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私は榊原家で生まれた。

子供の頃から神が宿っていると言われている水晶玉に力を注ぐように指示されていた。

だが、私にはそれが出来なかった。

水晶玉に人ならざるものが見えて、怖かったのだ。

ただ感情もなく、無、それが怖かった。


幽霊と言われているものには少なからず感情がある。

悲しみ、憎しみ、怒り、そう言ったものを感じる。

だが、水晶玉の人ならざるものには感情がないのだ。

なにもない。ただじっと私のことを見ている。


力を注ぐことができない私は忌子と呼ばれた。

殴られて、蹴られて、なぜ出来ないのか怒られる。

父も母も力を注ぐことができるのに、

娘の私が何故できないのかと罵られた。


「この出来損ないがっ!」


そう言われ暴力を振るわれる日々、

そんな毎日を繰り返していた。


母は父と望んで結婚なんてしていなかった。

祖母もそうだ。

榊原家の神が宿っていると言われている水晶玉に力を注ぐ為に無理矢理結婚させられて、私が生まれた。

私は愛されて生まれてきた子供ではないのだ。

榊原家の道具として生まれた。


「ありがとうございます!ありがとうございます!」

「よいよい」


信者達は救われていると言っているそうだが、

思い込みだと私は思っている。

ある意味、洗脳されているんじゃないかと…

榊原家は狂っている。


祖母は息子が生まれてから力がなくなったそうだ。

それがわかったらすぐに榊原家から捨てられた。


そして、私も同じように捨てられたのだ。

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