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「温泉気持ちよかったー!!」

「そうだね!」


彩花と一緒に温泉に入り、上がったところだ。

浴衣を着って大浴場から出ると、

温泉前の休憩スペースに橘さんがいた。

橘さんも温泉から上がったところなのかな?

浴衣を着って、座っている。


「橘さん、待っててくれたんですか?」

「ん?まぁね〜。なんか飲む?」

「私は牛乳!」

「彩花ちゃん、それいいね!栞ちゃんも牛乳でよかった?」

「はい」


橘さんが3つ牛乳を買って持ってきてくれた。


「温泉気持ちよかったね〜」

「はい!めっちゃ最高でした!」

「だよね〜」


3人で話しながら部屋へと戻る。

橘さんはじゃあ、また明日〜と手を上げて、

部屋へと入っていった。

私は彩花と部屋に入ると、楠木さんが浴衣を着て、

窓際で涼んでいるところだった。


「あれ?楠木さんも温泉に入られたんですか?」

「あー、私は人が多いとこは苦手なのよ…部屋についていたお風呂を借りたわ」

「そうだったんですね」


女性の私から見ても、すごく色っぽくて綺麗…

彩花が温泉も気持ちよかったですよ!と話しかけると

そう…それはよかったわねと笑顔で言った。


「楠木さんって!神影さんのこと好きなんですか?」

「んー、彩花ちゃんは可愛いわね」

「そうですか?」

「そうね〜。いかにも女の子って感じるわ」

「えー!私は女の子ですよ?」

「そうね〜」


楠木さんは大人の女性みたいに笑っている。


「えー!恋愛トークしましょうよ!私は神影さんのことが気になってるんですけど…楠木さんもそうなのかなって気になってるんです!何か!神影さんの知り合いの方に彼女だーっ!って思われたりしてるじゃないですか!?」

「そうね〜」

「でも、神影さんは付き合ってる感じじゃないし!実際のところどうなんですか?栞も気になるよね」

「う、うん。神影さんは楠木さんのことだけ下の名前で呼んでるから…付き合ってるのかなって気にはなるけど…」

「そうだよね!楠木さん!教えてくださいよ〜!」

「彩花ちゃんは鈴のことが気になるんだ?」

「はいっ!」

「どういうところが気になるの?」

「そうですね〜。まずは見た目がすっごくタイプでした!あと〜大人な男性って感じで〜…うん!すごくカッコいいって思います!」

「そうなのね〜」

「はいっ!でも…私ってそう考えると神影さんのことあんまり知らないんですよね…栞は知ってる?」

「えっ?私?」

「うん!神影さんの下の名前も知らないもんな〜」

「そ、そうだね。私も知らないかも…」

「えっ!?栞も知らないの!?」

「うん。一応、名刺を貰ったことあるから漢字はわかるんだけど…神影さんにスズタロウでもリンタロウでも好きに呼んでくださいって言われて…本当はどっちなのか教えてもらえなかったから」

「そうなんだ〜。神影さんってそう考えると謎な事多くない?名前もわからないし一緒にご飯も食べてくれないし!」

「私も神影さんがご飯を食べてるところ見たことないな」


神影さんってご飯食べてるんだろうか?


「鈴が生きてるってことはちゃんと食べてる証拠でしょ?」

「たしかにそうなんですけど…。って!そうですよ!楠木さんって神影さんのこと鈴って呼んでますよね!?」

「そうね〜」

「じゃあ、スズタロウなんですか?」

「でも、橘さんはリンちゃんって呼んでるよね…」

「た、たしかに…うーん!考えれば考えるだけ謎なんだけど〜!」


彩花は頭を抱えて畳にゴロゴロしている。


「栞はいいよね!橘さんって栞のこと好きな感じだから」

「えっ?そ、そうかな?」

「楠木さんもそう思いますよね?」

「そうね〜。橘くんも栞ちゃんのこと気にはなっているんだろうね〜」

「ほら!楠木さんもそう言ってるじゃん!」


私は身体が熱くなったように感じた。


「顔が赤くなってる!栞、可愛い!」

「もうっ!彩花ったら!」


楠木さんは優しく微笑みながら私たちのことを見ている。


「ほら、夜ふかしするのは美容に悪いわよ…」

「そうですね…」

「はーい!」


そう言って私たちは布団を敷いた。


「楠木さんは寝ないんですか?」

「そうね〜。私も寝るわよ」


布団に横になって聞くと、笑顔でそう言われた。

それじゃあ、おやすみなさーい!と彩花は言って、

私もおやすみなさいと返事を返した。


「おやすみなさい」


そう微笑んだ楠木さんを見ながら私は眠った。

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