていた。

じっと私を見つめ続ける人ならざるものを、

見つめ返しながらずっと考えていたら、答えを見つけた。

そうだ…鈴に似ている気がする…

無表情で表現をするのが苦手で、

でも、心の奥底では強い力を持っている。

鈴とは違うけれど、近いように感じた。


だから、怖いとは思わないのかもしれない…

力を注ぎ続けている人達には何の反応を返さず、

ただそこにいるだけの人ならざるもの。

だが、人ならざるものが初めて反応を示した。

どうしたんだろう?

こんなことは初めてだった。

ただそこにいるだけで、感情がない人ならざるものが反応を示すなんて…隣の部屋を見ているのかしら?

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