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HelleN! -愛情よりも大切な-  作者: パンダらの箱
「最後に残るモノ」編 最終章後 vs地獄料理
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戦況一変 -主人公という名の立場-

 しかし、変化は唐突に訪れた。


「じゃあ次は…………っ、あれ……?」


 今度は手を前に突き出した姿勢の甘音は、突然重力が揺らいだかのように、まるで千鳥足のようにふらついた。

 それから、地面に膝を付く形でしゃがみこみ、苦しそうに両手で頭を抑えだしてしまった。


「……あ、れ……おかしいな……何これ……」


 服の間から見える甘音の肌は、もう光を反射するぐらいに濡れていた。

 まるで頭から水を被ったような水量である。

 されど、これは全て体内から放出された水分であった。

 つまりは汗。

 甘音は、能力発動後から間もなくして、異常な発汗に襲われていたのだ。

 これには観客席も、審査員席も、塩谷も驚きを隠しきれない。

 甘音の足元にはとっくに水溜りが作られていた。

 そして、そのまま告げる声は、明らかに今までと比べて揺らいでいた。


「……何よ……これ……? ……すんごい疲れる……」


 それは明らかに代償であった。

 強すぎる食柱毒を用いた代わりに得た、あまりにも激しすぎる重度の疲労。

 甘音が塩谷の前で能力を使用した回数はたったの五回だ。

 塩谷を二度も叩き落したのは恐らく設置型の力場であるので、あれは一回カウントで良いだろう。

 それから、塩谷を念動力で移動させたのが二回目だ。

 その際に塩谷の身体を治したので三回。

 瞬間移動も行きと戻りで一セットだと考えれば、四回目という数え方で間違ってはいないはずだ。

 そして先ほどの落雷。これで五回だ。

 こうやって見るとあまりにも無駄遣いが多い。

 加え、これはあくまで周囲の想像であるが、甘音は地獄顕現の中で「速度倍加」に食柱毒を使っていても不思議では無かった。何故ならば、あまりにも調理完成速度が速過ぎたからだ。

 もしそれが事実ならば六回。

 この食柱毒は、あまりに強すぎるせいで、たった六度の使用でここまで弱ってしまうのだ。

 ならば今が好機。

 塩谷の心に、今妨害すれば勝てるという気持ちが生まれる。

 だが、その心には、先ほど回復させられたという負い目があった。

 だから塩谷は動けない。露骨な手加減に甘えるのは大嫌いなのだ。

 こうして二人共に動きが止まる。

 荒れに荒れていた試合会場は、ここで静寂を取り戻すのであった。

 けれど、その静寂を切り裂いたのはやはり、意地だけで立つ死神である。


「…………わたし……らしくも無い……ミス、しちゃったわね……!」


 甘音は汗を流しながら、満身創痍になりながらも、辛うじて立ち上がる。

 これである。天川甘音の真の恐ろしさは、こういった面にあるのだ。

 もうここで自力で立つのは無理、という場面で平然と立ち上がって、尚且つ立ち向かってくるというその勇姿。

 その精神的不死身性こそが、甘音の真の武器なのだ。

 むしろ彼女は無力化してからが本番だ。

 ここから起こるよくわからない巻き返しによって、追い詰められた料理人だっているぐらいなのである。

 甘音は、見るからに一歩油断すれば意識をもっていかれそうになっているというのに、それでも感情を支えに立っている。それは、まるでゾンビのような不死性を象徴するような挙動であり、周囲の者の潜在的恐怖を呼び覚ますような動きだ。

 事実、そんな悲惨で勇敢な姿に、塩谷は大きく動揺させられる。


「……な、なんで…………なんで立つんだ……! なんで立てるんだっ!?」


 その動揺は声となり、叫びとなり、余すことなく甘音へと届けられる。


「君は……その地獄料理を融合させるために、もう一度その馬鹿みたいに負担がかかる食柱毒を使わなきゃならないんだよッ!? そんなんで出来るわけが無い! 仮に身体を無理して動かすにしても、それでも無理があるぐらい弱ってるじゃないか!!! なんで……なんで結果が見えてるのに、どうしていっつもそうやって、考え無しに進む事しか出来ないんだよっ!!!! なんで……諦めないんだ……」


 それは、何も今回の事だけを言っている言葉では無かった。

 最初に辛籐空美という圧倒的格上に挑んだ時もそうだったし、天川照真との闘いの時に躊躇いなく参戦して絶望に負けなかった時もそうだ。その間に、冗談のような流れではあったが、塩谷に勝負を挑んできた時もあったし、それとて例外ではない。

 そして今回も同じパターンだ。

 やはり甘音は一度も止まる事は無かった。

 そうした行動を取り続けるというのは、塩谷には絶対真似の出来ない生き様である。

 だから塩谷には理解出来ない。なのに、どういうわけか不思議な悔しさが全身を殴りつけてくる。

 塩谷の心は、もうどうしていいかわからなくなっていた。

 心は彷徨い続け、帰る場所を無くした迷子のようだ。

 いや、もしかしたらずっと前から迷子だったのかもしれない。

 感情のやり場を無くしたあの日からずっと。

 これは、そんな迷子になった感情を、ここぞとばかりに甘音にぶつけているだけだ。

 塩谷自身それは痛い程理解している。

 だが、言わずにはいられなかったのだ。

 その言葉を、甘音は真っ向から受け止める。

 それから放つ言葉は、一つの回答であった。


「それでも、やってみなきゃわからないわ」


 その言葉に、塩谷は言葉を失う。

 甘音は、そのまま続ける。


「……無理だから諦める、敵が格上だから勝負をやめる、それが始音くんの考え方だったわね。それは否定しないわ。けれど、これだけは覚えておいて。あのね、そもそも優位な方が……格上が勝つのが当たり前なら、闘う意味なんて無いのよ。どんなに力の差があっても、引っくり返るかもしれないミラクルがあるから、闘いっていうのは先が見えなくて楽しいの。単純に強さだけを競いたいのなら、強さを数値化して机上で決着をつければいいんだわ……いい? 闘いっていうのは“強さ”を競う場じゃない……」


 それは、どんな解釈をしたとても、塩谷の思考回路を否定するような内容であった。

 だが、その汗にまみれた輝く笑顔の前には、塩谷も今更野暮な事など何も言えない。

 天川甘音は、絶対に揺らがぬ自信がままに持論を叩きつけた。


「……勝負っていうのは“勝敗”を決める場よ。だから、たとえ始音くんがどれだけ強くても、どれだけ有利な状況にいても、わたしは絶対に諦めない。簡単に負けてなんかやらないっ!!!!」


 その考え方は、根本的に塩谷とは相容れない価値観だ。

 塩谷がこれまで信じてきたのは、より強い方が勝つという持論だ。

 それを信じ、常に鍛錬を続けて勝利を重ねてきたのである。

 しかし、甘音の意見は、頭ごなしに否定出来るほど間違った意見にも思えなかった。

 この考えがあったからこそ、天川甘音はここまで大きな存在となりえたのだから。

 ならば、間違っているのは塩谷の考えなのか。

 強い相手との闘いを避け、自分より弱い勝てる相手を探るというのは、そんなに間違っている事なのか。

 今、甘音を前に諦めようとしている自分は間違っているのか。

 塩谷の脳内に、様々な疑問が次々と乱れ咲き、どんどん正常な思考を埋め尽くして喰らっていく。


「……なんだ……それ……それじゃあ僕の今までは………………今の、僕は……」


 塩谷は思い悩む。

 自己を否定しかねない存在が目の前に現れた。

 それも振りかざしているのが正論ならば、やはりこちらが間違っていると言わざるを得ないわけだ。

 塩谷は、俯きながら自己の内側に生じた想いと闘う。

 芽生えた根本的敗北感を打ち消そうと、どうにか思考を巡らせていく。

 されど、見えてくるのはやはり自己否定である。


「………………僕は」


 塩谷のアイデンティティが揺らいでいた。

 強い者が勝つと信じ、ここまで実力を身につけてきた自己が否定されようとしている。

 それはもう、今まで塩谷始音を築き上げてきた全ての否定とも言える。

 頑張れば、より美味しい食事を作る事が出来るのは必然だ。

 だから、料理対決もそのつもりで頑張ってきた。

 天国の師へ、いつか届けられるような料理を作ろうと、ひたすら自己研磨を重ねてきた。

 けれど待っていたのは否定だ。

 塩谷少年の人生はいつも否定ばかりだ。

 師に食事を否定され、食柱毒には死を否定され、終にはこれまでの生き方さえも自身に否定された。

 塩谷はもう疲れてしまった。

 この闘いに負ければ料理人に後戻りだが、そこであえて負け続けて、どこまでも転落していくのもいいとさえ思えてくる。

 しかしそんな考えは、内に眠る何かの感情によって、すぐに打ち消されてしまった。


「…………僕は……」


 どうしていつも根底的な部分で諦めきれないのか。

 塩谷の胸中に疑問が湧き上がる。

 だが、その答えはすぐに出てきた。意地だ。

 塩谷の中にある意地は、それこそあらゆる物を否定する。

 思えば、これがずっと塩谷を蝕んできた毒の正体だったのかもしれない。

 実際、マキシママキナに料理を振る舞い続けた異常な執念も、この意地がきっかけだったと言えるからだ。

 何ということだろうか。あろうことか塩谷の心を数年も痛め続けてきた毒は、師を救えなかった無念から誕生したのでは無く、塩谷が生まれた時から既に内側にあったモノだったのだ。

 ここで塩谷は気がつく。

 もしかしたら、この意地を手放してしまえば楽になれるかもしれないと。

 今回の闘いだって、意地が切っ掛けで始まってしまったようなものだ。

 ここで、いっそ本当に全てを捨てたら、楽になれるに違いなかった。


「……僕は…………」


 だというのに、塩谷は俯いたまま結論を出し渋る。

 結局のところ、ここで安易に答えを出せるほど、彼は選択に迷わない人間では無かったというわけだ。

 試合など放りだしてひたすら思考に耽る塩谷。


 そんな姿を観客席から見て、辛籐空美は深い溜息を吐いた。


「……やはり、じれったいですね」


 塩谷の悩む姿を見た辛籐は、心の中に様々な感情が渦巻いていくのを抑えきれなかった。

 辛籐としては甘音側に勝って欲しかったのだが、それでも今の塩谷の行動はあまりにも目に余った。

 毎度毎度理由こそ違うものの、塩谷と辛籐が喧嘩したり言い争ったりする事は珍しくない。

 辛籐からしてみれば、塩谷の「強さに自信があるのに自分自身に自信が無い」という矛盾した側面が、ずっと長い事気に入らなかったのだ。

 今言った通りじれったいのである。

 塩谷始音は中途半端なのだ。

 料理人をやめるのならばやめるで、そんな無駄なプライドや意地など捨てるべきであり、料理人を続けるなら続けるで自己肯定してしまえばいいのである。

 それを宙ぶらりんのまま放置し、眼を背けているその態度が、気に食わなくて仕方がないのだ。


「……何を、迷っているんですか……あの人は……! バカですか!」

「し、辛籐さぁン……何を怒っていマスの……?」


 おずおずと話しかけてくる詠華の言葉で、辛籐は今初めて自分が苛立っている事に気がついた。

 確かに、自分の頬に手を当てると暖かかった。

 辛籐は、頭に血が上っていた事を自覚する。

 それから、何故ここまで苛立ってしまったのかを、顎に手を当てて自己分析し始めた。

 だが、考えるまでも無く結論は明らかである。


「……やはり、あのじれったさは腹立たしくもなりますよね」

「ま、塩谷は昔からあんなだったからな。それも一概に悪いとは言えねぇんだけどな」


 渋堂がフォローを入れるが、辛籐はそれに対し顔を背けてみせた。

 どんな理屈を重ねられようとも、やはり辛籐は、塩谷の態度に苛立ちを隠せないのである。

 辛籐は、明らかに不機嫌そうな眼を更に一層細め、遠方の塩谷を睨みつけた。


「悪いですよ。どうせまたつまらない事で悩んでるんでしょうが、何故それしきの事であれほどの人が足踏みしているんですか、っていう話ですよ……」


 塩谷始音は、辛籐空美が料理を好きになった切っ掛けを作り出した張本人である。

 それだけ追い続けた大きな背中が、路傍の小石程度に躓いている所など、辛籐は絶対に見たくはなかったのだ。

 それは憧れたからこそ抱ける不満だ。

 辛籐は、足掻く甘音と立ち止まる塩谷を見ながら、少し前の事を思い出して、色素の薄い唇を開いた。


「何なんですかね。あのウジウジ具合。どうにかならないのでしょうか」

「デスがぁ……辛籐さぁん。あの人は自分なりに悩んでいるわけデスし……そんなに……責めなくても……」

「いえ。私にはわかります。あれは悩むふりをして諦めを正当化しようとしているだけです。いつもそうなんですよ、あの人は」

「それはぁ……何の根拠がありマスの……?」


 詠華の声にも微量ながら怒気が混じる。

 根拠も無しに勝手な事を言うな、という意志が感じられる声色だ。

 だが、辛籐としても無根拠で好き勝手言っているわけではない。

 むしろ、塩谷に対しては、色々と諦めを象徴するようなエピソードが多々ある。

 だから、その中から一つ選んで、辛籐は語り始めた。


「……そうですね。これは一例ですが……始音さん、前に言っていたんですよ。自分は主人公じゃないって」

「主人公……? それは一体どういう意味デスの……?」

「曰く、多くの人は、自分の人生の中では自分自身が主人公だけれど、自分はそうじゃないんだそうです。自分の人生の主役は、いつだって他の人がもっていってしまうので、自分はどう足掻いても主役になれない、だなんてふざけた事を抜かしてやがりましたよ。まるで今回のように、思い悩むような口調で、それでいながら諦めているような雰囲気を醸し出して、ね」


 それはふとした時に塩谷が言った言葉。

 しかし、辛籐からしてみれば本当にふざけた発言であった。

 その発言は、主人公になれなくても仕方がないという自虐的なニュアンスを含みながらも、その実、主人公になれなかった事に対する不満を口にしているだけなのである。

 無理だから諦めた。塩谷は思い悩んでいるような態度を取りながら、結局はその結論を出したいだけなのだ。

 辛籐には、それがどうにも気に食わなかった。


「だから僕は主人公じゃない、だなんて……随分とナマ言ってくれますよね。その時は、別に私もそうですから主役に拘らなくてもいいじゃないですか、だなんて甘い事を言ってしまいましたが失策でした。あれは、どう見ても主人公になりたい人間の眼でしたからね。あーあ、それに気づいていながら失敗しちゃいました。でも、何というか……あの人の自虐がいっつも歯切れ悪いのも原因ですよ。未練があるならあるって言って欲しい物です」

「なるほどな……ま、あいつなら言いかねねーな。ちなみに、今のお前だったら、何て言ってやるんだ?」


 すぐに察した渋堂が、辛籐の本心を引き出しかねない問いかけを投げかけた。まるで、パスを出すように軽く、それでいながら的確に。

 それを受け取った辛籐は、感情そのままに想いを蹴りあげるように口にする。

 それは、今の塩谷に向けた言葉であり、ずっと溜めこんでいた不満でもある言葉。

 塩谷始音は愚者だ。

 自信満々のくせして未だに自己肯定出来ていない愚か者。敗北に身を委ね、たゆたっているのに、それでも尚諦めきれずに主人公の座を未練がましく追っている大馬鹿者。塩谷にはそんな言葉がお似合いだ。

 そんな相手にかける言葉は、辛籐が思い付く範囲では一つしか無かった。

 だから、辛籐は会場の方を見ながら、真っ直ぐに、紙飛行機のように言葉を風に乗せて飛ばす。

 その表情は、不思議と晴れやかだった。


「そんなの決まっています。そんなに主人公になりたいのなら、勝手になればいいじゃないですか馬鹿、ですよ」


 そもそもにして、人は皆生まれた時から死ぬまで、人生を一人称視点で歩む主人公である。

 それはどんな考えを振り翳そうが、絶対に揺らぐことのない真実だ。

 そこに納得出来ないのであれば、それは紛れも無く、自分の人生に納得がいっていないからだ。

 主人公らしい活躍が出来ない自分自身に、ただ嫌気がさしているだけである。

 だが、どれだけ輝けなくても、どれだけ惨めでも、どれだけ救いが無くとも、それでも自分自信の人生を歩む主人公は己しかいないのだ。

 事実は変わらない。となれば問題は心や見方があるというわけだ。

 しかし、それでも自分が主人公だと納得出来ないのであれば、もう答えは一つしかない。

 自分が納得できる自分に、自分が誇れるだけの主人公になればいいのである。

 そうすれば、どんな人間だって自分が主人公だと胸を張って言える。

 塩谷に足りないのはそこだ。

 主人公になりたいのに、諦めたふりをして目を背け、自虐のふりをして未練を口にする。

 それは、あまりにも愚者だ。

 そんなことではいつまで経っても主人公になれやしない。

 けれど、タロットカードにおいて「愚者」は始まりを象徴する意味合いをもっている。事実、愚者はその愚かさゆえに何も持たないからこそ、そこから新しい何かを始める事が出来るのである。

 塩谷始音の心の旅は、まだ始まったばかりなのだ。

 まだ可能性は残されている。

 今からでも不足分を補うだけの想いを手に入れて、愚者らしく無策に、それから進めばいいのだ。

 塩谷始音は主人公になれるのだ。

 されど、辛籐はここで口をつぐむ。

 もうこれ以上言ってはいけない。何故なら、これ以上踏みこめば、塩谷の側についてしまうかもしれないからだ。

 けれど、その気持ちを汲んだのかどうかはわからないが、その想いの続きは渋堂我竜が口にする。

 その視線は試合会場の塩谷に向けられ、その口調はそこに向けて語りかけるかのようだ。


「ま、あいつは元々主人公……って感じのキャラじゃなかったからな。…………塩谷…………俺は、お前はお前のままでいいとも、変われとも言わねぇ。ただ、ここらで納得出来るだけの答えでも見つけてみせろよ。お前だって悩むふりすんのも……もうたくさんだろ?」


 それから、その流れを断ち切るように詠華が首をかしげる。


「なんだかよくわかりマセンが、とにかく頑張って下さいまし……塩谷さぁんっ!!!!」


 だが、それぞれの想いの中心、塩谷始音は動かない。

 何とか身体を動かそうと足掻いている天川甘音とは間逆に、とにかく動かない。

 その胸中にあるのはどのような想いか。

 闘いは尚も続く。

 やがて訪れるであろう最終局面へと、大きく揺れ動いていくのだ。

 果たして勝者はどちらか。そして、未来はどちらか。

 その答えが出るのはもう間もない。

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