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「来ちゃいました!ってあれ?神影さんがいない…」


カウンターには楠木さんが座っていて、

橘さんはソファでパソコンを触っている。

なんか…橘さん居心地悪そうだな…


「やっほー!栞ちゃん!来てくれたんだね!」

「はい!でも、神影さんがいないって珍しいですね」

「うーん、リンちゃんはお仕事でお出かけ中だよ」

「そうだったんですね」


私はソファに座りながら、楠木さんに声をかけた。


「楠木さんも来られてたんですね!」

「そうね〜。鈴のコーヒーのみたかったんだけど…」

「神影さん…いませんもんね」

「そうなのよ〜。だから、帰ってくるの待ってるのよ〜」

「そうだったんですね!早く帰ってきますかね?」


私が楠木さんと話していると、栞ちゃん、お茶飲むよね?とグラスにお茶を注いで渡してくれた。


「橘さん、ありがとう」

「私にはないの?」

「えっ!…いや、だってリンちゃんのコーヒー飲みたいって…言ってたからさ」

「鈴が帰ってくるまで、このまま何も飲まずに待っとけってことかしら?」

「いや、そういうつもりじゃ…ないけど」

「私にもお茶もらえる?」

「お、おう!わかった」


そう言って、橘さんは楠木さんの分のお茶を注ぎ、

カウンターに置いた。


「ありがと〜」

「いや、俺は…別に…」


なんか橘さん…楠木さんと話す時ぎこちない感じがするな?と思ったので、橘さんに聞いてみた。


「橘さん…楠木さんと何かありました?」

「えっ?いや、栞ちゃんなんで?どうしたん?」


やっぱり、いつもと違う感じがするな…

私は小声で橘さんに聞く。


「…やっぱり、何かあったんですね」

「…いや、実はさ…」


カラコロカラン


入口から若い男性の二人組が入ってきた。

私はついてきちゃったんだと困ってしまった。


「んだよ!ここでお茶したいなら、最初からそう言ってよ〜」

「だから!行きませんって言いながら、俺たちのこと待ってたんじゃん!」


橘さんは彼らを見ながら、

私に知ってる人?と聞いてきた。


「さっき声をかけられたんです。一緒にお茶しない?って…行きませんって断ってきたんですけど…」

「そっかそっか!わかったよ」


橘さんは笑顔でそう言うと彼らの前にも立った。


「すいませんね〜。ここって喫茶店じゃないんすよ」

「は?いやいや、どっからどー見ても喫茶店だろ?」

「元喫茶店なんで勘違いしちゃうよね〜。でも、ここは喫茶店じゃないから」

「てか、俺らはお前に用なんかないから!」


彼らは橘さんに睨みながら話している。

二人組の一人が楠木さんに話しかけた。


「なんだよ!こっちにもキレーなおねーさんがいるじゃんか!なぁ、俺たちと遊ばない?」

「…ねぇ、貴方ちゃんと歯を磨いてる?」

「は?」

「…汚い口で話しかけないでくれるかな?」

「んだとっ!バカにしてんのか!」

「ちょっと!やめろよ!」


楠木さんに手を伸ばした彼の腕を橘さんが止めた。


「てかさ、お前らなんなの?」

「は?それはこっちの台詞なんだけど?」

「俺らはそこのキレーなおねーさんたちと遊びたいだけだから…お前、邪魔なんだけど?」


橘さんと二人組の男性がお互いに睨み合っている。

えっ!ど、どうしよう?と私は焦ってしまった。

私がちゃんと断ればこんなことにはならなかったのに!


カラコロカラン


入ってきた神影さんは周りを見て、ため息をついた。


「どういう状況ですか?」


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