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第十一話「不測の事態」そのニ

誰も評価してくれないのでそろそろ連載ストップしようかと思ってます

十二月七日

 

 日曜なので今日はあるものを探しに大久保に付き合ってもらっていた。

 大型アウトレットモール。大手ブランドの店舗が軒を連ねるファッション好きの御用達。


「こんな所にまで付き合ってもらって済まない」

「いいえいいえ親友の為だし構いませんよ。私もこっち方面はそんなに詳しくないから、何処までお役に立てるか不安ですけどね」

「俺は完全にトーシローだから頼りにさせてもらうよ」

「それよりも、井伊君に最近変な噂が立っているから気をつけてください」

「ああ、分かっているよ」


 実は校内に妙な噂が広がっている。

 俺がアキラを脅迫して無理矢理体だけの関係を結んでいるという内容だ。

 ガキらしい発想だけと洒落にならない。


 紛れもなく最近学内でもアキラと共にすることが多いから、幾ら俺が存在感を消していてもアキラ自身目立つから噂になってもおかしくはないだろう。


 だから大久保に念をされる。アキラは風紀委員長だから自身の立ち振る舞いも常に大きく注目される。

 優秀な水戸だったらいざ知らず、俺みたいな落伍者がアキラと釣り合いが取れるはずもなく、結果このように将来へ影響を与えてしまいそうなデマを発生させてしまう。  


この前屋上で昼食中、アキラとそのことで話し合った。

 

『マジでどうしようか? 一回距離を置くか?』

『私は別に構わないよ。いっそうクラスに付き合っているって言ってしまおうか?』

『それはそれで騒動になるからやめた方がいい。事実無根だしすぐにボロが出る』

『厄介だもんだね』

『自分が人気者だということを自覚して欲しいもんだ』

『私は別にそんなものはどうでもいいんだけど。ただ一人だけ好きになってくれればそれでいい』


 それは誰のこと指しているんだろうか。水戸のことだろうな。だったらなんか嫌だ。


 結局のところ俺達の交友関係をこのまま継続して隠すことになる。

 アキラは不平不満をボヤいているが先のことに焦点当てるとそれが一番の選択だ。

 あまり親友でも、男と仲が良いと彼氏もできにくいだろうし俺も彼女ができにくいと思う。

 男女の友情は難しいもんだ。改めて理解した。

  

 お礼を兼ねて大久保とキッチンコートでご飯を食べていると、「——やあやあお二人さん、こんなところで何しているの?」ニコニコ笑顔のアキラが姿を現した。


「アキ——委員長」

「ナ、ナリどうしてここに⁉」


 ここは街から遠く離れたアウトレット。まさかここでアキラと鉢合わせするとは……。

 一見アキラは笑顔だが目が笑ってない。


「おやおやもしかしてデートだった? ごめんねーお邪魔してさ」  

「違う」

「うん、偶然合ったのです」 

「本当かなぁ。この前あんなに私が誘ったのに無視してさ。やっぱ親友より恋人かぁ」 

「彼女でもないのにそこまでアキラに詮索されたり束縛されるいわれはないぞ。もしかしてお前付けてきたのか?」

「だめ! 井伊さん言い過ぎです!」

「バカ…………直助の大ばかぁ!」


 立ち去るアキラは泣いていた。

 やっちまった……。


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