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9の7

「失礼しますね」


僕は誰もいない部屋に言葉をかけてから入った。

南新一から部屋の鍵を借り、南靖子の部屋に来ている。


部屋はワンルームでいかにも女の子らしい部屋になっていた。ピンクのフサフサしたカーペットに、花柄のカーテン。ベッドにはヒヨコみたいな可愛らしいぬいぐるみが置いてあった。


棚を見ると笑顔で写っている家族写真が、写真立てに飾られていた。本当に仲がよさそうだ…


何故、そんな彼女が自殺をしたのか…

それとも自殺ではなかったのか…


僕は部屋の中を調べながら、考えていた。


ふと、写真立てを手に取って見てみる。

写真が少しだけズレていることに気付いた。


写真を取り出すと、紙が一緒に入っていた。

これは…手紙…いや…


僕はそれをポケットに入れ、また部屋の中を調べる。


クローゼットの中や棚の中など調べるが、

特にこれといった物は見つからなかった。


彼女はこのぬいぐるみを大切にしていたんだろうか…

ぬいぐるみの後ろにはファスナーが付いており、

中に綿を入れられるようになっている。


何故かわからないが、気になる。


僕は綿を取り出してぬいぐるみを調べた。


チリン


左腕から鈴の音が聞こえた気がした。

僕はこの音が大好きだったが、

二度と聴きたくないと思うこともある。


急に胸が苦しくなってきた…

焼けるように熱い…

痛みと苦しみと熱さで僕は床に蹲る。


そのまま気を失ってしまった。


気がつくと僕はカーペットに横になっていた。

汗をびっしょりとかいていて、苦笑する。


何をやっているんだ…

そう思いながら身体を起こし、ぬいぐるみの中を見た。


そこには一枚の写真が入っていた。

楽しそうにピースをしながら笑顔で自撮りしてる彼女と、

後ろ姿の男性が写っていた。

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